2013年10月31日木曜日

レッドソックスが優勝した

今日はハロウィン。と言っても、日本は関係ないでしょ、って僕の世代は思うんじゃないかな。ジャック・オー・ランタンとか広まり出したの最近だよね(でもないのかな...)。少なくとも90年代前半までは無かったよ。僕の知るアメリカ(東海岸)ではこのハロウィンからクリスマスに向けてお祭りモードに入って行くわけだけど、ちょうどこのハロウィンから冬が始まるんですよね。寒い地区では必ずこの時期に初雪が降ります。それもパラパラではなくドカッと降る。ワールドシリーズを雪の中でやってるのも見たことあるな。確かレッドソックスの昔の映像だった気がする。北海道みたいなもんだからね、ボストンは。6年ぶりの優勝か。盛り上がってるんだろうね。。。甲子園から始まり、ヤンキー・スタジアム、フェンウェイ・パーク、ほっともっとフィールド神戸へと、これまで球場のある街に移り住んできたわけだけど、一番盛り上がりに欠けているのは、この街、神戸だね。4年後の市長選では、「地下鉄」や「空港」だけではなく、是非とも「野球」を争点にしてもらいたいもんだね。

2013年10月30日水曜日

genuin に。

突然ですが、今、2年生の脳神経科学Ⅱでシナプスの話をしてるんだけど、いろいろと勉強になるところがありますね。ま、一応、僕は教壇に立って教える立場にあるので自分が勉強するよりも学生に勉強してもらわないといけないわけですが、一般的な話として、おそらく学校の授業で一番学んでいるのは実は生徒ではなく先生なんだろうと思います。

学生は理学療法士を目指している人たちなので、シナプスとか遺伝子とか、まぁ別に詳しく知らなくてもやっていけると言えばいけるんですが、変な話、ちゃんとした話をすれば多くの学生は genuin に興味を持つんですよね。ま、ややこしい(複雑な)話になってきたり、細かい(厳密な)話になってきたり、考えなきゃいけない(知的な)話になってくると、顔色が悪くなる学生も少なからずいることはいるんですけども。。。

そうですね。高校までに身につけるべき学力が問われるような局面に直面すると、一気に学生の元気がなくなることは、これまでの僕のティーチングキャリアの中で実感してきたことではあるのですが、一方で、理学療法の「評価」とか「治療」とか「統合と解釈」とか、そういったことよりもこういった局面において genuin に知ることの喜びを感じる学生もまたいるということも、これまでの僕のティーチングキャリアの中で実感してきたことではあるんですよね。

2013年10月29日火曜日

ロメオのジュリエッタ

さて昨日は車の売却の話をしたわけですが、興味のある方のために、そして僕自身が忘れないうちに「個人売買」の手順について少し書いてみますかね。売手側の視点で簡単にまとめると次のようなステップを踏んでいきます。

ステップ1:売価を決め、買手と契約する。
ステップ2:買手に車庫証明書と印鑑証明書を取得してもらう。
ステップ3:売手は印鑑証明書のほか、住所変更があれば住民票を取得。
ステップ4:買手・売手が上記書類、車検証、実印を持参し管轄の陸運支局へ。
ステップ5:支局窓口で各種書類提出(下注参照)
ステップ6:ナンバープレート交換(交換する必要がある場合)
ステップ7:支払・車両引渡完了

注:譲渡証明書、移転登録申請書、自動車税・自動車取得税申告書、手数料納付書、申請代理人がいる場合は委任状も提出。

たくさんの書類があるようには見えるけど、基本的には車検証に記載された情報を用紙に転載していくだけとも言えます。書類への記載が間違ってても、僕の場合は、窓口の人が勝手にササッと直してくれてたので、大事なことは、陸運支局に行った時に支局では発行できない車庫証明書とか印鑑証明書とか住民票とか実印とかを忘れず持参することだと思います。でないと、出直しになりますからね。

陸運支局での手続に約40分、書類やプレートの交付にかかる法定費用は全て合わせて5000円ほどでした。。。ちなみに車屋さんに頼めば、この登録の代行だけで3〜4万円かかるんですよね。。

そんでもって、今日から僕は新たな車に乗ることになったのだけれど、結局イタリアの車に決めました。アルファロメオのジュリエッタ。お店の人によれば、フェラーリのデザイナーがデザインしたフェラーリの実用車版だと言うことです。いつかはこれで峠を攻めてみたいと思ってます。安全運転でね。。。

2013年10月28日月曜日

完売しました

ひと月ほど前にこのブログで売りに出していた車を本日お引き渡しさせて頂きました(「誰か車要りません?」「特別ブログ価格です!!!」)。話自体は数週間前に決まってたんだけど、車庫証明やら印鑑証明やら何やかんやで今日になった。売値は表示どおり10万円。証明書代(約3000円)と名義変更にかかる諸費用(約2000円)だけ相手方にご負担頂いたんだけど、ディーラーでは別途、普通にかかってくるリサイクル費やら自動車税やら納車費用(洗車・ガス代など)はこちら負担とさせて頂きました。僕にとってはもちろん良いお話だったんだけど、買い手にとっても、お店で買ったらトータル22〜23万円はするところを10万円ちょっとで買えるんだから悪い話ではなかったと思います。ま、何を買うにしろ、そのものの本当の価値はそれを手放す時まで評価できるものではないのかもしれないけれど、少なくとも売買のコンセプト自体は win-win であったと思う。車を高く売るなら個人売買。そして車を安く買うなら個人売買です。

