2016年10月29日土曜日

画期的な研修会です。

先ほど朝日新聞の記事をFBでシェアしました。先月、こんなブログ(コピペの文化)を書いたばかりなんですが、それを証拠立てするような話です。今のところ事実関係が争われているようなので断定的なことは言えないけど、あまりにもタイミングが良すぎるなと思ってね。ブログで書いた「コピペ」は「盗用」という意味ではなかったんですけど、考えてみればこういうのは狭義の意味での「コピペ」だね。。。リハビリ職の世界は知識に対するリスペクトが根本的に欠けているので、この手の話題はこれからもちょくちょく出て来ることでしょう。

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さて、玉利先生と12月東京で開催する「脳とバイオメカニクス研修会」。現時点で定員の半分が埋まっています。歩行の神経科学と動作解析がまとめて学べる画期的な研修会です。歩行に興味のあるセラピストは全員集合!と言いたいところですが、その中でも特にこれから患者の診方を確立していこうとしている若手の人たちに参加して欲しいです。神経系だけ、または運動器系だけ診ているセラピストはまだまだ沢山いますが、どちらも診れて当然という時代は必ずやって来ます。と言うか、この研修会を通じてそういう時代を引き寄せたいです。この想いを共有する方、是非とも参加して下さい。

参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics

もしくはこちらのブログから
http://www.toshiznet.com/2016/10/blog-post_91.html

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昨夜の話の続きですが、最近、「難しい」と言っていろいろと難しい理由を見つけてはやろうとしない人に出会いました。実はそんなに難しい話ではなくて人が違えば割と簡単にできることだったりしたのですが、考えてみると結局はその人が持つ「難しそう」という印象が「難しさ」を作り出していることに気づきました。もちろんトライしてアレコレやることで思ってもみなかった「難しさ」を理解することはあるわけですが、同じ「難しさ」でもその中身は全然違います。出来ることなら、やって知った「難しさ」を知っている人とお付き合いしたいですね。

2016年10月27日木曜日

サッポロ満席です。

西川の満塁弾、良かったですね。僕は子供のころ甲子園球場の近くに住んでいて阪神ファンだったのですが、今はほっともっと球場の近くに住んでいてオリックスファンで、基本的にパリーグを応援しています。野茂にしろ、イチローにしろ、松坂にしろ、ダルビッシュにしろ、田中にしろ、大谷にしろ、パの選手は個性的な実力派が揃っています。広島ファンには悪いですけど、このまま若い日ハムに優勝して欲しいですね^^

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CBR全国ツアー2016。先日、大阪公演が終わりました。なかなか熱いです。12月の札幌会場は満席となり、今、キャンセル待ちの状態です。申込自体は受付けていますので、興味のある方は取り合えず申込手続きをお済ませ下さい。空きが出次第、事務局より順次ご案内させて頂きます。11月の東京会場は現時点で残席4とのことです。こちらも場合によっては今日、明日中に埋まる可能性もありますので、参加予定の方は早めにお申し込み下さいね。大阪会場での反応からすると、多くの受講者にとっては新鮮な神経科学の話になると思います。PT・OT・STのほか、アスレティックトレーナーや柔道整復士の方々にもご参加頂きました。

参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp

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さて、ここ数日、神経科学とは直接関係ないんですが、同じ話(依頼事)を違う人たち(でも皆さんそれぞれ同業者)にする機会がありました。面白いことにみんなそれぞれ違う形で反応します。あからさまに嫌な顔をする人もいれば、際立って協力的な姿勢を見せる人もいて、ほんと世の中いろいろだと思います。で、その中でどういう人が最も効率的に結果を出して来るかを何となく意識して見ていたのですが、今のところ、この案件に対して感情的に中立な人たちが素早く動いてくれていますね。ネガティブな感情を持っていてはもちろん良い仕事を期待することはできませんが、表立って関心が強いからと言って肝心の仕事がトントン進むかというとそれはまた別の話なのかもしれません。まぁ、まだまだこれから時を経ないと真価は分かりませんが、いろいろ勉強させてもらってます^^

