2014年12月31日水曜日

掴めるものは...

さて、いよいよもう二度とはやって来ない2014年も終わります。今年を振り返ってみると例年どおり365日分の時間が流れ、僕を取り巻く物事は(不可逆的に)少しずつ変化しました。人生というのは一方向に進む列車に乗っているようなもので、過ぎてしまったものはもうどれだけ手を伸ばしたところで掴み取ることはできません。僕たちができることは目の前にやって来る一瞬一瞬に全力で対処すること。それでも掴めるものはおそらく’掴めたはず'のほんの一握りのものなんでしょうけどね...。今年も一年、このブログをお読み頂きありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いします。良いお年をお迎え下さい。

2014年12月28日日曜日

旅先から

いつ仕事納めをしたのか、いや、まだしていないのか良く分からないような働き方なんですけど、取りあえず旅に出ました。道、空いてますね。神戸の街中は妙に混んでましたけど。。。視界の悪い山道を走り抜けて、今夜は妻の実家にお邪魔しています。明日はこの夏お伺いした岬のリゾートホスピタルで一日心と身体を解き放ちます。アロマして、マッサージして、そして全身に電磁波流したりするわけですけど、最終的には何か霊的な体験でも出来ると良いですね。充電するのか放電するのか、いずれにしても異質な刺激で心身を揺さぶってみたいと思います。

2014年12月27日土曜日

物証をもって成り立つ世界

思ったよりも早く結論が出てきました。だから検証実験も前倒しで打ち切られたわけだ。できるかできないか確かめようとしたところで、もとの実験でES使ってたらやる意味ないわね。弱酸性でどうのこうのとかトリチュレーションしてどうのこうのとか、そういうプロトコールってどこから出て来たんだろ? 調査結果が間違いないものとしたら、たまたま気づいたイレギュラーな現象を何かの発見だと勘違いして、その後、アレコレ試した挙げ句、自分たちにとって都合の良い仮説をどんどん膨らませていったということなんだろうか。もしそうだとしたらちょっと滑稽な気もするけど、ありえない話ではないと思う。いったん仮説を信じ始めたら、人間誰でもそれに準じて物事眺め始めるからね。物証をもって成り立つ世界は厳しいです。その点、リハはソフトで気楽だね。

2014年12月26日金曜日

意思の上にも三年

昨日から急に年末ムードを感じるようになった。もうすぐ今年も終わるんだ。この時期になると人は「年忘れ」と言いつつ、いつもよりも回想の中で時間を過ごすようになる。。。2011年のクリスマスに始めたこのブログ「脳科学者の身辺雑記」も昨日でちょうど3周年。3年前はどんな人生を過ごしていたのかとちょっと思い出してみたのだけれど、、、ま、基本的には何も変わっていないんだよね。。。3年前に最初に書いたこのブログ。調子は今と変わりなし。。。当時は誰にも言わずにこっそりブログを始めていたので、実質読者はゼロでした。どうやってみんなに知られるようになったんだろ? やっぱ、Facebook かな。そこで周りの人たちに読んでもらって、その人たちの友達に拡散していったって感じだね。おかげでセラピストの仲間は増えました。特にこの1年で急に増えたって感じです。ブログでは「脳科学者・・・」と言いつつ脳とはま〜ったく関係ないこともたくさん書いているのですが、今後もこのスタイルは貫いていきたいと思う。実はみんなに伝えたいことはまだまだ溢れんばかりにあるんですよ。そしてまだまだ僕のことを知らない人たちにリーチしていきたいと思っています。意思を伝え始めて三年間。コミュニケーション(意思疎通)っていろんなレベルで成立するものだとは思うけど、ほんとうに通じ合うことってとても難しいことだと思うんですよね。

2014年12月24日水曜日

行為間比較

先月末に開催したCBR運動器セミナーのフォローアップ・プログラム。今密かに進行してるんですが、そこでのやり取りの中で講師の小川先生から「行為間比較」について教わった。FBの書き込みで認知運動療法やってる人たちがよくこの言葉使ってて、「何のことなんだろう」と思ってたんだけど、想像していたものとは少し違っていた。「行為間」というくらいだから二つ以上の行為について「比較」するのだろうとは思っていたのだが、それは個体間での比較ではなく、同一個体における経時的な比較だった。つまりその人の過去、現在、未来という時間軸の中でその人がこれからの人生の中で必要とする行為のカタチを見出し、その習得をセラピストが手助けするという一連の手続きのこと。病気やケガで身体が損なわれた場合、その欠損は必ずしも元通りに修復されるわけではなく、新たな平衡状態を求めてリハビリを行うことになる。だがこの時その新たなる落としどころというのはその人のライフヒストリーによって左右される。たとえばそれまで畳と座布団の生活をしていたのか床板とソファの生活をしていたのかによってその人の未来にあるべき行為は規定される。そしてそのあるべき姿が今その人が取り組むべき課題を規定するということなのだろう。たぶん。僕の解釈に従えば。。。これって、画一的な医療(リハビリ)ではなくその人に最適化された医療(リハビリ)を提供していきましょうという、ま、ぶっちゃけて言えば今に始まった考え方ではないようには思うけど、その呼び名を時代とともに更新して行くこと自体がきっとセラピストにとって意味あることなんだろうと思う。

2014年12月23日火曜日

死ぬこたないって

昨日は3年生の臨床理学療法学演習というクラスでうちのラボの4年生3人に協力してもらい臨床実習に向けての座談会をした。いやぁ、やっぱうちのラボの4年生は優秀だわ。的を突いた手短かのコメントが次から次へと出て来て感心した。3年生もきっととても参考になったと思う。最後に、臨床実習で自殺する人もいるんだよね......みたいな話になったんだけど、ま、これから実習に行く人たちにアドバイスできることがあるとすれば、そんなPTの臨床実習ごときで死ぬこたぁないよと僕は言いたい。たとえそれで理学療法士になれなかったとしても死ぬこたないって。

2014年12月22日月曜日

特別枠、埋まりました。

この週末に募集を開始したCBRベーシック

特典枠が埋まってしまいました。

早々にお申込みを頂いた皆さま、誠にありがとうございました。

本日より別枠での募集となります。

次回開催は未定ですので、もし今年度中に『カンデル神経科学』を読み切ってしまいたいという人がいましたら、お早めにお申込み下さい。

今回も先着10名さまの限定枠となっています。

CBRベーシック参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-basic

***********************

★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇

シラバスはこちらからダウンロードできます↓
http://stellar-mind.com/cbr-basic/2015program1.pdf

講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

会場:神戸学院大学有瀬キャンパス

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時

テーマ一覧(12月22日現在)

★ 第1回 ★

テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学

★ 第2回 ★

テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス

★ 第3回 ★

テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス

***********************

CBRベーシック参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-basic

主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年12月21日日曜日

残り1席です。

金曜日の午後に募集を開始した「CBRベーシック」。

さっそく9名の方からお申込みを頂きました。

特典枠での募集は残り1席です。

まだまだこのスクールの価値は伝えきれていないので、これに関する案内はこれから開講日直前まで継続的にこのブログでも行っていきますが、参加費の割引特典を受けられるのはあと1席となります。

今回は第1期で、今後第2期もいずれ計画する予定にしていますが、参加費については残り1席が最安となります。文字通り二度とはないチャンスです。

このスクールの価値(評判)を十分に見極めた上で受講するのも立派なやり方だとは思いますが、もし少しでも関心があるのであれば、その直感を信じて早めに動くことも大切なことだと思います。

これはこのスクールに直接関係のある話ではないのですが、一般論として、物事というのは周りのみんなが動き出す頃に始動していては遅いんですよね。

よっぽど何かしらの力がある人であれば、その塊から一歩抜きん出ることもできるのだろうと思いますが、多くの場合、遅れた人たちは「その他大勢」の一員を構成することになります。

みんなに見えるものが見えたとしても、そこにはほとんど価値はありません。

今回の割引特典は、限られた情報の中で自分の直感を信じ行動をいち早く起こすことが出来る人たちの先見と勇気に対する僕からのリスペクトを形にしたものです。

目の前にあるタイミングを逃すことのないように。

確たる知識はいずれ人を救います。

お申込み、お待ちしています。


CBRベーシック参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-basic

***********************

★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇

ニューロサイエンスの基本原理を学ぶセラピストのための総合入門講座です。

シラバスはこちらからダウンロードできます↓
http://stellar-mind.com/cbr-basic/2015program1.pdf

講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

会場:神戸学院大学有瀬キャンパス

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時

テーマ一覧(12月21日現在)

★ 第1回 ★

テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学

★ 第2回 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス

★ 第3回 ★

テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス

***********************

CBRベーシック参加申込サイト

主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年12月19日金曜日

アレはいったい何だったんだ?

STAP騒動にピリオドが打たれたみたいですね。僕、結構この件には興味があって、ネットで関連記事をフォローしてたんですよ。今年1月に論文が発表されてからになるので、騒ぎはほぼ1年に及んだわけです。このブログでも何回か書いたことなんだけど、こういう「モノづくり」の成果は再現できるかどうか遅かれ早かれ分かるわけで、モノを偽造して論文発表する意味ってないと思うんですよね。一時的に世間を騙して、その間に得た大金を持ち逃げする(姿をくらます)なんていう意図があったならまだ分かります。でも科学者の場合、その発見によって得た名誉や信用を糧にその後のキャリアを築いていくことが大事なわけで、でっちあげを意図的にすることは自殺行為に等しいと思う。いやぁ、コレ、他人事ではあるけれど、ネイチャーに発表したあの万能細胞とか、STAPで作ったというキメラマウスとか、アレはいったい何だったのか、どうやって作ったのか、ホント真実を知りたいですね。

2014年12月18日木曜日

明日、募集開始です。限定10名!

脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック。

明日12月19日(金)に、参加者の募集を開始します。

昼の12時過ぎに、CBRのFacebookページ(https://facebook.com/cbr.jp)において参加申込サイトをご案内します。

定員30名。

最初に申込まれた10名さまには参加費の割引があります。

第1期限定の、二度とはない特典です。

ただ、これまでCBRが主催する学会やセミナー(【CBR2014】や【運動器セミナー】など)に参加されたことがある方々につきましては、申込者の数に関わらず12月21日(日)付けまでの申込分に限り、この特典を適用させて頂きます。

「シラバス」を作成しました。

こちらからダウンロードできます↓
http://stellar-mind.com/cbr-basic/2015program1.pdf


***********************

★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇

講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

会場:神戸学院大学有瀬キャンパス

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時

テーマ一覧(12月18日現在)

★ 第1回 ★

テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学

★ 第2回 ★

テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス

★ 第3回 ★

テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス


主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

***********************

2014年12月16日火曜日

サブテキストはコレ↓

昨夜もご案内した

【脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック】

今夜はサブテキストのご紹介を。

コレ、使います↓




















Mark F. Bear ら編集の『Neuroscience: Exploring the Brain』第3版です。

講義では訳書を使用します。

実はこの本も、僕がニューヨークのコロンビア大学で初めてニューロサイエンスの講義を受けた時に使われた本なんですね。そう、サブテキスト(副教科書)として。

以前にこのブログでも書いたとおり、その時のテキストは Kandel らの『Principles of Neural Science』だったので、奇しくも個人的には原点に帰ってきたような気がします(今回のベーシックコースのテキストは「Principles・・・」です...)。

今夜のこのブログを書くために改めて当時使った第1版を手に取ってみたのですが、表紙裏の白紙ページに「JAN '97 $49.95」と印字されているのを発見しました(下の写真では拡大して見ないと分からないかもしれませんが...)。




















1997年の春学期が始まる1月に大学内の書店で買ったんですね。本に「$49.95」という食品や家電のような pricing がなされているところが値付け先進国アメリカですね...。確か当時は円が安くて1ドル140円くらいでしたかね。

『Neuroscience・・・』と『Principles・・・』の大きな違いは読みやすさにあると思います。『P』も第5版の日本語版では初学者に対してもかなりフレンドリーな感じになっていますが、当時は基本白黒印刷で、カラフルなイラストで visualize (見える化)された『Neuro』はとても斬新な感じがしましたね。

解説も『N』の方は難解なところには立ち入らずって感じで、『P』と比べると、話を単純化して学生に概略を理解させることに重きが置かれていた(いる)ように思います。

この『N』が1996年に発行されるまでは、アメリカの医学部やニューロ系のPhDプログラムではほぼ『P』が教科書として使われていたのですが、最近は『N』を採用しているところもあるかもしれませんね。

MITの学部のニューロサイエンスの教科書は、Mark Bear がブラウン大からMITに移ってからこの『N』を使っています。そして僕も学部(神戸学院大のPT・OT)の授業では、MITから移って以来これを教科書としています。単純化されていると言っても、日本語の教科書と比べるとはるかに網羅的で解説も丁寧ですからね。

というようなわけで、今夜は思ったよりも長い記事になってしまったのですが、教科書について語るのって案外楽しいもんですね^^

今回のスクールに参加される皆さんは、僕のように外国に留学しなくとも、コロンビア大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)で開講されているニューロサイエンスの入門講座を受講することができるわけです。しかも日本語で。

こんな20年前は全くありえなかったスクールが、日本のリハビリ系のセラピストたちに提供されるということを思うと、陳腐な言い方ではあるけれど、隔世の感がありますね。

もうすぐ参加受付を開始します。今、詳細を詰めていますが、受付開始が今週中であることは間違いありません。

どれだけの人が興味を示してくれるのか現時点では全く分からないのですが、早めにお申込み頂ける方々にはそれ相応の特典を用意したいと思っています。


***********************
★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
* CBRベーシック *

講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

会場:神戸学院大学有瀬キャンパス

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
***********************


更なる詳細はこれまでにアップした下記ブログを参照下さい。






CBRディレクター
坂本年将

2014年12月15日月曜日

痛みのニューロサイエンス

さて、今夜2本目のブログです。

来年1月から神戸で開講予定の

【脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック】

先日から少しづつご案内していますが、プログラムに新たに

「痛みのニューロサイエンス」

を組み入れようと思っています。

プログラムが膨らむ、というわけではなく、二日目の「感覚系のニューロサイエンスⅡ」を「痛み」に差し替えるというわけですね。

基本的にこのスクールでは basic principles(基本原理)をカバーすることになっているので、痛みは今後このスクールとは別に開講されるかもしれない(?)「臨床編」などでカバーすべきテーマなのかもしれないのですが、ま、そんな堅いこと言わずにちょっと臨床的なフレーバーもあった方が楽しいだろうと思いまして。。。

今週中には参加受付開始します。早ければ明日の夜かもしれません...

どれだけの人が興味を示してくれるのか現時点では全く分からないのですが、早めにお申込み頂ける方々にはそれ相応の特典を用意したいと思っています。


***********************
★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
* CBRベーシック *

会場:神戸学院大学有瀬キャンパス

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
***********************

少し遠方からでも日帰りで参加しやすいように各回の開始時刻を10時30分に設定しています(開場は10:00〜)。

当日スケジュール

10:00〜10:30:開場・受付
10:30〜12:30:テーマ1(途中10分休憩)
12:30〜13:30:Lunch Time
13:30〜15:30:テーマ2(途中10分休憩)
15:30〜16:00:Tea Time
16:00〜18:00:テーマ3(途中10分休憩)

これを3日繰り返します。

テーマ一覧(12月15日現在)

★ 1日目 ★

テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学

★ 2日目 ★

テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス

★ 3日目 ★

テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス

さらに詳細な内容については今後お伝えしていきます。

CBRベーシックはこれまで本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会が十分になかったリハビリ専門職者ほか、各種セラピスト・治療家の方々を対象とした脳に関する入門講座です。

脳科学(ニューロサイエンス)をベースとした治療・教育・リハビリ介入を実践するにもそのベースとなる学問に対して系統的な知識を持ち合わせていなければ、結局のところその一つ一つは体系の断片をつまみ食いしただけの単発的な(見よう見まねの)セラピーとなることでしょう。

サイエンスに基づく治療を展開したいのであれば、サイエンスを習得しなければなりません。

このスクールでは、神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、情動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います。

使用するテキストはノーベル賞受賞者でもあり我が母校コロンビア大学のプロフェッサーでもある Eric R. Kandel ら編集の『Principles of Neural Science』。

ニューロサイエンスの基本原理(basic principles)を学ぶこのベーシックコースの教科書としては最適と言えますね。

まもなく参加受付開始します。

CBRディレクター
坂本年将

エアコンを入れてくれるらしい

昨日はちゃんと投票してきました。小学生の息子を連れて行ったんだけど、息子は自民党の候補者が良いと言う。「どうして?」って聞いたら「小学校にエアコンを入れてくれる」らしいとか。

それを学校の先生が生徒たちに言ってたんだって。

確かに先生や生徒たちにしてみればこれは強力なオファーだよね。公立の学校って暑くて寒い。

こういう風に人が困っていることを見い出して、そこに候補者がさっと救いの手を差し伸べるようなお約束ができるかどうかが選挙で票を集められるかどうかの分かれ道になるのだろう。分かりやすいからね。。。

でもですね...僕は息子がそう言ったとき思ったんだけど、それって候補者が自分に投票してくれた時のご褒美のことしか語っていないんだよね。

そのエアコンの費用ってどこから出るの?

リハビリ士さんたちも前回の参院選で「リハビリ党」の候補者を熱心に応援してたわけだけど、そこでもまさに同じこと感じたこと思い出してしまった。。。

ま、もちろん僕も神戸の小学校にはエアコンが入って欲しいと思うし、日本のリハビリがどんどん発展することを心から願っていますが、誰がそのコストを負担するのか、あるいはどこを削ってそこにカネを回すのか、その手の話を聞いたときには必ずそこを疑問に思う習慣を身につけたいもんですね。

2014年12月13日土曜日

最高裁裁判官国民審査

明日は衆院選投票日で、その次いでのような形で最高裁裁判官の国民審査もある。2年前にもこんな記事を書いたのだが、一般の国民が確たる根拠を持ってこの審査に挑むことはまずないだろう。しかし今回に限って言えば、僕は個人的な理由で第一小法廷の裁判官らに「×」を入れようと思っている(と思って投票場に行ったら、第一小法廷の5名は前回の衆院選ですでに罷免を免れていた。残念...後日談)。理由の詳細は話せば長くなるのでまたこちらのブログFBページなどで明らかにしていきたいと思う。肝心の選挙については、自民に投票することはやめることにした。別にほかの政党が良いというわけではないのだが、安倍政権になってから秘密保護法とか憲法解釈変更とか隠し球的なものが横行してるし、アベノミクスで景気が良くなったというものの我々平民の給与は上がらず、ただただ税率と物価が上昇しただけとも言える。歯止めも必要だろと思ってね。



















2014年12月11日木曜日

誰に託すか...

迫ってきました。第47回衆議院議員総選挙。国会の構成員が変わることで僕の生活に直接影響があるかもしれないことと言えば、為替相場の変動とか政策金利の変動とかそれに連動する形での物価やローン金利の変動といったことになるのだろう(なんか経済ばっかだな...)。

医療や教育も関心領域ではあるけれど、政治家のメンツが変わっただけでドル円レートほどに大きく変わることはない気がするし...。2年前の選挙では自民勝利の後の円安はかなり読めた気がするけれど、今回その伸びしろがどれだけあるか。。。

うちの選挙区は兵庫4区で、共産、自民、維新の三択です。投票の参考にネットで候補者のこと調べてみたんだけど、誰も本腰入れてブログやFacebookはやってなくって、ただひたすら「今日はどこそこで街頭演説しました」みたいなことアップしてるだけなんですよね。

ブログやSNSって自分が伝えたいこと思い存分伝えられる媒体なわけで、ここで実質何にも発信してないとすれば、かなり高い確率でその候補者には日本の政治を良くしようとする強い想いがないか、あるいは国民の代弁者となるために必要な表現力を持ち合わせていないことを証明していると思う。

たとえて言えば、野菜や果物の通販業者さんたちの方がよっぽど「買うべき理由」を説明してるよ。商品の説明もロクにせずに大きなこと言ってる人って胡散臭いと思うでしょ?

みんな何を基準に投票するのかスゴい疑問。せめてうちの政党が勝てば、あるいは自分が勝てば、為替や金利や物価がどう動くのか、医療や教育はどう変わるのか、ただただ「良くなる」という言葉だけではなくって、素人がその「良くなる」メカニズムを理解できるように語ってもらいたいもんですね。

ま、たぶんそれ分かんないで立候補してるから語らないんだろうけどさ。

2014年12月10日水曜日

◯◯先生が担当させて頂きます。

ちょっとだけセミナーのアナウンスをさせて下さい。長い時間は取らせません。お忙しいのは分かってます。ええ、ええ、次がありますもんね。大事な時間、誰も無駄にはしたくないです。ほんの1〜2分で終りますから.......