2013年10月27日日曜日

神戸市長選挙

珍しくテレビのある場所で日本シリーズ第2戦観てたんだけど、楽天の田中ってスゴいピッチャーだね。初めて見た。直球が速いのはもちろんだけど、変化球のバリエーションもたくさんあって、頭と心も強いと来ている。我らがオリックスのエース金子千尋も絶賛する豪腕です。。。で、これとは全然関係ない話なんだけど、今日の夕方、神戸市長選挙の投票に行ってきました。ある人(その人も神戸市民)と会っていて、一緒に投票行きませんかということになったんだけど、投票直前に、僕がある候補者に入れようと思うって話したら、その人それまで誰に入れるか一応決めてたみたいなんだけど、結局僕が口にした候補者に投票したそうです。僕もそうなんだけど、無党派層って気まぐれですよね。ま、選挙って、僕にとってみれば宝くじみたいなところがあるし、そういう意思決定の仕方も全然アリだと思うけど。。。そんで最後に野球の話に戻るんだけどさ、あの一塁はどう見てもアウトだよね.....。でもそんなことがあったとしても、僕はこのシリーズは楽天に勝って欲しいと思ってるんだ。震災復興の願いを込めて。。。

2013年10月26日土曜日

僕が脳卒中になるまでに

昨夜は昨日学生と見学に行ったデイサービスセンターでの一コマについて、どちらかと言うとセラピスト側から眺めた時のことを書いてみたんだけど(「プラトーの後に」)、僕、実は見学しながら自分が今よりも年取って70や80になった時のことも考えてたんですよね。。。脳梗塞になって、身体の自由が効かなくなって、病院での治療を終えて、なんとか歩けるまでには回復した状態。退院するやいなや、ダイレクトメールやらダイレクトフォーンやらが、やたらと僕のもとにやって来るんですよ。もちろん介護業者さんたちから。。。で、その時、僕が今ある各種デイサービスのお世話になるだろうかと考えたんだけど、出来ることなら自宅で過ごしたり、自分のテイストに従って、不自由な身体なりにも自分の好きなように生活を構築していきたいと思うんじゃないかなぁなんて思ったりしたんですよね。もともと群れて何かをしたいと思う人間ではないし、たぶん老人になっても一般的にみれば孤独な生活を好んで生きていくんじゃないかと思うわけですよ。。。で、こうなったとすれば、今ある介護サービスのスタイルだけ存続したりすると、40歳から掛け続けた来た介護保険料が掛け捨てになるんだよね...。僕が脳卒中になるまでに、誰か、孤独好きなご老人向けの自立支援プラン、考えてくれないかな。。。

2013年10月25日金曜日

プラトーの後に

雨、降ってるね。台風が来てるらしい。と言っても、ここらはシトシトぴっちゃん程度で可愛いもんですけど。。。今日の午後は4年生の授業で学院近くのデイサービスセンターへ。デイサービスというのは、僕も実は正確には知らないんですけど、主にご自宅で生活されているお年寄りに半日なり一日なりご自宅とは違う環境で過ごしてもらうためのサービスです。利用者の大半は脳卒中の後遺症などを持っていたりして、介護保険を使って利用されています。

サービスの内容は、施設によって様々なんでしょうが、今日お伺いした「リハ・リハ」さんでは、おしゃべりのための憩いの場はもちろんのこと、さまざまな運動器具やキッチンの設備などもあって、利用者さんたちは、お話したり、身体を動かしたり、料理を作ったりして時間を過ごすようです。ま、身体に障害を持ったお年寄りのためのテーマパークと言うか健康ランドと言うかスポーツジムと言うか、とにかく利用される方が楽しく有意義に時間を過ごすための仕掛けが施された空間なんだと思います。

最近、本当にこういうお年寄りのためのお店って多いですよね。僕はいつも思うんだけど、街を歩いていてちょっと周囲を見渡せば、そこにはコンビニがあり、整骨院があり、デイサービスセンターがあるって感じだね。つまりこれらのサービスを必要としている人がこの世の中にはわんさかいるってことですよ。

見学の方は、作業療法士でもある大浦社長とうちの卒業生のH先生に案内して頂いたんですが、H先生との雑談の中で、実際にサービスの効果をどう測るかといった話になりました。歩く速さとか、足腰の強さとか、身体面ではなかなか目に見える効果を生み出すことは難しいようなんだけど、うまく行けば、サービスを受けることによっての利用者さんたちの気持ちの変化はあるんだろうね。

話を聞きながらふと思ったんだけど、たとえばうちの学生って運動機能的にはプラトー(頭打ち・横ばい)じゃないですか。でも教育を受けることによって気持ちは日々変わっていくわけで、それを僕らは「成長」と呼んだりする。だからさ、デイサービスの利用者さんにしろ、リハビリの患者さんにしろ、身体機能の改善がたとえ頭打ち(プラトー)になったとしても、理学療法なり作業療法なりを通してその人がその人の人生の中で成長することを手伝ってあげることは出来るのかもしれないね。ま、ちょっとセラピーのレベルとしては形而上的な意味において高くなるのかもしれないけど。

2013年10月24日木曜日

ぜんぶ決まった

僕の研究室の4年生は今日で全員就職が決まりました。ま、「全員」と言っても実は今年は二人だけだったんだけどね。ほら、うちはさ、優秀なのしか来ないから、毎年、就職関係も早いんだ...。今日報告してくれた学生は歴史のあるリハセンターに決まったんだけど、実は僕もこのセンターには学生時代に実習でお世話になったんですよね。兵庫県を代表する、と言うか、いつかは日本を代表する理学療法士になってくだされ。期待してます。

2013年10月23日水曜日

施設見学だーい

4年生への確認連絡なんだけど、今週金曜日(25日)に「健康教育論」の授業でデイサービスセンターを見学します。午後2時からの部と、3時からの部と、それぞれ自分の班の時間を間違わないように現地集合して下さい。移動は4〜5人一組でタクシーを利用するのが最安最速だと思います。学院の正門前にも神明タクシー(そんな名前だったと思う)の乗り場ありますよね。僕は使ったことないですけど。。。

見学施設:リーバルスタジオ リハ・リハ

所在地:神戸市西区北別府1丁目3-2
(学院坂を下り、道なりに第2神明伊川谷インター方面へ。左手ガス・ステーション隣)

現地で会いましょう。

2013年10月22日火曜日

なんと話題は研究の話!