2016年10月22日土曜日

言を成す

いよいよ明日からCBR全国ツアーが始まります。大阪会場です。

9月以降、ちょくちょく大阪に出る機会がありますね。決まった職場もなく、また行きつけの店もないのですが、今週は明日で3回目です。

占いによると、夏以降、人生の風向きが変わるということでしたが、なんか本当に西風が吹いてますね。

八卦も馬鹿にできません。

楽し過ぎて大変ですが、満足することなく、明日の大阪会場からその楽しさを倍増させて行きたいです。

11月の東京会場は残席6、
12月の札幌は残席2、

となっています。参加予定の方はお急ぎ下さい。

参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp

または

こちらのブログから
http://www.toshiznet.com/2016/09/cbr.html


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さて、ここ最近、「誠」という言葉について考えることがありました。

「誠意」とか「誠実」とか、日常的にもよく使われますけど、分解すると「言」を「成」すと書きます。

口だけじゃなくそれを成すことが「まこと」であると。嘘、偽りの反対です。

で、「誠意」というのは、「言を成す気がある」というだけなので、その気持ちが実行に移されるかどうかはまだ分からない。でも、「誠実」になると、「言を成すことを実行する」や「実現する」となって、魂の位が一つ上がるように思うのです。

僕のこれまでのささやかな人生経験からすると、誠意がある人は沢山いるんだけど、誠実な人はなかなかいないように思います。

たぶん、「誠意」が意味するものを本当に、つまりそれを頭ではなく身体で理解していないと「誠実」というレベルにまでは辿り着かないんだろう。

英語は動詞に細やかさを感じることが多いですが、漢字を作り出した人たちにも圧倒的な知性を感じることがちょくちょくあります。

2016年10月19日水曜日

やらず仕舞いで終わらぬよう

CBRベーシック・ショートプログラム大阪会場。今週末10月23日開催です。まだお申し込みを受け付けていますので、この機会を生かしたい方は、こちらのブログ、または直接こちらの申込サイトからお申し込み下さい。

11月20日東京会場、12月11日札幌会場はまもなく満席となる見込みです。興味のある方は、やらず仕舞いで終わらぬようサクサク行動して下さいネ。

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さて、先日このブログでご案内させて頂いた大学院生の募集の件ですが、

■ 2017年度大学院生第二次募集

さっそく一人内定しました。

まだ入学試験はありますが、大学院入試というのは試験前に指導教員が受け入れ意思を示すことが最も重要なステップになりますので、ここを通過すれば、ほぼほぼ決まりです。

よく知らない人にとっては「大学院」と聞くだけで何となくハードルが高そうに思えるかもしれません。が、日本ではまだまだ志願者が少ないので、入試競争率で見れば一部のエリート校を除いてどこの大学も(四捨五入すれば)「1倍」なのです。

で、話は少し逸れましたが、先日のブログから少し事情が変わりまして、うちのラボでもう一人か二人、新規に採用できる見込みとなりました。

これまで入学してきた大学院生もそうなのですが、僕のラボの場合、基本的に院生の「持ち込み案件」に対して指導します。

指導の中でテーマが大きく変わっていくことはありますが、教員がテーマを持っていて「これやりなさい」と割り振ることは院生にその希望がない限り行いません。

院生の相談相手というか、助言者というか、コンサルタントというか、一緒に考えながら進めていきます。

ですので、もし僕の指導を受けたいということであれば、研究の細かなジャンルはさておき、取り敢えず企画を持ち込んでみて下さい。その上で、一緒にやった方が良いかどうか判断します。

なぜか一部の人たちには「敷居が高い研究室」と思われていて、進学先として敬遠されたりすることがあるようですが、実際に僕と話してみることもなく判断するのは勿体無いと思います。

確かに、なんでもかんでもバリアフリーで良いとは思っていませんが、学生がアイデアを出すことに関しては相当自由で、その点に関しての敷居は圧倒的に低いです。

来年2月の入試までまだ少し間がありますので、実力を付けたい方、自信を付けたい方、人脈を作りたい方、キャリアアップを目指したい方など、うちの研究室に興味のある方は連絡して下さい。こちらも「やらず仕舞い」で終わらぬようサクサク行動して下さいネ。

連絡先(Facebookで友達申請の上、メッセージを送って下さい)