ってことで「CBR脳卒中セミナー」のご案内を。

2015年3月1日(日)にやります。

会場は神戸学院大学有瀬キャンパス。

テーマは「脳卒中片麻痺の感覚運動表象とリハビリテーション」

ちょっとした演習・実技も含めて計画していますので、脳卒中の臨床に携わっておられる先生方には必修の内容となっております。

朝から夕方までのセミナーですので、今からこの日は空けておいて下さいね。

講師は私と◯◯先生が担当させて頂きます。

ご期待下さい!

2014年12月9日火曜日

現象評価の仕方を学ぶ

うちの2年生に教えている脳科学(脳神経科学Ⅱ)はちょっとアドバンスな内容をカバーしていて、おそらく日本のリハビリの学校でここまでやってるところはないと思う。学生の中にはエラい迷惑...と思っているのもいるとは思うけど、最近、このクラスで脳の話をしながら理学療法評価に触れることが多々あって、話をしながらこういうのって大事なことだよなぁなんて思っている。ここ数週は生化学アッセイと絡めて評価の話をした。テストしたいことをどのようにテストするか頭の中でデザインできることってとても大事。PTの学生さんたちは教科書に列挙された数々の検査を一つ一つこなしていき問題点を抽出するといった風に評価の仕方を学ぶわけだが、どうやって仮説を検証するかという部分については全くと言っていいほどトレーニングを受けていない。ほんとに理系なんかなぁ...。そういう面からしても、すでに確立された(たとえば)生化学的な現象評価の仕方を学ぶことって理学療法士の教育においてとても重要だと思う。

2014年12月8日月曜日

CBRベーシック基本戦略

来年1月から神戸で開講予定の短期スクール「CBRベーシック」。もうすぐ参加受付開始します。

***********************
神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
***********************

少し遠方からでもご参加しやすいように各回の開始時刻を10時30分にしようと考えています(開場は10:00ぴたんこ)。

一日のスケジュールは...

10:00〜10:30:開場・受付
10:30〜12:30:テーマ1(途中10分休憩)
12:30〜13:30:Lunch Time
13:30〜15:30:テーマ2(途中10分休憩)
15:30〜16:00:Tea Time
16:00〜18:00:テーマ3(途中10分休憩)

...な感じです。これを全部で3日繰り返すわけですね。

テーマは現時点で9つ考えています。

★ 1日目 ★

テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学

★ 2日目 ★

テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンスⅠ
テーマ6:感覚系のニューロサイエンスⅡ

★ 3日目 ★

テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス

さらに詳細な内容については今後このブログ等でお伝えしていきます。

CBRベーシックはこれまで本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会が十分になかったリハビリ専門職者ほか、各種セラピスト・治療家の方々を対象とした脳に関する入門講座です。

脳科学(ニューロサイエンス)をベースとした治療・教育・リハビリ介入を実践するにもそのベースとなる学問に対して系統的な知識を持ち合わせていなければ、結局のところその一つ一つは体系の断片をつまみ食いしただけの単発的なセラピーとなることでしょう。

当たり前のことなんですけど、サイエンスに基づく治療を展開したいのであれば、サイエンスを習得しなければなりません。でも、いざ「サイエンスを学びましょう」というと拒絶反応を示すセラピストって本当に多いんですよね。

「それ、リハビリと関係あるんですか??」

ってね。

ま、極論すれば、あるかどうかはご自身でご判断いただくとして、今回は神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、情動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います。

使用するテキストはノーベル賞受賞者でもあり我が母校コロンビア大学のプロフェッサーでもある Eric R. Kandel ら編集の『Principles of Neural Science』。

もちろん訳書を使いますけども。

2014年12月7日日曜日

本人訴訟.com

年も押し迫って来てやり残した仕事はないかと心の棚を整理してたら、そうだ、コレやっとこ、と思ってこんなページをアップしました。設定自体は何ヶ月か前にしていたのだけど、なかなかここまで手が回らずで、公開するのは先延ばしにしてました。数年前に、テレビCMなどでよく見かけるある大手住宅メーカーと建築設計を巡ってトラブルになり、契約解除、調停、そして原告として損害賠償を求める訴訟へと発展し、最高裁まで3年8ヶ月の間、弁護士も雇わずたった一人で争い抜きました。結果としては、何をもって勝ち負けを決めるかの判断基準にもよるわけだけど、世間的には一応「勝訴」という形で終結した。こちらからの金銭的な持ち出しは一切なかったし(最終的には裁判をして口座残高は増えた...)、関わった弁護士さんたちが言うにはどちらが圧倒的に損をしたかと言えばあちらさんであったわけなんだけど、僕としては高裁、最高裁の判断には今でもとても重要な部分において法的に理屈の通らないところがあったと思ってるんですよね。確信として。。。このページではそんな法廷絡みのテーマでゆったりとケーススタディーをしていきたいと考えています。まだページに「いいね!」は入っていないので、もし興味があれば是非とも拡散お願いします。訴訟制度は本来弱き立場にある人々を救うためのものなのですから。本人訴訟.com

2014年12月5日金曜日

テキストはこれで決まり

以前にちょろっとだけアナウンスしたCBRの短期スクール、CBRベーシックの概要が固まりつつあります。

卒業した大学や専門学校で本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会がなく、リハビリへの臨床応用や学術研究を行うにも基礎科学的な部分の理解に不安があるというリハビリ専門職の方々を対象とした入門講座です。

CBRベーシック第1期開講日(神戸で開催。月1回、全3回のプログラムです)

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時

神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います、とご案内した分。

今回、これに使用するテキストが決まりました。

Eric R. Kandelら編集の『Principles of Neural Science』です。

今から20年近く前(1997年頃)、Kandel 博士らの拠点コロンビア大学で僕は神経科学を学び始めたんですが、その時、授業で指定された教科書がこの『Principles of Neural Science』でした。今、手元にないので確かじゃないんだけど、確か第3版でしたかね。まだ彼がノーベル賞を取る前です。

もちろんアメリカの大学の教科書だから訳書ではなく原書でした。というか、この本、今年に入るまで日本語版無かったんだって...。分厚いしね...。

昨年、原文の第5版が出てさらに厚みを増したんですが、第3版と比べるとユーザーフレンドリーなインターフェイスに変わっています。昔はもっと取っ付き難い硬派なテキストだったんですけども。。。

ま、そんなこともあり、今回、この本に沿ってやってみる気になりました。今一度読み返してみると、偶然にもこのスクールの企画、と言うか依拠するニューロサイエンスのパラダイムにぴったりハマっていて、時間が経てば経つほど最適な教科書のように思えてきたんです。

このスクールの「神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマに・・・」というくだりは、実は元を辿れば Kandel 先生(そしてMITの諸先生方)からの影響を受けているんですよね。

いやぁ、この企画を着想した時には全くこの本のことなんて考えてなかったんだけど、何かの巡り合わせで再びこの本に帰ってきました。不思議な再会。

2014年12月4日木曜日

尖りと洗練を兼ね備えた理学療法研究に向けて

僕担当分の演題査読が終わりました。来年の全国理学療法士学会。東京で開催されます。こういう内々に行われる審査についてベラベラ語るのはあまり紳士的ではないし、ひょっとすると違法行為であるのかもしれないのですが、ま、学会を盛り上げるためのちょっとしたスパイスとして感想を書いておきましょう。僕自身、誰の演題を審査したのかも分かんないわけだしね。。。全体的に言うと、研究デザインが複雑なんですよね。アレもコレもぎゅうぎゅう詰めにしてテストしてるって感じ。直列的に幾つかの実験がなされているのであればそれはかなり上級な研究であることの一つの証であるわけだけど、横にダラっと広がるのは極力回避するのが良いと思う。あと、コメントするにも突っ込みどころのない研究が多々ありますね。ミスが無いと言えばそうとも言えるのかもしれないんだけど、かといって特段褒めるところもない研究。今回は英語演題もあるそうです。幾つか審査したけど文法的な誤りは無くそうよね。。。尖りと洗練を兼ね備えた理学療法研究に向けて。

2014年12月3日水曜日

うるさいよな

選挙はじまったみたいだね。うるさいよね。宣伝カー。うちには昼寝してる小さい子はいないけど、あの騒音で起こされちゃう赤ん坊たちもたくさんいることだろう。ちょっと考えたら近所迷惑だってこと分かるだろうにそれ承知でやってんだろうね。あんなの市民のための政治家じゃないってば。自分のための政治家だよ。。。そんなデリカシーのない候補者たちには投票しないことにしよう。うん、しないしない。絶対にしてやるもんか。

2014年12月2日火曜日

声がデカいからといって

先日ある人と話をしていて、「声のデカい人っているよね」って話になった。どういう人が声がデカいかって言うと、そうだな......必ずしも「地声が大きい」とは限らないんだけど、良く言えば発信力のある人かな。ま、「オレがオレが」って感じの人ですよ。言い換えればエゴが強くて、自分が注目を浴びていないと不安になってしまうタチの人。こういう人たちは、ま、男が多いんだけど、たまには女もいるかもしれない。男の場合はまず例外なしに自分のことを「オレ」と呼ぶ。そうそう皆さんの周りにいるほら、あの人のことですよ...(笑)。あ、ここでは別に特定の人のこと言ってるわけじゃないですよ。ただそういう人たちって統計的に必ず一定の割合で存在するので、皆さんの周りにも必ずいるだろうなって思っただけです...。それでその時も話してたんだけど、確かにそういう人たちの中には声のデカさに見合うほどに立派な人たちもいるんだろうけど、「必ずしもそういう人たちが本物とは限らないんだよね」なんてことで妙に意気投合してました^^。僕自身はどうかというと、デカい声出そうと思ったら一応出ることは出るんだけど(地声もかなり大きい方だと思う)、なんか変にシャイなところもあったりして、大きな声出そうとすると、「恥ずかしいな...」な〜んて思っちゃうんですよね。それが人道に照らし合わせて正しいことなのかどうかは分からないんだけど。

2014年12月1日月曜日

非常勤求人です。

今日から12月。今年もあと一月。

まだまだ今年中にやれることはイッパイあります。

時間は有限。人間無限に生きることはできません!

ゴリゴリガリガリ欲張って行きましょう〜!

っということで、今夜は非常勤の求人を^^

*************************

勤務地:尼崎市(JRならびに阪神沿線)の診療所・デイサービス

必要資格:理学療法士

勤務日:平日1日~数日(急募です!)