今朝キャンパスで、ある先生に呼び止められてちょっと立ち話してたんだけど、なんと話題は研究の話!このキャンパスで教員とアカデミックな話をすることなんてまず無いことなんだけど、どうやらある学会でお知り合いから僕の話を聞かれたらしく、ボストンにいた頃にやっていたショウジョウバエの話になった。久しぶりにハエや線虫の話して盛り上がったんだよね^^。人間のような(他の動物と比べて)重層的な構造からなる動物では案外単純な解析しかできなかったりするんだけど、単純な動物使うと複雑な操作や解析も比較的簡単にできたりするんだよね。見かけの現象が複雑そうに見えてもバイオロジカルな原理が単純なもの、あるいは単純なものの組み合わせで出来ているのであれば、バイオロジストとしてはわざわざ複雑な系を使う必要はないんですよ。ハエだから単純、人間だから複雑って、そんな単純なもんじゃないんだよね。その立ち話でも話してたんだけど、理学療法士でこの手のこと本当に理解している人って本当に少ないんですよね。

2013年10月21日月曜日

見えないものを見るということ

今日で3年生を対象にした「臨床理学療法学演習」が終わりました。と言っても僕のパートだけなんですけどね。オムニバスと言って、複数の教員で担当している科目なので、演習自体はまだまだ続きます。2症例やったんですけど、それぞれ学生にとっては勉強になるケースだったと思う。ここでケーススタディをちゃんとやれるかどうかで4年の実習の成否が決まると言っても過言ではない。実際の患者さんが目の前にいない状況でリアルにイメージできたら、実習で診る患者さんの理学療法は随分と簡単に思えるかもしれないよ。実習では、患者さんを実体として自分の目で見れるわけだからね。ま、いずれにしても、最終的には目に見えるものよりも見えないものをどれだけ評価できるかが大事なわけだけどさ。。。みんなからのレポート、期待しています。

2013年10月20日日曜日

モーツァルトの方が好きかもね

昨日は神戸の東部教会という山手の教会で室内楽のコンサートがあった。僕のチェロの先生が主催したものだったんだけど、バロックからモーツァルトそしてシューベルトへと時を追って順序よく進んでいくプログラムだった。息子(7歳)と二人で行ったんだけど、彼は魔笛の変奏曲が一番気に入ったとか。実は僕もなんだよね^^。昔はモーツァルトよりもバッハの方が好きだったんだけど、最近はモーツァルトの方が好きかもね。。。

2013年10月19日土曜日

思いは態度で示そうよ

前回から読む)

昨夜はこの件で「申込」と「承諾」の話をしたんだけど、今日のナイトセッションは「意思表示」をテーマにしたいと思います。

本件は契約解除の態様が一つの争点になっているわけだけど、原告、被告、裁判官がみんな違うこと言ってるんですよね。

原告(僕):被告の責めに帰すべき債務不履行解除である。
被告(お相手さん):原告の責めに帰すべき債務不履行解除である。
裁判官:原告・被告の合意による合意解除である。

日本の裁判って弁論主義と言って、当事者が主張していない事実に基づき判決することはできないんだけど、本件では原告・被告の主張とは別に裁判官が勝手に合意解除を認定しちゃってるんですよね。。。

で、それはそれでかなりおかしいんことではあるんだけど、今日はひとまずこの問題は置いておいて、「意思表示」の話をしなくちゃいけない。

前にもここで書いたことなんだけど、「債務不履行解除」って契約の相手方が債務不履行を為した時に生じる解除権に基づき行われます。従って、裁判でこの解除を主張する時には、相手方の債務不履行を立証する必要があるわけです。

結論を言えば、本件においてお相手さんはその立証をすることができず、むしろ、お相手さんに債務不履行があったという認定がなされたわけですが、裁判官は双方の上記主張を退けました。。。

お相手さんの主張が退けられるのは、上記立証ができなかったわけだから理解できるとして、お相手さんに債務不履行があったんなら、僕の解除の主張は認められても良さそうなもんですよね。

裁判官らの理屈を言えば、契約解除に必要な「解除の意思表示」を僕がしていないということになるらしいのですが、これを理由に僕側からの解除を認めないとすると、それはそれで厄介なことになるんです。つまり、

「じゃ、どうやってこの契約は解除されたん?」

ってこと。

お相手さんによる債務不履行解除が成り立たないのは上記のとおりなんですが、裁判官らが認定するような合意解除もまた成り立たないんですよね。

昨夜も書いたことだけど、お相手さんは僕に対し一方的に解除通告して契約解除したと主張してるわけだから、解除することに対して僕に同意を求める意図などサラサラなく、合意解除の成立に必要な解除の「申込」はなかったわけです。「申込」がない以上、裁判官らが認定するような合意解除(契約)は成立するはずないんですよ。

だから僕の主張も退けるとなると、ほんとコレ、どうやって解除されたん?って思わざるを得ないんですよね。。。

原告(僕):被告の責めに帰すべき債務不履行解除である。
被告(お相手さん):原告の責めに帰すべき債務不履行解除である。
裁判官:原告・被告の合意による合意解除である。

全滅です。

で、僕はここでちょっと考えてみたんだけど、裁判官らがこだわる「解除の意思表示」って何なんだってこと。そう、裁判官のような権威を持った人たちの言うことって、まずは疑ってみなくてはなりません。。。