ありがとうございます。

2016年10月16日日曜日

体感寿命

10月も半分終わりました。いつもの通りあっという間に時が流れましたが、短期的な時の流れと長期的なそれとは逆相関することをご存知でしょうか。トーマス・マンの作品『魔の山』の中に確かそんなことを書いたくだりがあったはずです。日々、時計を見ながら退屈に過ごすとその時はなかなか時間が経たない。例えば、楽しくもない仕事をしたり授業を受けたりしてる時。でもこういう実体のない時間というのは、後から振り返ればその間に何があったかも思い出せないほど、時の流れを速く感じます。逆に、何かに熱中している時には時間はあっという間に流れていきますが、振り返れば「まだ◯ヶ月」「まだ◯年」といった具合に意外と時を経てないことに驚いたりするのです。つまり、その時その時を全力で生きれば生きるほど、その人が体感する人生の持ち時間は長くなるということでしょうか。「健康寿命」という言葉はよく聞くけど、その人がどれだけ人生を味わい尽くしたかを表すには「体感寿命」という言葉の方が良いかもしれない。自分の人生に対する満足感や達成感ともきっと密接にリンクしているはず。

2016年10月14日金曜日

歩行の神経科学とバイオメカニクス

12月17日・18日の二日間にわたり東京でCBRセミナーを開催します。

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 CBR脳とバイオメカニクス研修会
 〜歩行の神経科学とバイオメカニクス〜
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神経科学とバイオメカニクスをまとめて学べる二日間の研修会です。





私、坂本の企画・司会進行のもと、講師に福岡国際医療福祉学院の玉利誠先生をお迎えします。

玉利先生とはネットで繋がり始めて2年ほどになります。

私のこのブログ「脳科学者の身辺雑記」に毎回いいね!をしてくれる人がいて、「この人誰だ?」と思いメールしたのが始まりです。

初めてお会いしたのは昨年5月。東京で開かれた全国理学療法学会でした。

「初対面なのに全くそんな感じがしませんね」と話が弾み、半年後にはセミナー開催。

これまで、

【CBRシンポジウム2016】(神戸)

【CBR熊本地震復興支援チャリティーセミナー】(福岡)

【CBR2016】(淡路島)

で先生のご専門である脳画像解析のお話を中心に講演して頂きました。

今回の研修会では玉利先生のもう一つのご専門である動作解析の話を加え、神経科学とバイオメカニクス(運動学)の観点から歩行について解説して頂きます。

神経科学と運動学は理学療法士にとって最も重要な基礎学問ではありますが、この二つの領域を融合する試みはリハビリテーションの世界においてこれまでほとんどなされてきませんでした。

これは両者に精通するセラピストが数少ないということでもあり、この不足を埋める教育プログラムの開発が急務であると考えてきました。

身体運動の制御は感覚機能を介した筋骨格系と神経系との相互作用によりなされています。

セラピストはこの仕組みを包括的に理解することが必要です。

私が知る限り、玉利先生はこの仕組みを初学者に効果的に教授することができる数少ないセラピストの一人です。

本研修会では、学生や若手が知識ゼロからでも理解できるよう、初日に加速度、モーメント、パワーといった物理学の基本的概念の解説から講義を始め、歩行に関わる関節運動の法則性を力学的に理解していきます。

そして2日目にはその関節運動を制御する神経系の働きについて、近年の脳画像研究からの知見や症例検討を交えて学習していきます。

先にも述べましたが、これまでのリハビリ業界では学校教育においてもそして学会においても神経系と運動器系は別物として扱われてきたように思います。

しかし、当然のことながら、人の身体運動において両者は密接に関係しています。

世界の学術は着々と学際化の方向に進んでおり、リハビリの世界においてもやがてこの波は訪れることでしょう。

「神経系が専門です」「運動器が専門です」といった専門性が意味を成さない時代が来るということです。

これからリハビリテーションを学んでいく学生や若手はキャリアの出来るだけ早い段階でそのことに気づき、視野を広げ統合する術を身に付けていかなければなりません。

この研修会がその一つのきっかけになれば幸いです。

また、今回の研修会では、会期中、受講者の皆さんが講師の玉利先生、そして私(坂本)と身近に話ができる会食の場(懇親会)も用意しています。

先着希望者4名限りの特別企画です。

普段はなかなか聞けない臨床での疑問や、効果的な勉強法、キャリアの築き方など、この機会に自由にお話してみて下さい。

*懇親会 2016年12月17日(土)会場周辺 19時〜21時まで*
講師・主催者との会食。先着希望者4名限定(会費別途4,000円)