勤務時間:9:00~16:00

時給:2,000円 交通費支給

*************************

もし阪神間にお住まいで平日時間があるという方は私までご一報を。

メール連絡先:info@toshiz.net

紹介料などは一切受け取っておりません。義理と人情の求人広告です。念のため...

2014年11月30日日曜日

運動器セミナー終了しました

山陰から小川昌先生を招いてのCBR運動器セミナー終了しました。セミナー自体はなかなかの盛会であったと思いますが、ただ提供した情報を受講者の皆さんに十分にご理解いただいたのか、そして臨床で形あるものにして頂けるのか、そこだけが非常に気になっています。セミナーの主催者としては、興味を持って頂きご参加頂いた方々には是非とも知り得た知識を活用して一生モノの(ちょっと大袈裟ですが...)スキルを習得して欲しいと思ってしまうんですよね。俗な言い方をすれば、必ず'元を取って欲しい’...。今日の僕の講義の中でも出てきた話なのですが、その場限りで終るのではなく、繰り返しの中であと一歩あと一歩と詰めていけるかどうかが記憶の定着、スキルの定着に重要だと思うのです。いずれにしても自分なりには精一杯頑張りました。甲子園球児ではないですが、悔いはありません。今はただただ受講者の皆さんに結果を出して欲しいと願うばかりです。

2014年11月28日金曜日

グッドアイデア

今日の午後は13時から19時までLINEに一行も書く暇すらなく仕事した。4年生の健康教育論という科目でのプレゼン課題で、39名の学生一人一人と文字通り膝を突き合わせて話した。健康に関わる事業を立案せよというのが課題の趣旨で、次から次へとアイデアが噴出した。こういう課題を与えるとその学生の気質やら経験やらが垣間見えて面白い。ほら、よく字や絵を書かせるとその人の人となりが表れるって言うじゃないですか。研究にしろビジネスにしろ、自分で仮説を立てて計画組む行為においても、その人らしさって出るんだよね。世界観とかセンスとか根性の曲がり具合とか価値観とか、そういう一切ガッサイがある一定の落ち着きどころでブレンドされるんだと思う。今年もまた、幾つかのすぐにでもイケそうなグッドアイデアに触れることができたんだけど、中でもタブレットを使った◯◯支援は実用化を真剣に考えてみても良いかもね。

2014年11月27日木曜日

心の中で見ていてね

昨夜寝たのは遅くて、朝、息子が家を出る時にはまだベッドの中にいた。うちの息子は甘えん坊で、もう小学3年生だというのに母親が玄関口まで出てきて見送らないと家を出ることができない。まあ、4歳の時から鍵っ子だった僕からしたら、子供には目に見える愛情をそそぐことがとても大切であり、小さい頃は甘えん坊くらいでちょうど良いのではないかと思うのだけれど、それでもそろそろ親離れする練習は必要だということで、最近は妻も忙しい時には見送らないこともある。今朝もそんな朝だったようなのだが、息子が諦めて一人で階段を降りて行く時に妻に向かってこんな言葉を口にした。「心の中で見ていてね」。人は成長するにつれて、目には見えない世界を生きて行くことになるんだね。

2014年11月26日水曜日

CBR脳卒中セミナー

今夜はこの週末の運動器セミナーの準備で忙しい思いをしているのですが、それと並行して別件セミナーシリーズの企画もしています。もう早く家に帰りたいので手短かに言っちゃいますが、開催は来年3月頃(神戸)を予定しています。CBR脳卒中セミナー。日曜日開催。詳細はこれからこのブログでもお伝えしていきますね。こちらもお楽しみに^^

ちなみに運動器セミナーの申込みはこちら。事前割は11月28日正午までです...
http://www.stellar-mind.com/cbr-undoki-2014-11-30

2014年11月25日火曜日

知ってる人とやれる人

さてさて運動器セミナーが近づいてきました。次の日曜日11月30日です。会場はポートアイランドにある神戸学院大学キャンパスです。講義の内容もほぼ固まりつつあるのですが、我ながらかなり良い話になりそうです。結局、いつものとおり最新の何たらかんたらはほとんどなくって、至って基本的な内容ではあるのですが、大事なところはすべて僕のオリジナルなので、このセミナーでしか聞けない講義になりそうです。僕のパートだけでそんなわけですから、小川先生のトークがクロスしたらこりゃかなり良い研修会になるよね。まだ始まってもないんだけど、すでにこの時点でこのセミナー企画して良かったと実感してます。そしてそして今回の大きな目玉はセミナー後のフォローアップ・プログラム(CBR運動器ニューロリハ研究会)。以前にこんなブログ書いたことがあるんだけど、「それ知ってる」で済ませてしまっている人ってホントに多いと思う。学んだことを実践しないで終る人。今回はそんな勿体ない人たちを生み出さないようにすることが僕たち講師に課せられた大きなミッションです。参加者の皆さんには是非とも知り得たことをマスターしてもらって、ゆくゆくはみんなで新たな価値を生み出せる研究会になると良いですね。事前申込は11月28日正午まで。


参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-undoki-2014-11-30

企画:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年11月24日月曜日

進化の日

今日は勤労感謝の日の振替休日であったのだが、「進化の日」でもあったらしい。何人かの人がFBのフィードでそんなことをシェアしてた。ダーウィンの『種の起原』が出版された日だと言う。たぶん、本屋さんとか恐竜絡みのご商売でもされている方々が制定したのだと思う。「最も強い者や最も賢い者が生き延びるのではなく、変化できる者が生き延びるのだ」といった趣旨のことをダーウィン博士は仰ったというのだが、学会の講演者やテレビの評論家たちがこの類いの引用をする度にひねくれ者の僕はついついこんなことを思ってしまう。。。「変化」って言ってもね、いろんな変化があるっしょ。ただただ変化すりゃ良いってほど単純じゃないよね。遺伝子が変異(変化)してガン細胞になったら生き延びるどころか死ぬよね。大体においてね。進化論においては変化して成功するケースはレアなわけ。たまたま環境にフィットした万が一の場合だけ進化が起こるん。だからよっぽど賢く変化するか、アホが当てずっぽうに変化してホントたまたま周りの環境にセレクトされるかせんと、変わったからって生き延びれる保障はどこにも無いんよ。確率めっちゃ低いで。そこんとこしっかり認識した上でダーウィンの上の言葉は理解するべきやとオレは思うんや。。。(笑)

2014年11月23日日曜日

卒業研究発表会

昨日はうちの4年生の卒業研究発表会でした。僕は口述第2セッションで座長をしました。学生からの質問が活発だったので、し〜んとする中その場を取り繕う必要もなく、スムーズに会は流れていきました。学会に行くと、時どき座長が取って付けたような質問してる演題ってありますよね。アレ、なくても良いですよね。僕が今度かしこまった学会で座長をする機会がありそんな演題に出くわしたら演者にこんな風に話かけてみようかな。「先生、会場の皆さんに何か聞きたいことはないですか?」ってね。それで質問があれば話は続いていくし、なければ「そうですか。では終ります」って言って一応カッコつけて終れるもんね。学生も長い長い臨床実習をやりぃ、そして卒業研究もやりぃでホント大変だったと思うけど、きっとこの研究の経験が彼らの今後のキャリアに活かされることと思う。いつも思うのだけれど、臨床実習がなければもっと卒業研究が充実するのにね。この辺りの話はまた別の機会に書いてみたいと思う。

2014年11月22日土曜日

大学院生の募集(更新しました)

神戸学院大学総合リハビリテーション学部坂本年将研究室(Laboratory of Neuroeducation)では、現在、修士または博士号の取得を目指す大学院生を募集しています。

学術の本場、コロンビア大学、マサチューセッツ工科大学などでの研究歴を有する脳科学者・理学療法士の坂本年将が、運動学習または習慣形成に関わる脳科学・認知科学的理論をベースとした実践研究をサポートします。

フルタイムで働きながら学位取得を目指せる日本では数少ない脳科学・リハビリ系の本格派研究室です。修業年限は修士2年、博士3年。

入学希望者のバックグラウンドは問いません。学術に対する関心、熱意、リスペクト、潜在的な問題解決能力を重視します。

大学を未卒の場合も、専門領域における実績により大学院入学が許可される場合があります。

脳卒中、認知症、運動器疾患、ダイエット、生活習慣病予防、薬物依存症等に携わる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、鍼灸師、アスレティックトレーナーほか、各種セラピスト、コーチ、コンサル、カウンセラー等からの応募を歓迎します。

2015年度入試の出願期間など、入試に関する詳細は下記サイトを参照下さい。

当研究室における今年の募集枠はあとわずかです。

http://www.kobegakuin.ac.jp/admission/postgraduate/

お問い合わせ・面談等も歓迎します。

連絡先:info@toshiz.net

脳とリハビリ研究所ディレクター
神戸学院大学准教授
坂本年将(PhD, PT)



















フルタイムで働きながら目指せる修士・博士のプログラム

今日はいろいろと仕事があって午後からは代替医学で鍼やったりしてました。鍼打ったことない人はコレずいぶん痛いものだと思いがちだけど、実はそれほど恐いものではない。健診の採血の方がよっぽど痛い。注射針って太いからね。。。昼前は大学院希望者の面談でした。今日会った人は知り合いの紹介だったんですが、やっぱ紹介の場合は話が早い。偶然にも僕がこれからやりたいことに興味を持ってらしたので、できれば出願してもらって一緒に研究していきたいですね。このブログをお読みの皆さん。近くに有望な人がいればCBR坂本研究室をご紹介下さい。東は名古屋、西は広島、南は徳島、北は鳥取あたりまでならスクーリングも可能かと思います。フルタイムで働きながら目指せる修士・博士のプログラムです。

2014年11月20日木曜日

本日早割〆切りです

CBR運動器セミナー。本日が早割でのお申し込み〆切り日となっております。。。が、日付が変更された後も明朝まで割引価格でお申し込み頂けます。

参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-undoki-2014-11-30

11月30日の日曜日にまだこれといった予定が入っていないという方は是非ご参加下さい。

いつもながらに何となく休みを過ごすか、治療の腕前を磨く有意義な時間を過ごすか、それを決めるのはあなたです。

運動器、脳、心、そしてリハビリテーションを繋ぐ、これまでになかった業界初のセミナープログラム。

今回のセミナーでは受講者の「聞きっぱなし」は許しません。セミナー終了後、日々の臨床の中で実践して頂くためのサポートプログラムも用意しています。

「それまで見えてなかった患者さんの姿が見えるようになる」

そんな新たな世界観を構築するきっかけとなるセミナーにしたいと思っています。

会場で会いましょう。


****************************

脳とリハビリ研究所(CBR)運動器セミナー Ver. 1.1
〜運動器のニューロサイエンスとリハビリテーション〜

開催:2014年11月30日(日)
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
会費:7,000円(11月20日まで!!!)