確かに民法540条に規定されるとおり、解除権の行使は「意思表示」によってしなくちゃいけないわけだけど、契約上のトラブルって、法律の素人同士が訳も分からずぐちゃぐちゃやり取りして、いつの間にか終わってたなんてことも少なくないと思うんですよね。だから皆がみんな「契約解除通知」みたいな標題付けた文書を相手方に送達して契約終了してるはずはないと思ったわけです。

僕の場合は、当時、債務不履行解除だの合意解除だの、そんなのあることも知らないほど無知だったわけで、「そちらが悪いんだから、それなりのお金は払って下さいよ」って「請求書」と題した文書をお相手さんに送付しました。そして、これが「意思表示には当たらない」との認定を裁判で受けることになったのですが、普通に考えればですよ、たとえ「解除する」と文書等で明言していなくても、解除権を有する人間が契約の終了に関わる清算を求める等のアクションを起こしていれば、その時点で形式はどうであれ、解除の意思表示がなされたと見なされるはずだと思ったわけです。

だってお役所への届出書みたいに解除のための書式が決まってるわけではないし、そういうのをどんどん見なしていかないと、本質よりも形式が優先されるということになりますからね。つまり、文書の内容は同じでも、標題が「請求書」だと解除を認めず、「解除通知」とあれば認めるといったことですよ。。。

そして、この類いのいちゃもんについて争われた裁判も過去に必ずやあるだろうし、僕の解釈に沿う形で判示した判例も必ずやあるはずだと思ったわけです。

そして調べてみたら、ちゃーんとありました、そういう最高裁判例 (^^v。

以下がその一つです。

「所論は、要するに、被上告人は上告人に対して家賃支払の請求をしたことがないし、契約解除の意思表示もしなかつたのに、解除を認定した原判決は違法である、というのである。しかし、原判決は、上告人が特別の事由もないのに、感情的対立から3年6月にわたつて家主である被上告人に全く家賃の支払をせず、将来もそれを期待しえない状況のもとに、被上告人が二ヶ月の猶予期間を置いて上告人に対し家屋の明渡を請求したことを確定した上で、かかる場合には、たとえ催告書中に契約解除の文言を使用していなくても、契約解除の意思表示と認めるのが社会観念上相当であるとしたものであつて、確定事実のもとにおいて右判断は正当として肯認できる。原判決に所論の違法はなく、所論は採用できない。」

【昭和37年05月01日最高裁判所第三小法廷(昭和31(オ)915)】

家賃を支払わない(債務不履行をなす)賃借人に対し、家主が家屋の明渡し(解除による効果の実行)を請求したことで家主による契約解除の意思表示がなされたと認定した判決です。

そしてまたこういうのもありました。

「しかし、被上告人は、本訴請求原因として、所論特約による契約解除のほか、予備的に本件訴状の到達による契約解除をも主張していること記録上明らかであり、そして本件はいずれにしても契約解除を原因として家屋等の明渡しを求めるものであることが明らかである。かくの如く解除権者が訴を提起し、契約解除による効果の実行を求めた場合には、当該訴状が相手方に送達された時に当該契約解除の意思表示があつたと解すべきであることは原判示のとおりであるから、原審が本件訴状の送達をもつて本件売買契約解除の意思表示が上告人に到達したものとしたのは相当であり、論旨は採るを得ない。」

【昭和36年11月09日最高裁判所第一小法廷(昭和35(オ)741)】

二つの判例とも、解除の意思表示が形式的になされていないことが争われた裁判ですが、いずれも解除権を有する者が解除の効果の実行(「家屋の明渡し」)を求めたことで意思表示があったものと認めるものです。

これらを本件に照らし合わせて考えると、解除権を有する者(つまりこの私ですね)が解除の効果の実行(支払い)を、請求書を送付したり裁判を提起したりして相手方に求めたわけですから、たとえ「解除する」との文言が相手方に発せられていなくとも、解除の意思表示がなされたと解するのが妥当であると言うべきなんですよ。

そして、これらの判例に従えば、本件における契約解除は、僕がお相手さんに上記「請求書」を送付した時点で解除の意思表示がなされ成立したことになるはずです。お相手さんの債務不履行(仕事放棄)に基づく解除ですから、僕が裁判で主張した「お相手さんの責めに帰すべき債務不履行解除」が成立したことになります。。。

上記のような最高裁判例がある中で、なぜ本件裁判官らはそれに反する判断を下したんでしょうか? その理由は聞いてみたいところではありますよね。え? そんな判例を知らなかったって? それはまず無いでしょう。だって、僕みたいな素人さんでもネットで簡単にアクセスできる判例なんですからね。裁判官なんだから、判決書く時に関連しそうな判例くらい調べるはずじゃないですか。

知っているのに敢えて判例違反を断行したのであれば、判例違反に加え、裁判官として倫理違反も犯していることになりますよね。

2013年10月18日金曜日

申込みは無かったよ

前回から読む)

坂本センセイの法律講座。昨夜からまた始まりました。「脳科学者の身辺雑記」とか言って、ぜーんぜん脳科学と関係ないじゃーん、って思う人もいるかもしれないんだけど、特にそれについては反論する気はありません。。。もともとそういうブログだからね。

でもですね、法学って実は脳科学のご先祖様である哲学と通ずるところがあると思うんですよ。どちらも実践とか実務とか、身体動かす部分はあるとは思うんだけど、根幹は言葉の連なりによって構成されていて、いろんな言葉の定義の間に矛盾が生じないことを目指してるわけですよね。言葉による世界の調和。

このブログでも「解除って何だ?」とか「合意って何だ?」とか、自分に問いかけ自分が答える作業をしているわけだけど、こういう弁証法って言うんだと思う...って哲学でも使いますよね。。。たぶん

で、僕にとって大事なことは、Aさんが「コレ、1000円で要りません?」ってBさんに聞いて、Bさんが「貰っても良いけど、ソレ、500円だよ」って返した時に、AB間で売り買いの契約が成立したことになるのかどうかってことなんですよね。たとえばの話。