私の経験からも言えることですが、誰を知っているか、誰と繋がるかは、仕事をしていく上で、あるいは人生を生きていく上でとても重要です。

共に学んでいきましょう。

次世代のリハビリテーションを担う皆さんへ。

数多くのご参加お待ちしています。


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 CBR脳とバイオメカニクス研修会
 〜歩行の神経科学とバイオメカニクス〜
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■会期

1日目 2016年12月17日(土)13:30〜17:30
2日目 2016年12月18日(日)10:00〜16:00

■会場

東京メトロ赤坂駅周辺(徒歩圏内)セミナールーム
*会場所在地はお申込み後お知らせします*

■講師

福岡国際医療福祉学院 専任教員/国際医療福祉大学大学院 講師
玉利 誠

■企画・コーディネーター

神戸学院大学 准教授/脳とリハビリ研究所 ディレクター
坂本 年将

■研修会プログラム

http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics/program.pdf

■参加申込サイト

http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics

■講師プロフィール

1998年宮崎大学教育学部、2001年宮崎リハビリテーション学院卒業。臨床を経て、2006年より福岡国際医療福祉学院にて教鞭を取る。2015年国際医療福祉大学大学院理学療法学分野講師。脳卒中・パーキンソン病患者らの脳画像・動作解析に取り組んでいる。自身の研究に基づき、これまで数多くの研修会にて講師を務める。セラピストの卒後教育分野において現在最も活躍する理学療法士の一人である。

■主催者プロフィール

1989年神戸大学医療技術短期大学部卒業。1994年まで神戸大学医学部附属病院理学療法部にて股関節症患者の運動力学的研究に従事する。1994年渡米。1995年ニューヨーク州理学療法士免許取得。その後、コロンビア大学大学院(修士)、MIT脳認知科学科大学院(博士)等を経て現職。『カンデル神経科学』をベースにしたニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】を中心に、全国各地で基礎と臨床を繋げる各種セミナーを開催中。


主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

神経系が専門です

だいぶ涼しくなってきました。1週間ほど前までむんむんに暑かったですけど、ここ数日は上着がないと寒いです。

さて、今夜は以前にこのブログでも予告していた12月東京で開催のCBRセミナーを紹介させて下さい。

【CBR臨床教育セミナー】
脳とバイオメカニクス研修会

神経科学とバイオメカニクスをまとめて学べる二日間の研修会です。

福岡国際医療福祉学院の玉利誠先生が講師を務めます。

これまでのリハビリ業界では学校教育においてもそして学会においても神経系と運動器系は別物として扱われてきたように思います。しかし、当然のことながら、人の身体運動において両者は密接に関係しています。

理学療法の世界では、近々学会が細分化され、各専門分野ごとの分科会が独自に開かれるようになるとのことですが、この流れとは逆に、世界の学術は学際化の方向に進んでいます。

リハビリの世界においてもやがてこの学際化の波は訪れることでしょう。

つまり「神経系が専門です」とか「運動器が専門です」といった専門性では通用しなくなる時代が来るということです。

少なくとも、これからリハビリテーションを学んでいく学生や若手はキャリアの出来るだけ早い段階でそのことに気づき、視野を広げ統合する術を身に付けていかなければなりません。

明日(と言ってもすでに日付が変わっていますが)、この研修会の参加者募集を開始します。

明日のブログFacebookをお楽しみに。

2016年10月11日火曜日

回復期に慣れると...

さて、間を空けてここ2回ほど新卒が地域の仕事に就くことについて書いてきました。理学療法士の新卒の話です。


このテーマで書くことになった発端は、ちょっとした縁があって関わらせてもらっている診療所のPT(理学療法士)とやり取りしたことです。

入院・外来もあるのですが、どちらかというと訪問リハとデイサービスが主体の診療所(グループ)で、個人的に求人の相談を受けています。

僕の周りにいる学生にも声をかけるわけですが、毎年ほぼ全ての学生が病院系志望なのでなかなか難しいんですね。

理学療法士にはまだまだ職場を選ぶ余裕があって、僕が知る限りでも、「来て欲しいのに来てくれない」という施設が少なからずあります。

小さな規模でやっている所や介護系は学生が敬遠する傾向にあって、この両者が組み合わさると、つまり小さな介護系になると、新卒採用は厳しいです。

そんなところから、学生が病院を希望する動機は何なのか、ほんとうに病院から始めないと地域に出ることはできないのか、と考え始めたわけですが、その時にそのPTと交わしたやり取りがあるので、以下にまとめておきますね。

ちなみにそのPTとは、尼崎市を拠点とする阪神医療生活協同組合(診療所グループ)で今、精力的に活躍されている射手園将太先生です^^

一つのエリア内に数カ所の診療所があり、うまく連携・役割分担しながら尼崎駅周辺の地域医療を支えているダントツに地域密着型の診療所グループです。

実は僕も子供の頃、この診療所にお世話になっていたのです...