講師:
小川昌(YMCA米子医療福祉専門学校)
坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

****************************


セミナープログラム
http://www.toshiz.net/cbr/cbr20141130program.pdf

参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-undoki-2014-11-30






















企画:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年11月19日水曜日

みんなの目に見えないもの

今、大学のオフィスで月末の運動器セミナーに向けての準備をしてるんですが、ちょっと気分転換に大学での授業の話でもしますかね。火曜日の3限に脳神経科学Ⅱという2年生のクラスがあるんですが、今年は学生もかなり興味を持って聞いてくれてます。ここ数回はリハビリ学部の授業としてはかなりextensiveに専門的な内容を深堀りしてます。暗記しろ、っていうクラスではなく、与えられた情報をどう読み取るか、あるいはその情報を使ってどう問題を解決するかガイドしています。脳やシナプスの話ではあるんだけど、コレって考え方を鍛えるという意味では理学療法評価のトレーニングにもなってるんですよね。まぁ、そう考える理学療法士はかなり少数派だとは思いますけども。前回の授業では、あなたの前に「このシナプスにおける release probability を測定して下さい」というクライアントが現れたとして、どのような方法でそれを明らかにし、その依頼者にレポートするか、といった問いかけをしたんだけど、残念ながら誰もそのミッションを complete することができませんでした。そういう風に「仕事を請ける」という場面設定でやったことないから戸惑っちゃったのかもしれないけども。。。でも、みんなの目に見えないものを明らかにすることが本当の意味での評価なんだよね。

2014年11月18日火曜日

入会資格は...

今夜もちょっとだけ月末開催のセミナーについてご案内を。今回はセミナー後に研究会を設立します。

「CBR運動器ニューロリハ研究会」

です。

セミナーに出て知識を得るのは素晴らしいことなのですが、その知識を使えるようにならなければ意味がありません。

今回のセミナーでは皆さんが学んだことを臨床実践するためのファローアップ・プログラムを用意しています。

今年12月〜来年3月までの4ヶ月間、講師の小川昌先生と私(坂本)が、皆さんが臨床実践する上でのさまざまな疑問にお答えしていきます。

何かを習得する時に、自分が分からないことを聞ける人がそばにいることほど心強いものはありません。

小川先生が10年以上にわたり試行錯誤し積み重ねてきた経験に、皆さんはいとも簡単にアクセスすることができるのです。

人と繋がるきっかけを得るということがどれほど貴重で大変なことであるかを今一度思い起こしてみて下さい。

このようなチャンスはほんとうに滅多にあるものではありません。

研究会への参加資格は、まずこのセミナーに参加すること。

ご参加いただいた人たちだけに、この研究会についての詳細をお伝えしたいと思います。


****************************
脳とリハビリ研究所(CBR)運動器セミナー Ver. 1.1
〜運動器のニューロサイエンスとリハビリテーション〜

開催:2014年11月30日(日)
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
会費:7,000円(11月20日まで!!!)
****************************

講師:
小川昌(YMCA米子医療福祉専門学校)
坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

セミナープログラム
http://www.toshiz.net/cbr/cbr20141130program.pdf

参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-undoki-2014-11-30


企画:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年11月17日月曜日

認知運動療法の枠を超えて

運動器セミナーの早割〆切まであと3日となりました。


******************************
脳とリハビリ研究所(CBR)運動器セミナー Ver. 1.1
〜運動器のニューロサイエンスとリハビリテーション〜

開催:2014年11月30日(日)
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
会費:7,000円(11月20日まで!!!)

講師:
小川昌(YMCA米子医療福祉専門学校)
坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
*****************************


今回は講師の小川昌先生がこれまで10年以上にわたり積み重ねてきた臨床を、認知運動療法の枠を超えて世に広めるため企画しました。

小川先生は日本認知神経リハビリテーション学会の理事をされていて、地元山陰勉強会を創始すると共に同会の代表も10年以上にわたり務められています。

小川先生とは今年の春に山陰勉強会で初めてお会いしたのですが、その後、淡路島で開催されたCBR2014での講演をお引き受けいただき一緒にお仕事させて頂く中で、まぁ、ぶっちゃけた言い方をすれば、

「この人は本物だわ」

と思った次第なんです。そして今回のセミナーがあるわけなんです。

今日の夕方、小川先生と改めて電話で打合せしたんですが、このセミナーを聞き逃すのはセラピスト・治療家にとってホント大きな機会損失だと思いました。

このセミナーは、腕自慢のゴッドハンドが登場するようなものではなく、基本的には頭を鍛えることを目的としていますが、運動器系の患者さんや中枢神経系の患者さんたちを診る上で、必ずや皆さんに

「もう一つの引き出し」

を提供するものとなるはずです。

僕も今回は小川先生の脇を固める形で、しっかりとセミナー全体をコーディネートしていきたいと考えています。

皆さんが担当する患者さんたちのためにも是非学んで下さい。そして、セミナーで学んだことを皆さんの臨床を通じてさらに世に広めて下さい。

お願いします。

セミナープログラム
http://www.toshiz.net/cbr/cbr20141130program.pdf

参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-undoki-2014-11-30


企画:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年11月16日日曜日

心のカタチを映すヨガ

昨日はバレエダンサーでもありヨガインストラクターでもある山本麻衣子先生に来学いただき、「健康教育論」という4年生の科目でヨガをした。今年で3年目になるんですが、一つ気付いたことがあるんですよね。それは何かと言うと、その年のクラス(学生たち)の全体的な雰囲気とヨガでポーズを取ったときの個々の学生の出来具合がかなり相関してるってことなんです。山本先生にもそのこと言ったら同じこと感じてらした。まぁ、厳密に物差しで測ったわけではないのであくまでも主観的な印象なんだけどね。これってその場における気の流れの影響なんでしょうか。何なんだろうね。グッドマインド(good mind)という言葉が適切かどうかは分からないんだけど、人の集団の身体的パフォーマンスってその集団における啓発された(イキイキとした)心の総和とたぶん関わりがあるんだろうね。

2014年11月15日土曜日

もどきの力

今日は朝から会議でランチも取らずに2時まで学務。この会議にはいつもインスタントの粉コーヒーがセルフで支給されているのだが、これをついつい飲んでしまう。インスタントだとなぜかクリープ(粉ミルク)入れちゃうんですよね^^。はっきり言って味覚面においても健康面においても相当マズい飲み物だと思うんだけど、あの化学薬品的インスタントの香りの中に軽い中毒症を引き起こす成分が含まれているんだろう。恐るべしもどきの力。

2014年11月14日金曜日

周りのレベルの高さと勘違いとの間の負の相関

昨夜は三ノ宮で飲んでいてブログを書きそびれてしまった。以前このブログで紹介した神戸の写真館 cocoro studio の高見社長のご紹介で、30代後半若手スゴ腕事業プロデューサーのGさんとお会いしました。年商で数十億のビジネスを幾つも展開されているというのだからさぞかしやり手オーラむんむんか...と思いきや、笑顔が似合うとてもハンブルで腰の低い方でした^^。「どうしてエラそうにされないんですか?」って聞いたら「僕よりスゴい人はたくさんいますので...」とのこと。そうか、そういうことってありますよね。周りのレベルの高さと勘違いとの間の負の相関。分かる気がする。。。今、手がけられている事業の中には芸能プロダクションに類するものもあるようなんですが、僕のこともいつかプロデュースしてくれないかなぁ...^^

2014年11月12日水曜日

弾くのが楽しくなってきた♪

チェロを弾き始めて1年ちょっと経つんですが、ようやく弾くのが楽しくなってきた。月に一回しかレッスンを受けてないので(しかもそれは30分足らずなので)、ひどい場合は月の演奏時間が30分足らずだったりしたことも何度かある。でも音階を覚えてここ数ヶ月の間に少し曲らしいものも弾けるようになってきて近頃はほぼ毎日弓を手にしている。「練習しなくちゃ...」といった must な感じではなく、弾きたいから弾いているという感じ。もともとは息子が興味を持つようにと始めたチェロで、特に巧くなりたいといった強い意欲があったわけではなかったのだけれど、なんかエエ感じになってきた。学習系のものごとは報酬が得られない初めの下手っぴぃな期間をいかに乗り切るかだね。

2014年11月11日火曜日

CBRベーシック

★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★

* CBRベーシックのご案内 *

来年から脳とリハビリ研究所(CBR)で短期のスクールを開講します。

名付けて、

「脳とリハビリ研究所 ニューロアカデミー CBRベーシック」

です。

短く、「CBRベーシック」と呼んで下さい。

卒業した大学や専門学校で本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会がなく、リハビリへの臨床応用や学術研究をするにも基礎科学的な部分の理解に不安があるというリハビリ専門職の方々を対象とした入門講座です。

詳しくは、これからこのブログ等でご案内していきますが、ひとまず第1期の日程をアナウンスさせて頂きます。

CBRベーシック第1期開講日(月1回、全3回のプログラムです)

第1回 2015年1月25日(日)10時〜17時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜17時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜17時

神戸で開催します。

神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて、全18時間の講義を予定しています。

興味のある方は、引き続きこのページでの関連情報にご注目下さい。

お楽しみに。


2014年11月10日月曜日

学位を取るなら...