今回の一、二審裁判官の裁きによれば、Aさんの「売る」という意思とBさんの「買う」という意思が合致したので、売買の契約(合意)がAB間で成立したと。。。しかしながら、取引する値段の折り合いがつかなかったので、AさんBさんは裁判で争うことになった、みたいな整理がなされているんですよ。

実際にはお相手さんが「契約を解除します。頂いたお金は返しません」と言ったのに対し、僕が「辞めるのは良いけど、お金払って下さいね」って返したわけですけど。。。

一審の裁判官なんて、僕が「そんな裁きはおかしいんじゃないですか?」って和解の場で言ったら、「あなた、(相手が辞めることを)受け入れたでしょ」なんてこと言って、念押ししてきたんだよね。。。でもね、幾ら念押しされても、「取引価格」も決まってないのに、解除契約(契約を辞めるという契約)が成立するわけないんですよね。僕の常識的感覚に従えば。

それでもって、僕は、そもそも「契約(合意)とは何か」ってこと考え始めたわけなんだけど、調べてみたら契約って「申込」と「承諾」の内容が合致することで成立するんだってことを知りました。「申込」というのは、「コレ、1000円で買って貰えませんか?」みたいなオファーのことで、「承諾」というのは、「ええ、1000円で買いますよ」みたいな、オファーを受ける意思表示のことですね。

そして、これを今回のケースに当てはめて考えると、お相手さんの「契約を解除します。坂本さんの責任です。頂いたお金は返しません」という「申込」と、僕の「辞めるなら、そちらの責任だからお金払って下さいね」という「承諾」の内容が合致したなんて判決が下されているわけなんです。。。

コレ、どうみても合致してないように思うんですけどね。。。

そしてですね。そもそもお相手さんはご自身でも認めるごとく、「契約を解除する」って一方的に解除通告してきたわけで、ご本人に「申込む」なんて意図はさらさらなかったわけですよ。コレ、ちょっと細かい(でも大事な)話になるんですが、「解除」って言うのは、相手が何と言おうが、解除する権利が有りさえすれば解除できる行為で、「単独行為」って言われるものなんです。

たとえば結婚に際し、「僕は君と結婚した」と宣言すれば、相手がどれだけ嫌がろうが婚姻が成立するといった行為です(日本では認められていないと思いますけども...)。

これに対して「申込」という行為は、相手方の「承諾」があって初めて意味を為す(契約に至る)もので、相手方からの承諾があれば契約を成立させる意図を持って行われるものです。結婚にたとえて言えば、「僕と結婚してくれませんか?」っていう問いかけが「申込」になり、相手がOK(承諾)すれば、結婚の契約(婚約)が成立することになります。但し、申込む側は承諾があれば契約を成立させる意図を持たなくちゃいけないわけですから、契約成立の条件としては、プロポーズの時に本当に結婚する意思をその男が持っていなくちゃいけないということになるのでしょうね。。。

で、それはさておき、今回のお相手さんの法廷での言い分によると、上で述べたとおり、お相手さんは単独行為として契約を解除したとしており、「契約を終了しませんか?」なんて「申込」はこちらに対し一切してないんですよね。だから、僕がお相手さんの解除通告に対してどう応えようが、僕とお相手さんの間に解除の契約(合意)が成立することなんてあり得ないわけです。だって、その合意に必要な「申込」がそもそも無かったわけですから。

「申込」と「承諾」の内容合致が怪しいどころか、そもそも「申込」の存在すらないケースに対し「合意(契約)が成立した」と認定した一、二審裁判官らの責任って、なかなか重いんじゃないかと僕は思うんですよね。

なぜ裁判官らがこんな無茶な認定をしたかについては、こうしないことにはお相手さんの支払額が大きく増えてしまうということなんだろうけど、最高裁にはこの認定の是非を、是非ともお聞かせ頂きたいと思ってるんですよね。

もし、「これで良いのだ!」なんてことになったら、「申込」がなくても契約が成立する、なーんて法の基本原則に反する判例を新たに作っちゃうことになるんだもんね。。。

日本の裁判所がどれだけ法を重んじるかが問われているのだと思います。

(次回につづく)

2013年10月17日木曜日

ダメならそろそろなんだけど

さーて、ダメならそろそろウンとかスンとか言って来るんですけどね。最高裁。前にもここで書いたけど、「採択率」は0.2%だから普通は弁論にも至らず「決定」という手段によって請求は棄却されることになる。「上告理由を読んだけど、あんたの言ってることは上告できる理由には当てはまらない」旨の一文が書記官から届いてそれで終わりということですな。ハハハ。。。でもね、もし理由書に書かれた理由が真っ当なものである時にはそんな2、3ヶ月ではカタ付かないようなんですよ。統計によれば、上告状出してから判決まで短くとも1〜2年はかかるみたい。最高裁判決って後のち判例として何十年と残りますからね。たとえば大正時代に書かれた大審院(大日本帝国憲法時代の最上級裁判所)判決も未だに判例として有効で、現代の裁判官らはこれらに反する判決出しちゃいけないことになっているんです。だから最高裁も慎重になりますよね、判決出す時には。。。この件については、9月の終わりに話が中断したままになってるんだけど、またそろそろ続きを書いていきたいと思ってます。取りあえずのテーマは「合意解除」です。