神戸学院の学生かどうかに関わらず、興味のある学生さんは僕に連絡して下さいね。あ、もちろん既卒でも構いませんので、転職をお考えの方もご連絡を。

連絡先:http://facebook.com/toshiznet
*メッセージは事前に友達申請頂けると確実に届くかと思われます


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S(坂本)「おはようございます」

I(射手園)「いつもお世話になっています」

S「先日、一人決まったようですね」

I「はい」

S「その新卒の方は、応募に際してどんな動機を持っていたんですか? 」

I「動機ですか?」

S「ええ。家から近いとか、給与が良いとか、仕事の内容に惹かれたとか、決め手になるものが分かると、学生に声かけする時の参考になると思うんですけど」

I「そうですね。在宅医療をやっていきたい人で、まずは対象者とじっくり長く関われるデイケアで働きたいという希望がありました」

I「決めるにあたっては、①職場の雰囲気・取り組み方、②1年目からデイケアで働けるのか、③勉強が出来る環境であるかの3点が大きかったようです」

I「①は家庭的な雰囲気で利用者さんとも関わりやすく、スタッフ同士も仲が良く情報の共有や連携が上手く取れていてチームとして対象者にアプローチが出来ているということ、他事業所のスタッフとも連携を取って出来ているのが良い点と見て頂きました」

I「②はうちの体制がその方の希望に沿っていたわけです」

I「そして③は、私自身がその学生さんの在籍されている大学でそこの教員と一緒に実技の勉強会を行っているので、その評判を聞かれていたのと、組織として地域で一番信頼される施設を目指して質を向上させることをテーマに、スタッフそれぞれが勉強を行い、互いに刺激し合いながら取り組める環境で、勉強会も開催したり他の病院や施設などとも連携を取って勉強していることも、学生さんが勉強していく、働いていくにあたって一緒に取り組みたいと思って頂けたことが大きかったようです」

I「また、来年度から二つの大学の教員と来年度から研究で協力していくことや、僕が大学で行っていた勉強会を第一診療所か医生協診療所で行えることになったのも要因ですね」

S「スタッフの構成はどうなっているんですか」

I「医生協診療所(入院・外来)は常勤2名で8年目、9年目の方がいます。第一診療所は僕が11年目で、非常勤がPT3名、OT2名。5~25年目のスタッフがいますので、どちらも勉強するのに困らないスタッフだと思います」

S「一般的に学生は新人を指導する体制のある大きめの病院、特に「回復期」を希望する人たちが多いんですが、本当にそこからスタートすることで力が付くのか疑問なんですよ。射手園先生ご自身の経験から思うところなどがあればそれも学生に声かけする時の参考になると思うんですけど」

I「僕も疑問に思っています。学校で教員からそのように言われるケースも多く、学生も疑わずにそういうものと捉えている現状は把握しています」

I「僕は急性期を少し、回復期の立ち上げとその後少し、慢性期の病院や老健、デイケアの立ち上げ、訪問リハの立上げ、スポーツトレーナーを少し経験してきました」

I「急性期でのICUや心リハ、呼吸リハ、発症後・術後早期はとても楽しく、リスク管理の勉強に大きく役立ちました」

I「慢性期ではリスク管理もそうですし、ポジショニングやシーティング、在宅生活を想定した取り組みや、実際に自宅での様子をみながらの練習を行うことが出来るので、生活に直接関わってのリハビリが楽しかったです。他事業所も含めたスタッフとの連携も大事になってきますし、多くの人と関わってアプローチすることを学べると思います。また、高齢の方に短時間で効果を出すには、動作観察・分析や評価、治療などの技術が高くないといけないですし、自宅内の環境変更や動作の変更など訓練以外の要素の大事さも学べると思いますし、総合的な能力が一番上がるのは在宅かなと思っています」

