2016年11月29日火曜日

知性を測る物差し

さてさて今夜は短めの人生訓を。

質問の仕方がその人の人生の在り方を決めるという話。

どう問いかけるか、ですね。

たとえば、漠然とした問いかけだと、当然のことだが漠然とした答えしか得られない。

でもあまりにも限定された問いかけをすると、これまた限定された答えしか返って来ない。

良い質問というのは、おしなべて言えば、鋭く(的を得ていて)広がりのある質問なのだろう。

僕は人生のある時点までどんな質問をされてもできるだけ最良の答えに近づくよう必死で回答をしていたのだが、最近は相手の質問のレベルに合わせて気楽に回答できるようになった。

本当は真実はそこにはないと言いたい場面でもその人にとっては知りたい真実はまた違ったところにあるのだろうし、そこで我を張って持論を展開したところで相手がそれを受け入れることはかなり難しいことなんだと無理なく思えるようになったのです。

最近、目撃したケースだと、その人が今いる状態は僕から見ればかなりリスクがあると思うのだけど、その人にとってはそこから抜けて変わることがリスクであると感じている。

ま、よくあるケースですけどね。

これも少し問いかけの仕方を変えるとまた違った風景が見えて来るのだと思うのですが、結局はそうするために必要な大事な何かが欠けているのでなかなか違う形で問いかけることができないのです。

人間の習性として、今いる状態というのは実はかなり危険な状態であっても見えないものと比べれば安全に感じるものなのかもしれません。

話が少し逸れたんだけど、

問う力。

これも知性を測る物差しですね。

2016年11月28日月曜日

追加公演やります

さて、現在進行中のCBR全国ツアー2016。好評につき、大阪と東京で追加公演を開催することになりました。

大阪が2017年2月19日(日)
東京が2017年3月19日(日)

です。

明日、まずは大阪会場のご案内を事務局の方からさせてもらいます。

明日の夕方になりましたら、こちらのサイトから申込できるはずです。

■参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp

そして、来月11日に開催の札幌会場もすでに満席で、現在キャンセル待ちを頂いている状況なのですが、こちらももし更なる需要があるなら来年4月以降に追加開催を検討したいと思っています。

札幌の皆さんで「別日でやるなら参加できる」という方がいましたらお手数ですが「キャンセル待ち」で登録いただき意思表示して頂けると話が具体化していくと思います。

皆さんの気持ちを表して頂いて、僕たちチームCBRを動かして下さい^^

キャンセル待ちのご登録もこちらのサイトから行って頂けます。

■参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp

札幌はすでに雪が多いみたいですね。

僕は雪には慣れています。

アメリカにいた頃、2年ほどニューヨーク州にある Baffalo という寂れた田舎街で暮らしていたのですが、そこは毎年必ずハロウィーンになると初雪が降りました。

「初雪」と言ってもそんな可愛らしいものではなく、「ドカ雪」です。

夜にしんしん降り出したなと思っていたら朝は一面銀世界。

こんな日が翌年4月の終わりまで延々と続く街でした。

ボストンもそうですが、寒い場所には学問が生まれます。

家に閉じこもる時間が増えますので、自ずと人を思索へと向かわせるのです。

冬の札幌。勉強するには最適ですね。

今からとても楽しみです。

2016年11月27日日曜日

二刀流ができるこの時代

来月17日・18日開催のCBR脳とバイオメカニクス研修会。ここ1月ほど参加者を募ってきましたが、いよいよ残り3席となりました。

■参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics

当初は最小催行人数10名でアナウンスしていたのですが、この枠は早々にぶっ飛んでしまいました。

これまで何度かこの研修会について書いてきましたが、

↓ ↓ ↓ ↓

CBR 脳とバイオメカニクス研修会
ボール球に手を出す人たち

日々、患者の歩行能力の改善のために格闘しているセラピストには是非とも参加して欲しいです。

特に若手の人で、これから脳科学とバイオメカニクスと二刀流でやっていきたい人は絶対に出ておくべき研修会です。

講師の玉利先生はもともと国立大の教育学部出身ですし、大学院は物理を駆使する
放射線医学(radiology)教室で研究者としてのトレーニングを積まれた、我が国では数少ない本物志向の理学療法士なのです。

そしてこれは実はご本人も内緒にしているのですが、こっそり秘密を開示しますと、臨床家としてのトレーニングもボバースと認知運動療法のコースを修了している筋金入りの魔術師でもあるのです。

投手でもあり打者でもある。プロ野球でも二刀流ができるこの時代。

学者と職人。脳とバイメカ。

リハ業界においても、両刀使いが出来て当たり前の時代は必ず来ます。

今回、その世界へと踏み込むためのチケットは残りわずかとなりました。

迷わずチャンスを活かして下さい......