2013年10月16日水曜日

世界大学ランキング

ある雑誌見てたら世界の大学ランキングの記事が出ていて、トップ100位の中に日本の大学はホント数えるほどしか入ってないじゃないか、コレじゃ日本ヤバいぞ!という趣旨の憂国論が展開されていた。いろんな格付け機関があり、順位は評価の仕方によってある程度のばらつきがあるのだが、日本勢は東大と京大の30位前後が精一杯。ランキングによっては、50位以降に阪大、東工大、東北大、名古屋大が入っていたりする。僕の滞米時の印象では阪大よりも慶応の方が上なんじゃないかと思っていたんだけど、慶応は入ってないんですよね。。。ま、「医学部ランキング」ということならまた違った結果になるのかもしれませんけども。このクラスの日本の研究者って仕事をきちんとするという点では世界的にもかなり優秀だと思うのだけど、大学全体として見ればシンガポールや香港の一流校に負けてるんですよね。。。何で負けるのかな? そりゃランキングトップのハーバードや MIT なんかとは比較にならないほど貧乏だというハンデはあるけど、金ばかりじゃないんでしょうね。英語力が弱い? ま、確かにそれもあるだろうけど、ひょっとすると、根っこのところで国民の学問に対するリスペクトが英米や新興アジアに比べ圧倒的に低いからかもしれないよ。。。

2013年10月14日月曜日

晴れているのに曇り空

良く晴れた一日だった。7時前に起きて、朝飯食って、マラソン会場へ。吉岡温泉というところで一泊したんだけど、旅館という名の民宿が立ち並ぶ昔風の小じんまりした温泉街だった。城崎や松江(玉造)はも少しスケールがデカイけど、裏日本的情緒という点では相通ずるところがあるね。晴れてるのに曇り空が記憶に残る、みたいな不思議な情緒なんだよね。。。そんでもってレースの方は、予定どおり軽くジョグするだけに留まった。タイムはピタリ2時間00分00秒...。模範的なペースメーカーだね。一度、中盤でペース上げようとしたんだけど、脚がついてこなかったので、最初から最後まで全く同じスピードでした。歳なんかなぁ...。いやいや、ただ単に打ち込み方が足らないんだと思う。月にちゃんと150 km 走れば、1時間45分は出るはずです。。。神戸に帰って来てから今度は有馬温泉に繰り出した。教科書的にはアイシングした方が良いのかもしれないけど、「ウォーミングダウン」もアリだと思うよ。来年もまたこの大会走ろうと思ってます。

2013年10月13日日曜日

降水確率は0%

世間は連休。体育の連休。身体を育む連休です。。。僕もこれから山陰入りし、明日はマラソン走るんですよね。去年も走った八頭町マラソン。ハーフ21kmです。今年はなぜか僕の中での盛り上がりが今いち欠けているので、単なる温泉旅行になりそうな気配はあるのですが、軽くジョグするつもりで制限時間内に転がり込みたいと思ってます。明日の山陰は晴れ。最高気温28℃。降水確率0%。必ず晴れるみたいです。

2013年10月11日金曜日

初任給ってどうなの?

ここ二日は就職絡みの話をしてきたんだけど、今夜は初任給の話でもしますかね。今の相場ってどのくらいなんだろ? 税込月20万円ちょっとかな。僕らの時代(1990年頃)は確か16万前後だったように記憶してるんだけど、実は、僕、学校出た時に全くと言って良いほど給料のことは気にかけてなかったので、同級生が幾らもらってたのか、あんま覚えてないんだよね。確か最高が20万円くらいだったように思う。で、僕の初任給はと言うと、税込で僅かに10万円を超える程度だったかな。考えたこともなかったけど、年収にして、200万円無かったね、たぶん。同期の中では最安値であったことに間違いはない。20万円もらってた友達は早々にその職場を退職したので、その後、どうなったのかは分からないんだけど、初任給って、その人のキャリアの中でどのくらいの意味を持つものなのか、正直、僕にはちょっと分からないんですよね。もし、就職の決め手の一つが俸給であるならば、それはそれで立派な着眼点であることに間違いはないと思うんだけど、その場合は昇給率も調査して、その勤め先が今後も存続することを前提に、10年後、20年後の年収がいくらになるのか試算した方が良いと思うよ。給料のこと気にする人でも、以外とコレ、してないんだよね。

2013年10月10日木曜日

早い人というのは・・・

昨夜は気の赴くままに就活の話をしたら、僕のラボの学生Y君が内定を取りつけてきた。早さで言えば同級生の中で一番ではなかったが、どちらかと言うと早い方だと言えるだろう。早く決まる学生には共通するポイントがあって、それは早いうちに心を決めてしまっているということだ。何やら当たり前のことを言ってるように聞こえるかもしれないが、たとえば、洋服を街に買いに行ったとして、本当はいろいろと買い揃えたい物はあるのだけれど、「今日は週末に着る赤いシャツを買うんだ」と家を出る時にすでに心を決めているかどうかといったことである。そう、たとえばの話。。。そしてその時、自分がそのシャツに支払える金額まで具体的に決まっているのだとしたら、迷える余地は自ずと限られて来ることになるわけだ。そうなんだよね。早い人というのは、迷う余地をあらかじめ限っている人なんだよ。

2013年10月9日水曜日

ノッてるかい、就活?