I「回復期は自分がやっていて楽しくなかったのが強く印象に残っています。正直何もしなくても良くなっていく対象者が多く、自分が行っていることと自然治癒を誤解しているような方も多かったです。治療時間もかなり長くなるので、周りを見ていて無駄な時間も多いと感じましたし、自分は1単位でのリハビリに慣れていたので、多くの時間をかけてしっかり診れたのは良かったですが、長すぎるという印象でした。否定はしないですが、回復期に慣れると他の所ではいきなりは通用しないと思っています」

I「上手くお伝えできてないかもしれないですが、簡単にまとめると、どんな環境でも自分がしっかりとしていれば勉強は出来ると思っています。依存的になりたい気持ちはわかりますが、自分で切り開いて行きたい、成長したいという気持ちが大事だと思います」

S「今後の求人でもそういう人を採りたいわけですね」

I「はい。僕たちはそう思うスタッフの集まりなので、正直軽い気持ちで来ると厳しく感じることも多いかなと思いますが、今回決まった学生さんも自分から成長したいという気持ちが強い方でしたので採用しました。モチベーションと行動力が大事で、それをアシストしつつ一緒に成長していける環境が僕たちの施設だと思っています」

I「働くにあたっては、給料や休みなどの条件にこだわっている方もおられますし、もちろんそれも大事なことですが、長く働いていただく、モチベーションをもって仕事に臨んでいただくには、その施設の方針であったり取り組み方に共有できるかが大きいと思います」

I「僕たちが地域で発信し続けていることが少しずつ周知されてきて、周囲の病院や施設から問い合わせや依頼が増えてきました。時折、勉強会の依頼があるなど、まだ小さいですが少しずつ確実に前進しているかなと思っています。ただ採用となると発信力が弱いと思いますし、上手く出来ていないのだと思います」

S「地域医療からキャリアを始めることに不安がある人も多いですよね」

I「そうですね。でも、医生協診療所の方は入院・外来部門での求人になりますので、なんとか見つかれば良いなと思っています。うちの診療所にも最初は老健に入職しPTとしてのキャリアをスタートさせた人がいます。1年目の半年ほど指導者として僕も関わりその後も経過を見ていましたが、今は立派に医療の部門で結果を出していますし、通所や訪問リハへの理解も十分あり、退院時にサービスの紹介など自宅での生活を円滑に行えるようマネジメント出来ています。そのためケアマネさんや地域の病院などからの信頼も得られ、介護部門との連携もスムーズになっています」

I「介護で働いたからその後がダメだということは無いと思います。個人の考え方や行動力、経験をどう活かすかなど、個人的な要因が大きいのかなと思います」

S 「皆んながそうしているから自分も...という形で進路を決める人も多いですしね」

I「介護領域や診療所など、地域に根ざして活動するような小規模のところはどうしても人気の無い分野になり求人で苦労しますが、良さもしっかりと理解して頂いた上で学生さんが病院と合わせて検討出来るような流れになって行けば良いなと思っています」

I「広報は行っていないですが、職場体験なども行っており、以前は神戸学院大学からも一人学生さんが来られていましたし、他の学校の学生さんも来ることがあるので、そういうところも今後、情報発信していけたらと思っています」

2016年10月10日月曜日

都市伝説を信じて

10月だというのに暑いよね。他の地区は分からないけど、神戸地区は暑いです。10月に入ってからぐんぐん気温が上昇している。感じがする。。

でも裏手の山を散歩してるとそれは四季の確かな移ろいの中で起こるつかの間の上昇局面であることがよくわかる。

若◯ゲのごとく足早に葉を散らす木々もあれば、ロマンスグレーのようにまだらに色づく木の葉もある。

自然とは偉大なものだ。人間の揺れ動く不確かな感覚などお構いなしに、正確に時を刻み我らを約束された次なる季節へと運んでいく。。。

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さて、ひと月ほど前にこんなブログを書きました。

新卒で地域リハってどうなん?と。

「地域リハ」とは不思議な言葉であるが、よくよく話を聞いているとどうやら病院外で行うリハみたい。

まぁ、ぶっちゃけた話、病院外で行うリハならホットパックやってもROMやっても雰囲気的には地域リハが成立するってことなんだけど、業界的には病院リハより難易度が高いと思い込まれている節がある。

そして多くの学生はその都市伝説を信じて病院に職を求め、そちらでホットパックやったりROMやったりするわけです。

まぁ、実際、現場の人たちの話を聞いてみると確かに患者さんのお宅に伺ったりするので、リハする環境が教科書的に整備されていなかったりして、やりにくいという側面はあるようだ。