先ほどFacebookに僕の研究室に関する大学院情報をアップしたんですが、修士と博士どちらも募集しています。基本的に修士は2年、博士は3年のプログラムです。僕自身はアメリカのコロンビア大学で修士号(MA)を、そしてマサチューセッツ工科大学で博士号(PhD)を取ったので、実のところ日本の大学院がどうような基準で学生を選抜し、どのような基準で学位を授与しているのかよく分からないのですが、明らかに出るのも入るのもたやすいです。

この事実をどう捉えるかは人それぞれでしょうが、一つの考え方として、今のうちにさっさと学位を取っておくのも良いでしょう。日本の大学は「海外と日本は違う」と言いながらいつの時代も外国(つまり今はアメリカ)のシステムを追っかけているのです。ですので、生物科学系なんかは顕著なのだろうと思うんですけど、年を追うごとに学位授与のための質的ハードルは上がっています。リハビリの世界も、これから求められる基準が上がるか、あるいは「もうこんなのに大学院要らないでしょ」ということで、大学院そのものが消滅する日が来るかのどちらかになるのだろうと思います。

まあ日本のリハビリ大学院一般がどうであれ、僕のラボ自体にはこれからのリハや教育(学校教育に限定されるものではない)の世界を牽引する志のある人たちが来てくれることを願っています。そしてその人たちが僕のラボでの経験を通して世界的な水準で物事を考えられるよう指導する準備を個人的には整えています。

学位を取るなら坂本ラボ。

今の良き時代が古き良き時代とならないうちに。

2014年11月9日日曜日

社会とつながるための一つのチャネル

いつの間にかこのブログの投稿数が900を超えていました。2011年のクリスマスに書き始めたのでもうすぐ3年になります。1000まであと100ですよ。Facebookが普及してからは「近況」への書き込みで済ませてしまう人が増えたと思うんですけど、ブログでアーカイブをしっかり構築していくこともやはり大事なことだと思うんですね。僕にとってはFBはどちらかというとワーキングメモリー(短期記憶)みたいなもので、ブログは後から検索可能な長期記憶みたいなもんです。ブログって一見気軽でなんでも書けそうに思うんだけど、実は書き続けるのは結構難しいんですよね。書き始めたとしても大概ガス欠とかネタ切れとかすると思うんですよ。継続して習慣化するための一つのコツは生活の中で書くべきことを絶やさないことだと思う。これは毎日(見かけ上)エキサイティングな出来事に囲まれて過ごすというのではなく、一見平凡なことにも光を当ててみるということです。ブログを書く理由はいろいろあるんですけど、ライフライン的な要素もあるんですよね。社会とつながるための一つのチャネルというか、電話回線みたいなものなのかもしれません。

2014年11月8日土曜日

前年比35%のアップです。

我が神戸学院大学は本日、明日と入試です。公募制推薦入試。本学は昨年度も非常に好調でこんなブログを書いたりもしてたんですが、今年もなかなかイケてるんですよ。全学的にみれば前年比14%の志願者増。そして僕が籍を置く理学療法学専攻にいたってはなんと35%も増加してるんです。昨年の爆増の上にこれが乗っかってるわけですから、景気良いですよね。近隣の学校がどうなのかまでは調べていないんだけど(知ってる人いたら教えてちょ)、入学定員が埋まらない学校も続出している中で年々右肩上がりに志願者が増えているのは嬉しい限りです(参考資料)。

2014年11月7日金曜日

胎内記憶

今日の午後は僕がプロデュースする代替医学の授業で「よこたクリニック」院長の横田直美先生にお越し頂きました。もうこの科目も3年目を迎えましたが、ようやく対象とする4年生の最終科目の一つとして定着してきた感があります。2年前は学生たちも何が始まるのかよく分からない中で受講してたのかもしれませんが、昨年、今年とこの科目に対する関心は右肩上がりで高まってきています。今日も出席を取らない中、たぶんほぼ全ての学生が3時間授業に聞き入っていたのではないでしょうか。理学療法士の養成校で代替医学がカリキュラムに組み込まれている学校は在ったとしてもかなり少ない(1%未満?)と思うのですが、これからはリハビリ分野も含めて医学・医療における一つの重要なトレンドになっていくと確信しています。今年の授業でも胎内記憶の話が出てきたのですが、今ちょうどこのテーマの映画が上映されているようですね。2〜3歳の子たちが語る記憶のようなんだけど、人が普通、3歳以前のことは覚えていないということと何か関係があるのかもしれませんね。

写真を撮るなら...

ココロスタジオ。今夜は神戸のフォトスタジオを紹介しましょう。三ノ宮の神戸国際会館の近くにあるお店なんですが、高見さんというベテランカメラマンさんが経営しています。今、僕がFacebookで使っている顔写真なんかも彼に撮ってもらったものなんですが、その後もなぜかご縁があってちょくちょくお話したりしてるんですよね。店舗のマーケティングとかブランディングとか個人ビジネスに関することもよくご存知で(当たり前か...)、ブライダルや七五三といった記念日の写真ばかりではなく、起業家のプロフィール写真や就活生の証明写真なんかも数多く手がけられています。特に就活生の写真にはこだわられていて、写真を撮る上で120%自分を引き立たせるためのアドバイスとメイク担当者によるお顔作りのサービスが撮影前に付いてくるそうです。確かに学生の中には履歴に貼る写真の重要性に気付いてないのもたくさんいるから、そういうところのサポートを写真屋さんがしっかりしてくれると助かりますよね。ココロスタジオ。興味があればこちらも覗いてみて下さい。今なら割引があるみたいですよ^^

2014年11月6日木曜日

成功からも学ぶ

CBRが関わらせて頂いている研究の成果を来年の全国理学療法士学会で発表しようとここ数日応募原稿を推敲してきたのですが、今夜なんとか演題登録することが出来ました。だんだん中核が出来つつある研究で、単に「これが効いた」「あれは効かなかった」といった実践報告ではなく、目に見える現象の背後にあるエッセンスに向っているように思います。よく「(治療が)効いた理由を検証しても仕方がない」といったことを言う人がいますが(最近はそうでもないのかな?)、やっぱそれ理解しておかないといつまで経っても当たるも八卦になってしまって、次への応用に繋がらないと思うんですよね。失敗からだけではなく成功からも学ぶべきだと僕は思う。今、ちょっと腰を据えて取り組もうとしているのは脳卒中のリハビリテーションなんだけど、このテーマで一緒に研究できる人を探しています。どうぞヨロシク。

2014年11月4日火曜日

ダイエット脳

ある雑誌(女性誌)からダイエットについてのコメントを求められていて本日ひとまずの回答をしておいた。脳科学者としてのコメントなので、一応、脳に絡めておく必要があるんですよね。初めはそんないい加減なこと言いたくないし、何でもかんでも脳を持ち出すのは気が進まなかったんだけど、コメントをメールにして書き始めたらいろいろと書くことはあって、あっと言う間にそれらしいことは書けてしまった。ま、編集者の方がOKを出してくれるかどうかは分からないけど、もう請け負ってしまったので注文があればそれに沿う形で善処するつもり。大きな声では言えないんだけど、脳科学って実は15年ほど前(いやもっと前かな...)に学問としては終ってて、そんなことはホンモノの脳科学者さんたちはとうに知っているわけだけど、まだまだエンタテイメントとしては重宝されているんですよね^^

2014年11月2日日曜日

もうひとふた山

今年もあと2週間、じゃなかった2ヶ月を切ったわけだけれど、最後の追い込み、ラストスパートをかける時期になったと思う。これまで12分の10、つまり今年全体の83%地点を過ぎたわけで、フルマラソンに例えるとちょうど35 km 地点といったところである。オリンピックなんかでも35 km 過ぎたあたりで3人くらいからなる先頭集団から抜け駆けしようとする人出て来るじゃないですか。大抵、ケニアとかアフリカの選手のイメージなわけだけど。そんでそこで駆け抜けできた人が大抵金メダル取るんですよね。。。ま、僕の場合は特にほかの誰かと競争してるってわけではなく、強いて言えば、数ある自分の分身たちと競争してるわけだけどさ。幸いスパートするだけの余力は残っているので、ここからもうひとふた山超えて行きたいです。

2014年11月1日土曜日

誰も書かなかった日本医師会

ちょっと興味があって読了。水野肇さんというジャーナリストが書いた本。医師会の歴史が元会長の故武見太郎氏の話を中心にまとめられています。医師会と厚生省(今は厚労省)との関係が描かれているのですが、やっぱ医者の集団は政治力がありますね。「欲張り村の村長」という言葉が一部の医師会員に対し使われているのですが、そのくらい欲張りじゃないとなかなか優遇税制などの利権を得ていくことは難しいんでしょうね。。。話の本筋からは外れるんですが、厚労省の中には医師免許を持っていて診療報酬体系に詳しいお役人(技官)が結構な数いるようです。国会議員だけではないんですね。やっぱ、理学療法士とは根の張り方が違いますね。

2014年10月31日金曜日

霊言

学校法人「幸福の科学学園」が設置申請した大学「幸福の科学大学」が文科省によって「不可」と判定されたらしい。記事によれば、「科学的合理性を立証できていない『霊言(霊言集)』を教育の根底に据え、大学の目的を達成できるとは認められない」ことがその理由とか。僕はこの法人のことは何にも知らないんですけど、たぶん宗教団体なんでしょうね。そして彼らが信じる教えに則っての教育をする大学を設置しようとしたんでしょう。どんな事情があるのかはこれまた知らないんですけど、文科省の理由もこれだけ読むと理由になってないんじゃないかと思うんですよね。もともと大学って、ハーバードなんかもそうだけど、神学(神のことば)を教えるところだったわけだし、そういうのを教育の根底に据えること自体は特にイケナイことではないと思う。ミッションスクールとかも宗教的な教えに基づいているんじゃないの? これまたよくは知らないんだけど、上智とか同志社とか関学なんかもミッションだよね。キリスト教は良くって霊言はダメってこと? なんかよく分かんない。「科学的合理性を立証できない」なんてこと言い出したらリハビリもそういうの多いと思うよ。言葉では言い表せないこと大事にしてる人たちも多いしね。文学なんかも科学的合理性立証できちゃってるのかなぁ? 出来てないよね。いや、別に僕は無宗教者だし、どちらの味方というわけではないんだけど、お役所の理由が理由になってないところが変だと思って。。。たぶん、本当の理由はほかにあって、ただただ認めたくないんだろうね^^

2014年10月30日木曜日

不審な男が...

昨日、夕方の6時ごろだったんですが、小学3年の息子が家に帰って来たとき、裏庭の方から一人の知らない男が出て来たと言う。うちの駐車場部分は門を設けていないので誰でも敷地の中に入ろうと思えば入れてしまう。空はすでに暗くなっていて、家の1階部分には玄関部の外灯のほか明かりはなかった。白髪まじりの年配の男で、我が家の駐車スペースを敷地の外に向って歩きながら息子に「バイバーイ」と言って姿を消したと言う。僕はそのとき大学で仕事してたんだけど、何してたんだろ、その男? 庭の手入れでもしてくれてたのかな? 帰ってから見たら特にキレイにはなってなかったけどね...。一応、夜におまわりさんが来てくれたんだけど、今度その男に会ったら何してたのか僕の方からも聞いてみようと思う。

2014年10月29日水曜日

異分野の境界面

さてさてCBR運動器セミナーのちらしが上がって参りました!