少し時機を逸してしまったかもしれないんだけど、就職の話しようか。すでに来年4月からの勤め先が決まった人もいるとは思うけど、まだまだこれから気持ち的に不安定な中で職探しする人たちも沢山いるだろうからね。来年度の契約が定かでないスポーツ選手みたいなもんだよな。

落ち着き先を決めるための要因はいろいろあるんだろうけど、その中でも「専門性の選択」はやっかいだよね。大きな声では言えないだろうけど、就職のために、ある分野に興味持ってるフリしてる学生も少なからずいるんじゃないだろうか。普通に考えたら、ほんの少し前に大学に入ったばかりで、まだ理学療法のことも熟知してるわけじゃないもんね。

僕がこのことについてアドバイスできることがあるとすれば、理学療法の専門性云々よりも、その職場で働いている人たちのレベルを見極めるのが大事なんじゃないかと思う。つまり自分がリスペクトできる人たちがいるかどうかってことですよ。そして何をリスペクトするかで、あなたが今後理学療法士として辿り着けるレベルも決まってくるように思うんですよね。

幸運を祈ります。

2013年10月8日火曜日

ブログサマリー 2013.09

2013年9月(記事数:30)

このサマリーを書くために改めて9月の記事(タイトル)を一覧してみたのだけれど、一貫性ってないね、このブログ。滅茶苦茶やね。アニバーサリーの話から始まり、何処へ行くのかと思ったらメルマガ再開して、いつの間にか、行き場のない博士号の話に辿り着いていた。

いや、ほんと、ハードコアなリハビリの人たちの中にはお気を悪くされる方もいるかもしれないんだけど、リハビリ系大学の新設ラッシュで、この業界に関して言えば、教員職はバブってんだよね。僕自身も、これまで大した仕事もしてないのに今のポジションに収まってるのって、ほんと理学療法士であったお陰だよ。PTに感謝! バブルがはじけないこと祈ります...。

で、例の訴訟の話も結構がんばって書いたんだけどさ、実は書かなきゃいけないことまだまだあるんだよね。目的はベタな言い方すると、僕自身の経験を広く一般市民の方々とシェアすることなんだけど、そうすることでお顔も知らない誰かさんのお役に立てるんじゃないかと思ってるんですよ。法律、と言うかその背後にある法理って、奥深くて、知れば知るほど良く出来た言葉の体系なんですよね。宗教におけるバイブルと同じで、それを人間がどう運用するかはまた別の次元の話になるわけですけども。。。



□■------------------------------□■
 博士号関連
□■------------------------------□■

博士号を取ったはいいんだけど...
昨日の話の続きなんだけど
昨日の続きはメルマガで

□■------------------------------□■
 車関連
□■------------------------------□■

アルファロメオ
査定価格は...1000円!
誰か車要りません?

2013年10月5日土曜日

そんなこと言ったかなぁ...

全国研修会二日目終了しました。今日も神経関連のセミナーを中心に参加したんだけど、朝イチのは時間がなくって、聞きたいことが聞けなかった。残念。で、その後、認知神経リハの実習見学したり、症例報告聞いたりして、研修会は閉会したんだけど、その後にさらにポストコングレスのセミナーがあって、これまた認知神経リハのセッションに参加した。

高次脳機能障害に対するリハビリの話で、こちらは最後に時間があったので幾つか質問させてもらったんだけど、話の中身がどうのこうのと言う前に、何て言うかこう、ちょっと下品な感じしたんだよね。ま、それは僕が錯覚しただけのことなのかもしれないけど。。。

で、質問の内容は、さまざまな感覚情報を使って運動表象を形成するのは理解できるんだけど、運動を表出するには最終的には体性感覚ドメインで表象形成されているんじゃないですかというものだったんですね。

そしたら、感覚情報は視覚も体性感覚も言語もみんな大事ですよとのこと。でも、視覚情報が(盲目の人とかで)無くても運動表象出来ますよね、って聞いたら、今度は言語理解が最も大事なんだって。

ま、これについては、言語に絡めて運動発達の質問に繋げていったんだけど、成人の運動学習または表象形成における言語の役割って、どの程度のものなんでしょうね。僕ら、スポーツとかしてて上手になっても、何を学んだのか口ではなかなかうまく説明できなかったりしますよね。あるいは、言葉では理解していても、なかなか腕前自体は上達しなかったり。。。言語的理解が上達に最も大事だとして、こういうことはどんな風に説明できるのかな? スゴい疑問。

「僕らは運動と感覚を一体として捉えてる」とか、「一次運動野は社長じゃない」とか、僕がした質問とどう関わりがあるのか文脈の良く分からないコメントも出て来たりして、僕、何かちょっとワケ分かんなかったんだよね。一時的に失認状態だったかもしれない。。。

で、それはさておき、上の話とはこれまた全然関係ない話なんだけど、帰りの新幹線でほぼ何十年かぶりに一つ上の先輩に突然出会った。声かけた後、一瞬気づかなかったみたいなんだけど、名乗ったらすぐに思い出してくれた。そして顔思い出してくれるだけでなく、僕がその何十年か前に、

「僕、自分のことは好きなんですよ」

と言ったことを強烈に覚えてるってことを、顔思い出すのとほぼ同時に思い出してくれたみたい。

僕、確かに今でも自分のことは嫌いなわけではないけど、そんなこと言ったの、全然覚えてないんだよねぇ...

全研ゴーインオン

全国研修会一日目終わりました。いつものとおり朝食バイキングで大食いして、その後、研修会場へ。ホテルから徒歩30秒です。便利です。で、しょっぱなは新潟の大西先生のM1のお話聞いて、早速二つほど質問させて頂きました。そんでその後、急遽その大西先生とランチすることなって、オークラ上階のステーキハウス「さざんか」へ。昼時のPTで混み合う時間帯だったんだけど、ここまで上がると別世界なんだよね。。。二人で肉食いながらいろいろお話することができました。思えば、大西先生にはこれまでお世話になってばかりだったんだけど、やっと今日、ホントわずかながらではあるんだけど、僕なりに少しお返しすることが出来たかな。。。

で、午後は片麻痺のセミナーに参加した。初めて聞く「認知運動療法」(だと思う)の話だったんだけど、ここでも二つばかり質問させて頂きました。その後も生態心理学なんちゃらやら、みんなで考えよう理学療法の行く末を...みたいなセッションにもちらっと参加させて頂いて、夜はCBRの夕食会へ。若い人たちとの語らいとなったんだけど、こういう食事会に来る人たちって、やっぱ、何かをしたい人たちがやって来るんですよね。その何かはまだ明確な形にはなっていなかったりするんだけど。。。ねえ、現実にも気づかなくちゃいけないし、夢も膨らまさなくちゃいけないし、若いって、ホント大変だよね。ま、僕もまだまだ自分では若いと思ってんだけどさ。。。