でも別の見方をすれば患者が実際に生活する場で効果的に動く術や心の持ちようを直接的に指導できるわけだからこれ以上ない絶好の治療環境と言えなくもない。

要はそのための教育が不足してるだけなんじゃないか? 臨床実習もほとんどは病院でやるからね。

この時期、毎年やっていることだけど、先日、授業の一環で学生たちを通所施設に連れて行き、そこで働くうちの卒業生たちに話をしてもらった。

その中には新卒で訪問リハ(患者宅での理学療法を)始めて数年経過した人もいたけど、特に支障なくやっていた。

結論としては、学校と職場の教育体制が病院リハに対するそれと比較し整備されていないことが学生を不安にさせているだけで、病院での経験を経た後じゃないと地域に出れないといった階層性はそこにはないという話だと個人的には解釈した。

別に新卒は地域リハから始めた方が良いというようなことを言いたいわけではない。ただ、患者の生活に密着したリハをやりたい人が病院から始めてわざわざ遠回りする必要もないんじゃないかと思うだけです。

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追伸:

CBR全国ツアー2016大阪会場。開催まで残り2週間となりました。早く学べば学ぶほど、学んだことを活かす時間に恵まれます。そして余計なことを学ぶ時間が省けます。

もし10月23日を自由に使うことが出来るのなら、私と大阪で会いましょう。

CBRベーシック・ショートプログラム
http://www.toshiznet.com/2016/09/cbr.html

講義シラバス
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp/program2016.pdf

参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp

何事も、やらず仕舞いで終わるほど哀しいものはないです...。

2016年10月5日水曜日

そんなの院に来なくても出来るでしょ

ある占いによると先月中頃から人間関係の組み替えが起こりやすくなっているらしい。人から聞いた話なので僕個人についての話なのか人々一般についての話なのかは分からない。

僕自身について言えば、今のところ特にそれを体感することはないのだが......あ、いやいや、少しあるかもしれないな。。。

気持ち的には少しモデルチェンジしていきたいと思い始めています。

で、今日はその一環として、スマホを格安プランに変えてみた。

auからmineoへ。

電波の感じがどうなるのか分からんけど、月々の使用料は軽く3,000円以上安くなる予定。

微々たるものかもしれないが、なんかとても良いことした気分。。。

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さて、先日、大学院生の募集につきブログを書きましたが(こちら)、

院生って何やるの?

ということについて今夜は少し書いてみたいと思う。

理学療法士などのリハビリ系の人たちは、案外、「大学院」ってどんなところなのかよく分からないという人たちも多いのではないでしょうか。

まだまだ院に行く人の数も少ないですしね。いや、ホント少ないです。

基本的には修士2年、博士3年で、その間に研究論文を書いてそれぞれの学位を取ることになりますが、その他にも講義科目が幾つかあって、特に修士の1年目は講義で出される課題に時間を取られることもあります。

うちのラボの人たちはみんな平日の昼間に本業を持っていて、大学に登校するのは夜か土曜日です。でもそれも修士の1年目くらいで、講義の単位が全て取れてしまえば、本当に時々しか登校しなくなります。

うちの院生で週1回くらいですかね。

もちろん、彼らの勤務先や自宅などで実験データを取ったり論文書いたりしているので大学に来ている時しか活動していないというわけではないです。

でも、多くの人にとっては、思ったより「ソフト・スケジュール」に聞こえるんじゅないでしょうか。

求められる研究のレベルは指導教員によります。

だから院生をやるにあたって教員選びはとても大事なステップになります。

「そんなの院に来なくても出来るでしょ」

というものも中にはありますが、いろんな意味で仕方のないところもあります。

僕自身は、本業の合間にするパートタイマーの研究なので、その制約の中で出来る最良の研究を目指してもらうようにしています。

だから、データ収集に時間がかかるようなものは極力やらないよう指導します。

研究のコンセプトは重視するけど、方法は簡便であることにこだわります。

それによって「院に来なくては出来なかった研究」に仕立て上げていきます。

上手くいかないこともあるかもしれませんが、これが基本的な姿勢です。

院生指導の経験から言うと、まずは「デトックス」の期間が必要になります。

院生、特に現場経験をある程度積んだ人が、それまでのキャリアの中で築いてきた価値観を崩していく期間です。

もちろん無理に崩す必要はないですし、僕もそれを無理に意図しているわけではないですが、それが必要ないのであれば、わざわざ大学院にまで来て勉強する必要はないと思います。