来月11月30日開催です。

**************
参加申込サイト
**************



これまでもこのブログでお伝えしてきたことですが、今回は特に日頃、整形外科疾患を診られているセラピストの方々にご参加頂きたいと思っています。

認知神経系を主体とする運動制御機構の枠組みの中で運動器(関節・筋・その他軟部組織)が果たす役割を捉えてみたいと思います。

たとえば単関節の病変に起因する運動障害であったとしても、その関節病変に伴うバイオメカニクスの変化に適応するためには新たなる運動ストラテジーが必要となり、それを表象・具現化するための脳を中心とする神経回路の再編成が行われているものと考えられます。

今回のセミナーでは、脳科学を学ぶのが初めてだという方々にも、その基礎を理解して頂きながら、それを臨床実践へと繋げていく基本的な考え方、手順についてお伝えしたいと考えています。

講師の小川昌先生は認知神経リハビリテーションを10年以上にわたり実践されており、独自の解釈を付与しながら運動器疾患の臨床に従事されています。

セミナーではこれまで先生が経験された症例をご提示いただきながら、脳科学に基づくリハビリテーションの実際(評価と治療介入)についてご教示いただきます。

私(坂本)の方からは、小川先生の臨床を補足する形で、脳における身体・運動表象、
ならびにその可塑性に関する基本理論についてお話させて頂きます。

私自身は「リハビリテーションのための脳科学」を学んだわけではなく、脳科学者(基礎研究者)のためのPhDプログラム(博士課程)の中で「脳を理解するための脳科学」を学びました。

従って、どちらかというと、今ある知識の臨床応用という観点からではなく、脳機能の新規の原理・原則を探求する(学ぶ)という観点から脳に興味を持っています。

研究や臨床の飛躍的な発展は、しばしばこのように異なるバックグラウンドを持った人間が力を合わせた時、その異分野の境界面(インターフェイス)において起こります。

今回のセミナーでは、基礎と臨床のインターファイス、そして運動器系と神経系のインターフェイスにおいて、参加者の皆さんと、これまで想像できなかった異次元の理解に向けて歩みを進めていきたいと考えています。

今回はさらに新たな試みとして、セミナー終了後のフォローアップ企画も用意しています。参加者の皆さんがセミナーで知り得たことを臨床で活用するためのサポートプログラムです。

このプログラム(CBR運動器ニューロリハ研究会)に参加するには今回のセミナーを受講することが前提条件として必要になります。

モリモリ沢山な今回の研修会。

多くの皆さまのご参加、心の底よりお待ちしております。


**************

来月11月30日、神戸で開催です。

参加申込サイト

セミナープログラム





企画:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2014年10月28日火曜日

めげないでね。

この時期になると理学療法士のジョブマーケットが活況を呈して来る。小売業やら製造業やら金融業やらの世界とは違って、大学生活もあと半年といったあたりで学生は就職活動を始めるのだ。うちの学生に限って言えば、現時点で半分くらいの学生がオファーをもらっているみたい。就職は何か一律な基準があって採否が決まるわけではなく、多くの場合はその病院施設の人事担当者たちの独自の好みによって決まるんじゃないかと思う。また、就職試験から採否の通知まで時間のかかるところもあったりして、一つダメだった場合などは、その後のタイミングが狂ってしまって、成績、人柄ともに良好な子でも終盤までなかなか決まらなかったりするんだね。この業界では一つの希望先との交渉中はほかと協議に入れないといった不文律があるようで、幾つものオファーを貰った中から選択するといったことが出来ないんですよ。この面だけ見ると、売手にとっては不利なマーケットと言えるだろう。このような業界の掟はひょっとすると法的に守られるべき人権を侵しているようにも思われるのだが、そのあたりのことはこれまで問題になったことはないんでしょうか?......おっとっと。話が要らん方向にズレてしまった...f^^。就職をはじめ、人生はほんと運によるところも大きいとは思うが、どうか意中のポジションを射止めることができるよう頑張って下さい。めげないでね。

2014年10月27日月曜日

ほんとうに評価しなければならないこと

臨床理学療法学演習の3回目が終りました。僕担当分は4回なので4分の3が終ったことになります。僕的には先週分ともども良い授業になっていると思う。たとえば、impairment とdisability との結びつけや、仮説を検証するための評価法をその都度考案することについての話など、2年の脳科学や3年前期の研究論とも繋がるところがあって、結局のところ、基礎学力とひらめきが大事なんだということを学生たちと確認している。

impairment とdisability の結びつけについては、学生はこの科目が始まるまでに一通りのことを学んでいるんだけど、いつの間にかお決まりの手続きをこなしているだけになってしまって、リストアップしたキーワードをクロスワードパズルのようにただただ組み合わせるわけです。

学生自身もその作業をするだけでは何か腑に落ちないことは薄々感づいているわけですが、こういう行き詰まったところをどう打開するかは教科書には書いてないんですよね。

また、彼らが理学療法評価学なんかで習う一般的な検査から得られる情報というのは多くの場合、限定的な(非生理的、非日常的な)状況下での情報に過ぎないんですが、実際的な場面で表出する運動障害のメカニズム(仮説)を検証するような検査の仕方についてはほとんど思いつけないというか、考え方のコツを学んでいないんです。

それで脳科学や研究論でやったことを思い出させて臨床、科学、研究はそれぞれ相通じてるんだということを例証したりするわけですが、ほんとうに評価しなければならないことは、案外、理学療法の教科書には記載されてなかったりするんですよね。

2014年10月26日日曜日

広がるシェア

今朝ジムに行ったら臨時休館だった。仕方がないので駅前のダイエーに立ち寄り買い物した。日曜の朝のスーパーマーケットって凄い混みようだね。。。少し前から気付いてたんだけど、最近、こういうスーパーやコンビニでいろんなビールを買えるようになりましたよね。って、ビールを飲まない人は関心ない話かもしれないですけども。でも、そうなんです。以前はこういう誰もを対象とした小売店ではキリン、アサヒ、サッポロ、サントリーといった日本の大手メーカーのものとバドワイザーのような大して個性の無い輸入ものしか買えなかったんですが、ここ1年ほどでちょっと状況が変わって来ているようなんです。2年以上も前にこんなブログを書いたんですが、ようやく日本でも普通の店で全国展開の地ビールが買えるようになってきたということなんでしょう。もちろん国内のビール総売上高から見ればまだまだその0.1%未満の話ではあるんでしょうけども。料理の味にはこだわるニッポン人ですが、ビールに関してはなぜか舌が麻痺してるんですよね。

2014年10月25日土曜日

入試制度が変わるかも

今日、こんな記事を見かけました。Facebookページ「理学療法士になろう!」にも早速リンクを貼ったんですが、大学入試における価値観を知識の量からその活用へと変換する試みのようなんです。なんと早ければ今の高校2年生が受験する2016年入試からその新たな制度が導入されるかもしれんというのです。

これまでも「知識ばかりではなくってさ」ということでAOとか推薦とかホント訳が分からないほどたくさんの入学経路を日本の大学は設置してきたわけですが、僕みたいな現場の教員からすればホントにそんなので個性的な学生が入学してきてるのかなぁ...なんてよく思うんですよね。

個性派入試で入って来た子たちってそんなに個性的かな...? それよりはセンター入試とか画一的な入試で入って来た子たちの方が個性的な進路を歩んでるんじゃないの...? ま、ぶっちゃけたことを言えば入口と出口の照合なんて大学ではほとんどしてないから何が何だかよく分かんないんだけどさ。。。

で、それはさておき、入試に対する基本的な考え方は賛成です。「知る」よりも「使える」方がレベルとしては上だからね。高校基礎学力テストとか大学入学希望者学力評価テストといった全国的に標準化された試験もやるようなんですが、やっぱ基礎学力はアメリカのSATみたいなので一律に評価するのが良いと思う。その上で志望する大学にはエッセイとか高校時のGPAとかを送るだけにすれば良いのだ。

次いでに僕から一つ付け加えさせて頂けるなら、大学の1年時は教養課程でみっちり鍛えて、専攻(major)は2年時に決める仕組みを作るのが良い。これもアメリカの仕組みをパクってのことなのだが、入試の時の10分ばかりの面接やら討論会やらではなく、この最初の1年間で学生たちの個性や適性を見極める方がよっぽど理に適っていると僕は思う。

週末の深夜

週末の深夜、いかがお過ごしですか? 夕食後ネットサーフィンしてたら今夜書くべきブログを書きそびれてしまったんですが、今週もいろいろあったような無かったような。。。いずれにしても、しっかりこの週末もブレイクスルーしていきたいと思います。明日は仕事なんだけど今から読書。

2014年10月23日木曜日

山高ければ谷深し

僕の息子は今、小学3年生なのだけれど、最近少しずつ僕が何を生業にして生活しているのかを理解するようになってきた。それで最近は将来、僕が今しているような仕事をしたいという思いが芽生えてきているようなのだ。念のため申し添えておくと、ここで言う「僕の仕事」というのは、脳科学者でもなく理学療法士でもなく、「大学の先生」ということなんだけどね。。。まぁ、家で小さな店を営んでいるとか、芸能人やプロ野球選手のようにテレビに出演するような職業(出てる人もいるけどね)ではないので、息子がどれだけ僕の仕事の中身を理解してそんなことを言ってるのか定かではないのだけれど(おそらくほとんど理解していないだろう)、親父としては我が子がそう言ってくれることにそれほど悪い気がするものではない。もちろん、まだまだこれからいろんな大人たちと出会うことでなりたい職業というのはどんどん変わっていくのだろうけど、大学の先生を目指すというのはそれほど悪いことではないと思う。その場合は大学の先生の中でも何を教える先生になるかを一応決めないといけないんだろうけど、それを考え始めるとこれはなかなか難しい選択になりそうだ。最もシンプルな決め方はその子が何に興味を持てるかということになるんだろうけど、アカデミーの世界というのはそれだけでウマくいくほどシンプルな世界ではない。たとえば、これまでであれば僕のようにリハビリ系学部の教員になるのは学力的なことを言えばそれほど難しいことではなかったのだけれど、今、小学生の子たちが大学を卒業する頃に果たして今の世が続いているかというとそれはかなり疑わしいことだと思う。山高ければ谷深し。学術の世界にも浮き沈みはあるからね。

2014年10月22日水曜日

運動器セミナー参加受付開始です

本日よりCBR運動器セミナーの参加受付を開始しました。

ご興味のある方はこちらからお申し込み下さい。

セミナープログラムは下記参照、またはこちらをクリック!