2013年10月3日木曜日

ワインレッドなジャケット着てますんでネ

今朝は年に一度の健診だったんだけど、うまくいったかな...? 視力検査は今年から機械化されてごまかし効かなくなったみたい。健診も実力がそのまま結果に反映されるスマートな時代になってきました。。。午後は汗だくになりながら新幹線に飛び乗り浜松へ。道中仕事するつもりだったんだけど、気がついた時には名古屋に着いていた。。。さっきホテルに帰って来たんだけど、いい感じの大人の居酒屋見つけたよ。外資系の保険会社の人たちと同席になったんだけど、浜松だからか、外資だからか、保険の人たちだからかは分からないんだけど、みんな神戸よりフレンドリーなんだよね。ま、たぶん酔ってたからなんだと思うけど。。。明日は、一日研修会で、夜はCBRの夕食会です。目立つようにと思って、ワインレッドのジャケット着て行きます。なんてったって、広報のために来てるんですからネ。もし僕に気づいたら、「あっ! 居るいる!」って、指差して下さいネ。その方が目立ちますんでネ...。

2013年10月2日水曜日

暇つぶしリハビリテーション

さあ、いよいよ明日から静岡での全国研修会に行くんだけど、事前に作成されたプログラムがないかと書棚を探るとアったアった。理学療法学第40巻特別号No.3。まだビニール袋に入ったままでした...f^^。で、開封すると「JPTA NEWS」という会報(結構分厚いニュースレター)が同封されていて、見開きのページに日本理学療法士協会会長、半田一登氏のエッセイがしたためられていた。

タイトルは、「『なんちゃってリハビリ』の横行!」

どうやら厚生労働省のお役人が口にしている言葉らしいです。「なんちゃってリハビリテーション」。

同会長の定義によれば、理学療法士による「歩行練習」と称した「お散歩」(患者さんには実際に理学療法士が「お散歩しましょう」と言って、お散歩してるそうです)や、患者さんの背中や腰をさするだけの「リハビリ」などが「なんちゃってリハビリ」に該当するらしいのですが、そんなリハビリが横行するようになった背景には、近年、理学療法士に対する現場の要求が高まったことに対して、卒前・卒後の理学療法士教育が十分になされていないという事情があるようです。

文面からはちょっとよく分からないのですが、上の「現場の要求」(原文では「単位数」云々とあります)と言うのは、どうやら一日に一人の患者さんを診る時間が以前よりも長くなったということのようなんですね。要するに、理学療法士にとってはその診療時間の「間(ま)」が持たないから、お散歩とか、マッサージとか、当たり障りのないことして、暇つぶししてるってことなんでしょう。たぶん。

「暇つぶしリハビリテーション」。僕が類推した「なんちゃってリハ」の定義...。

で、こういう状況をどうしたら良いかってことで、同氏は「専門職としての知識と技術を高め、そして一人ひとりが社会的使命を果たしていく以外に方法はありません。」と結んでいます。

まぁ、確かにそうなんでしょうけど、コレって、スポーツにたとえて言えば、ミスした選手に、

「もっと上手くなれ!」
「チームに貢献しろ!」

って檄(げき)飛ばしてるだけなんですよね。ま、確かに記事の字数の制約とかもあるんでしょうが、選手にしてみれば、

「どうやったら上手くなんの?」
「どうやったら貢献できるの?」

って思うんじゃないのかな。

僕は思うんだけど、リハビリの世界には「お散歩」や「マッサージ」のほかにもいろんな「なんちゃってさ(なんちゃってビリティー)」が存在するんじゃないのかな。たとえば、

「なんちゃって4年制大学」
「なんちゃって大学院」
「なんちゃって博士号」
「なんちゃって大学教授」

みたいなね。ま、ぜんぶ教育絡みのもので、そもそもこういうのが実際に存在するのかどうかは分からないんだけど、一度その可能性について考えてみても良いかもしれないよね。だって、「なんちゃって理学療法」してるセラピストを生み出してるものってリハビリ教育とか理学療法教育なんだものね。

あ、そうそう、それと今、頭に浮かんだんだけどさ、理学療法の「理学」ってのもちょっと「なんちゃって感」ありませんか?

手元の辞書を見ると、「理学」ってのは、「物理学、化学、天文学などの総称」などとあるんですが、学校でそんなに物理や化学を教えているわけではないし、そもそも理学療法士の学校に入るのに、国語と英語の試験だけで入れたりするんですよね...。

そうなんですよね、こうやっていろいろ真面目に考えだすと、僕たちリハビリ関係者は沢山の「なんちゃって」に囲まれて過ごしているのかもしれないんですよね。。。

ま、それにしても、厚生労働省のお役人がそんなこと言ってるなんて、いろんな意味でちょっとヤバいかもしれないね。こういう状況を何とか打破しなくちゃいけませんね。

2013年10月1日火曜日

ランチ会あらため、夕食会

昨日、静岡でのランチ会(CBRランチ会)の案内をしましたが、今一度、研修会のプログラムを確認したところ、お昼の空き時間が短いことに気づきました。

ってことで、急遽、ランチ会を「夕食会」に切り替えたいと思います。

CBR 夕食会。

日時:10月3日(木)または10月4日(金)6時頃〜
会場:JR 浜松駅(研修会場)周辺
会費:4000円程度

メールの件名は「夕食会」、坂本宛でお願いします。10月3日または10月4日のうち、希望される日をご明記下さい。

お酒の好きな方、それほどでもない方、どちらも大歓迎です☆

★ 主催:脳とリハビリ研究所 http://facebook.com/cbr.jp