いかがでしょうか。たぶん、分かったような分からないような話でしょうが、まとめますと、

大学院は、

■思ったよりソフト・スケジュールである
■そんなの院に来なくても出来るでしょという研究も中にはある
■パートタイムなので時間のかかることは極力しない
■方法よりもコンセプトを重視する
■デトックスの期間が必要である
■価値観が変わらなければ意味がない

といった感じです。

学位を取ってキャリアアップ......

という点については、また今度機会がある時に書いてみます。

2016年10月2日日曜日

2017年度大学院生第二次募集

2017年度大学院生を募集しています。

神戸学院大学総合リハビリテーション学研究科坂本年将研究室です。

一次募集はこの9月に終了しました。

1名採用となりました。

二次募集でも1名採用したいと考えています。

現在、当研究室では運動学習と習慣形成をメインテーマとし、

■ 感覚構築のメカニズム
■ 慢性疼痛のメカニズム

を研究しています。

ヒトを対象とする基礎研究、臨床研究を主に心理物理学的な手法を用いて進めています。

究極的にはヒトの認知システムの理解に基づく新たなリハビリテーションアプローチの創出を目指しています。

なぜ、感覚構築や慢性疼痛の研究が運動学習や習慣形成の研究になるのかさっぱり訳が分からないという方は、坂本までご連絡下さい。

Facebookからメッセンジャーで連絡頂けると助かります。「友達」でない場合はメッセージが届かない場合がありますので、友達申請の後に送信頂けると間違いないかと思います。

但し、お問い合わせはうちの研究室の院生としてトレーニングを受けたいと本気で検討している方に限定させて頂きます^^

二次募集は来年1月に願書提出、2月に入試があります。

入試情報サイト
http://www.kobegakuin.ac.jp/admission/postgraduate

それまでに研究計画をある程度まで煮詰めていきますので、もし興味がある場合はお早めにご一報下さい。

学部生を含め、理学療法士を中心とするわずか10名ほどのラボですが、脳とリハビリ研究所(CBR)の活動の中で、業界リーダー格の他施設セラピストと多数交流する機会もあります。

また、CBRセミナーで講師デビューすることも可能です(実績あり)。

連絡先:
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神戸学院大学
脳とリハビリ研究所(CBR)
坂本年将

脳科学的に見るとどうなんですか?

一応、「脳科学者」と自称しているので、一般の人たち(ここでは科学や医学以外の人たち、もちろんリハビリ専門職も含まれる)と話していると、いろんなことに対して「脳科学的に見るとどうなんですか?」と質問されることがある。

たとえば、「私、ドーナツ好きなんですけど、これって脳科学的にはどうなんですか?」とか、「今年、厄年なんですけど、脳科学的に何か気をつけることはありますか?」みたいな質問です。

実際にはこの通りの質問を受けたことはないですけど、ま、要するに「この手の質問」ということですね。

誤解のないように付け加えておくと、別にそういうことを聞かれることが嫌だとか面倒だとか言いたい訳ではありません。

むしろ、それはそれで話のきっかけになるので、「脳科学者」を自称していて良かったなと感謝すべき瞬間なのかもしれませんね。

でも同時に「そんなの分かるわけないじゃないですか...」とか「そんなの脳がどう働いていようがどうでも良いじゃないですか...」と思うことも多々あるわけです^^

こういう時に「海馬がね...」みたいな感じでウンチクかます人もいるのでしょうが、個人的にはそういう脳科学者は信用してないです。

その手の人たちってリハビリ界隈にもよくいるんだけど、そのウンチクを自分で編み出したわけでもなく、テレビや新書や週刊誌が情報源であったりするような話をよく真顔で出来るよなと思っちゃうんですよね^^

そんな質問を受けた時には一応その辺りの事情をお伝えした上で、「海馬がね...」みたいな話もするようにしていますが、あと何年くらいこの脳科学ブームって続くんでしょうか。

ま、人の占い好きが昔から変わらないように、ブームが去ってもルーチーンとしてある程度は残るんでしょうけども。。。

取りあえず納得するための道具って必要ですもんね^*