身体運動器とニューロサイエンス、そしてリハビリテーションをつなぐ丸一日のセミナーです。

運動系の成り立ちとその構成要素となる運動器の役割、そしてその臨床について、バイオメカニクスとニューロサイエンスの観点から総合的に考察していきます。

★ これまでニューロサイエンスを学ぶ機会が少なかったというニューロサイエンス初心者の方

★ 整形外科疾患の臨床に携わりながらも脳科学、認知科学的観点からその病理・障害を考察することが少なかったという方

★ 中枢神経疾患に脳・認知学的なアプローチを取り入れながらも運動制御・運動学習における末梢運動器の役割をこれまで十分に理解する機会が少なかったという方

★ 疾患の分類に囚われることなく運動メカニズムの本質を理解したいという方

などにとっておススメのセミナーです。

学生さんの参加ももちろん歓迎いたします。学校で習っていること以上の知識を身につけ、臨床に出たときにロケットスタートしちゃいましょう!

きっと身体運動に対する捉え方がそれまでとは違ったものになるはずです。


*****

★ 脳とリハビリ研究所(CBR)運動器セミナー Ver. 1.1 ★
 〜運動器のニューロサイエンスとリハビリテーション〜

開催:2014年11月30日(日)
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
講師:小川昌(YMCA米子医療福祉専門学校)・坂本年将(神戸学院大学)

09:30〜
開場・受付

10:00〜11:00
運動器とニューロサイエンス(坂本)

11:00〜12:00
運動器障害の成り立ちと理学療法評価
〜中枢制御機構と末梢効果器の関係性〜(小川)

12:00〜13:00
休憩

13:00〜14:00
脳の可塑性とニューロ・エデュケーション(坂本)

14:00〜15:00
運動器障害に対する理学療法介入法
〜関係性の理解を踏まえて〜(小川)

15:00〜15:15
休憩

15:15〜16:00
対談:基礎から臨床、臨床から基礎へのつなぎ方(小川・坂本)

16:00〜16:30
運動器ニューロリハ研究会のご案内(坂本・小川)

16:30
閉会

*****

参加申込サイト

2014年10月20日月曜日

三人称から一人称へ

今日から僕担当分の「臨床理学療法学演習」が始まりました。3年生の科目で、4年時の臨床実習に向けての総仕上げ的な科目です。ケーススタディを通して学んでいきます。5名の教員がそれぞれ専門とする領域を担当しているのですが、僕自身は科目の統括と中枢神経疾患の理学療法を担当しています。今年は教え方に一工夫を加えようとしています。学生に出来るだけ自分の頭を使ってもらうための工夫です。多くの物事は見たものを追うだけであればそれを理解するのにさほどの困難は伴わないものです。たとえば成功者の伝記なんかを読んで「ふむふむ」と頷(うなず)くことは、まぁ誰にでも出来ることですよね。でも自分の成功談を作ろうとすると、頷けるだけではなかなか出来上がらないんじゃないかと思うんですよ。そこには頷く以外のスキルが必要とされているのでしょう。そこで今回我々の演習ではこの頷く以外のスキルを習得して、自分たちが作ったストーリーに対して読み手を頷かせることを目指しています。三人称(他人事)的体験から一人称(当事者)的体験への変換ですね。

2014年10月18日土曜日

不思議な気分

さっきまで近所のスタバでブレインストーミングしてたんだけど、阪神スゴいね。ネットで息抜きしてたら何と巨人に勝ったとか。4連勝だって。敵地でこれはほんとにスゴい。歴史的に見れば「伝統の一戦」なんて言ってメディアに持ち上げられてるだけで、いつもいつも巨人には歯が立たなかった阪神なんだけど、今年は遂に逆襲しました。巨人に取ってみれば歴史的な敗退です。阪神の選手は今となってはもう誰一人として知らないと言って良いに等しいんですが、江夏、田淵、掛布らの時代を知る阪神ファンOBとしては結構嬉しいもんですね。不思議な気分。。。さて、ブレインストーミングの方は何とか形になりそうな予感。CBRの新規の教育プログラムで(来月の運動器セミナーとはまた別です)、まだまだ実務的なところをクリアしなくちゃいけないんだけど、ニューロサイエンティストたちが学ぶニューロサイエンスの基本を学びたい人たちには価値あるプログラムになりそうです。

2014年10月17日金曜日

健康教育論

今学期は4年生の「健康教育論」という科目を担当しています。英訳すると「Health Education」あたりになりますかね。生活習慣病の予防やら病後の健康支援など、健康教育に関わることを講義、実習、健康関連施設の見学などを通して学ぶ科目で、僕が担当する3年生までの科目とは打って変わり、リクリエーショナル(recreational)な側面が強い科目です。

僕は思うんですけど、大学のカリキュラムって、アカデミックなこと8割、プラクティカルなこと2割くらいで構成するのが良いんじゃないですかね。ここではどちらが大切っていう話をしてるのではなくって、バランスが大事ってことなんですけど、ま、4年生なんで、国家試験に向けての受験勉強を妨げない程度に、いろんなことを見聞する機会を設けることも必要なんじゃないかと思うわけです。

この11月にある代替医学の講義やヨガの実習も同じ文脈での機会提供になります。ひょっとすると、卒業後に「そういえば大学4年の時にあんなことやったよなぁ...」ということが後のち効いてくることがあるやもしれませんからね。僕自身はどれも専門というわけではないんですが、教員の一つの役目として、ショーケースに品物を並べるくらいの責任はあるんじゃないかと思うんです。すべての学生がすべてを気に入るかどうかは別として。

そんでまぁ、前置きが長くなったんですが、今日の午後はその「健康教育論」の授業の一環として、デイサービス施設を2カ所見学させて頂きました。神戸市西区を中心に介護事業を展開されている株式会社セラピットさんの施設です。ここ3年ほどこの科目の見学でお世話になっています。

実はこういう見学に学生を連れて行くまで僕自身はほとんど介護事業やいわゆる'地域リハ'の実際について無知だったんですが、少しずつ「デイサービス施設」とは何なのか、「訪問看護ステーション」というものが何なのか、ということを理解できるようになりました。「地域包括ケア」はまだよく理解できてないですけど...。

病院ではなく家庭で、cureではなくcareへ。国(政府)がこれから益々強化したいトレンドはそういうことなんでしょうけど、その国の思惑の背後にあるもの、そしてそのトレンドが生み出すであろう社会状況も含めて、僕なりにちょっと勉強してみたいですね。一つには「健康教育論」を担当する者のたしなみとして。

2014年10月16日木曜日

運動器ニューロリハ研究会

さて、来月11月30日の日曜日に神戸学院大学にてCBR運動器セミナーが開催されます。当日のプログラムについてはこちらのブログを参照して頂きたいのですが、このセミナーを機にCBRが主宰する研究会を立ち上げたいと思います。「運動器ニューロリハ研究会」です。今回のようなセミナーって、その形式自体はよくあるものなんですよね。講師が一日講義や演習をして、受講生がそこで何か学んだ気になって明日からの臨床を頑張ろうって決意するタイプのセミナーです。ま、もちろんこれはこれで立派に一つの体を成しているわけですが、実際に彼らがそこで学んだ知識や技術を十分に臨床で応用・活用できているかというと......さて、どうなんでしょうか...。実態は謎に包まれているんじゃないですかね。。。今回の運動器セミナーでは、ここのところをしっかりフォローしていこうよ、知り得た知識を使える知識にアップグレードしてもらおうよ、ということで、セミナー後、約4ヶ月にわたって受講者の皆さんの臨床実践を遠隔的にサポートする仕組みを考えました。それが運動器ニューロリハ研究会発足の骨子です。会の運営など、詳しくは、セミナー当日の最後にその案内をさせて頂く予定にしています。研究会への参加は自由ですが、学びを臨床に役立てるためにも多くの方々にご参加頂ければと考えています。セミナー参加者限定の研究会となります。業界初のこの試み。こちらもセミナー共々楽しみにしていて下さい。

2014年10月15日水曜日

授業で英語を教えてます。

大学では「後期」という学期が始まっていて、脳神経科学Ⅱという2年生のクラスを担当しています。ここでは英語で書かれた論文を、しかも一流の国際誌に掲載されたものを厳選して読むんですが、リハビリ系の学部学生がこういった論文講読をすることって全国的に見てもほとんどないんじゃないかと思います。

ま、別に論文で使用される言語なんてその論文が優れたものであれば何語でも良いんですが、科学や医学の学術論文であれば、日本語と比較する限り、英語で書かれたものの方が圧倒的に読むべきものが多いと思う。

学生にもオリエンテーションしてるんですが、普通、科学者や医学者は研究成果をまず英語で発表するものなんです。だからオリジナルな情報を得ようと思えば、英語の論文を読むスキルは必要なわけですね。

リハビリ系に出回っている日本語の情報なんてそのほとんどは誰かの受け売りなわけで、場合によってはその受け売ってる人もオリジナルな情報源に触れていないなんてこともあるわけです。つまり「また聞き」で論文書いてたりするわけですよ。

そんでそういう伝言ゲームをしていると、次第に伝わる情報は変容(多くの場合、劣化)していくので、その手の3次情報、4次情報(つまりここでは暗にリハビリ系の日本語論文や教科書のことを言っている)に触れてそれで良しとするのではなく、自分でちゃんとその真偽を確かめられる自由を勝ち取ろうというわけですな。ハハハ。

後期の間、この講読をズルしないでやり通すことができれば、きっとほかの学校の学生にはない貴重な知的スキルを手に入れることができると思う。そしてそれは「英語」といったことだけではなく、それとセットで「考え方」というものも手に入るパッケージとしてのスキルなのだ。

例年であれば、授業中、寝てる◯ホも時々いたけど、今年はみんな聞いてるね。

シナリオのないドラマ

昨夜も京セラドームに赴きバファローズを応援してたんだけど、再三のチャンスを生かせず結局最後は相手4番中田に決められました。延長10回、バックスクリーンへのホームランで1対2。こちらは糸井の不調が大きかったです。このシリーズでは4番ペーニャが謎の戦線離脱で糸井がDHに回ったわけですが、糸井にしてみれば打撃に専念できるとは言え、守備がない分、試合中グラウンドにいる時間が少なくなり、いつもとちょい感じが違ったのかもしれませんね。。。このブログでも再三書いてきたことだけど、近くまで行くことと、目的地にきちんと辿り着くことの間には目には見えない大きな壁があるように思う。僕らファンができることは思いつく限りにおいてありませんが、来年はまた今年とは違ったドラマを見せてくれるものと期待しています。そう、プロ野球っていろんなレベルで楽しめるシナリオのないドラマなんだよね。