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 CBR脳とバイオメカニクス研修会
 〜歩行の神経科学とバイオメカニクス〜
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■会期

1日目 2016年12月17日(土)13:30〜17:30
2日目 2016年12月18日(日)10:00〜16:00

■会場

東京メトロ赤坂駅周辺セミナールーム
*会場所在地はお申込み後お知らせします*

■講師

福岡国際医療福祉学院 専任教員/国際医療福祉大学大学院 講師
玉利 誠

■企画・コーディネーター

神戸学院大学 准教授/脳とリハビリ研究所 ディレクター
坂本 年将

■研修会プログラム

http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics/program.pdf

■参加申込サイト

http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics

■講師プロフィール

1998年宮崎大学教育学部、2001年宮崎リハビリテーション学院卒業。臨床を経て、2006年より福岡国際医療福祉学院にて教鞭を取る。2015年国際医療福祉大学大学院理学療法学分野講師。脳卒中・パーキンソン病患者らの脳画像・動作解析に取り組んでいる。自身の研究に基づき、これまで数多くの研修会にて講師を務める。セラピストの卒後教育分野において現在最も活躍する理学療法士の一人である。

■主催者プロフィール

1989年神戸大学医療技術短期大学部卒業。1994年まで神戸大学医学部附属病院理学療法部にて股関節症患者の運動力学的研究に従事する。1994年渡米。1995年ニューヨーク州理学療法士免許取得。その後、コロンビア大学大学院(修士)、MIT脳認知科学科大学院(博士)等を経て現職。『カンデル神経科学』をベースにしたニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】を中心に、全国各地で基礎と臨床を繋げる各種セミナーを開催中。


主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

2016年11月25日金曜日

平野をよろしく

明日から仙台で第14回日本神経理学療法学会学術集会が開催されます。

今、これ書いていて気付いたんだけど、「〜学会学術集会」って表現よく見かけますよね。

「学術集会」も「学会」って略せるから「〜学会学会」とちょい redundant な響きするんですけど、、、ま、どうでも良いことですかね^^

うちのラボからも大学院生の平野がポスター発表します。

★★平野の演題★★
11 月 26 日(土)15 時 15 分~ 16 時 15 分 ポスター P-1-A-6
手の運動における視覚・体性感覚の空間的適合性と運動錯覚リアリティ
神戸リハビリテーション病院 平野 達朗ほか

いろいろと苦労してここまで漕ぎ着けた平野のスピリッツがたっぷり詰まった演題です。

仙台の会場にいる皆さんは是非とも彼に一声かけてやって下さいネ。ぱっと見、すぐには理解できない内容ですが、きっと話せば分かるはず。

複数の感覚は脳で統合されて一つのまとまりある体験となりますが、そのメカニズムの一端を明らかにしようとしています。

みんな平野をよろしくネ。

2016年11月14日月曜日

スムース快調

ここ2日は名古屋で仕事でした。

大学の入試業務です。

2日とも快晴で気持ち良かったです。

最近は「ひつまぶし」とか「味噌カツ」とか「きしめん」などを総称して「名古屋めし」と呼ぶらしいのですが、なぜかどれも食べる機会がなかったですね。

残念です。

1日6食くらい食べれたら良いのですが、4食が限界です。

仕事の方はスムース快調でトラブルありませんでした。

試験直前に鉛筆買いに行く子もいたけど、近くにコンビニがあって良かったです。

日本は超便利ですね。

スーパー・コンビーニエント。

そのまんまですね。

駅前だと自分が立っている場所から100メートル以内に必ずコンビニか整体院かがあります。

今回の公募推薦入試を皮切りにこれから本格的な入試シーズンを迎えます。

わざわざ遠方から何を手がかりに神戸学院大学に興味を持つのか個人的にはとても興味のあるところですが、一つはやはり立地なんでしょうね。

神戸で大学生活送れるなんてちょっとお洒落な感じするじゃないですか。

ま、事実そうだからそう感じるのは仕方のないことだし、僕も神戸大好きです。

特にリハビリ学部がある有瀬は住みやすいですね。

食べるとこ沢山あるし部屋も安くてバイト先もゴロゴロある。

ここに4年もいたら他所で住むのためらうよ。

今の時代、偏差値が高い大学出たって幸せになれるとは限らないんだから、リア充重視で選ばなくちゃ。

そういう視点で考えると神戸学院大学ってシブい大学だと思うんだよね。

2016年11月10日木曜日

残り1席です。

CBRベーシック・ショートプログラム東京会場。

残り1席となりました。

11月20日開催です。

遠慮の塊とならないよう、誰かこの椅子をgetしてやって下さいね。

我こそはと思う方。目の前のチャンスをガバッと掴んで下さい。

決済のタイミングによってはキャンセル待ちをお願いすることになるかもしれません。

でも今すぐであれば空いてます。

参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-basic-sp

もしくはこちらのブログから
http://www.toshiznet.com/2016/09/cbr.html

東京で会いましょう。

無知で野暮で田舎者

トランプが勝ちました。これまでこのブログで書いてきたとおり僕は密かに(ま、とは言っても公表してるわけだから公然となんですけど...)彼が勝利することを期待してたのですが(「微妙なところで」「社会参加してる?」)、その通りになりました。日本株も米株も激しく下げました。米株についてはアメリカの利上げが今後頓挫するかもしれず今回の結果が少なくとも一時的な救いとなる可能性はあります。が、日本株はちょっとヤバいかもしれない。ま、僕自身はヤバくても全然構わないというか、ヤバい方が良いくらいなんですけど、日本の特に輸出関連の企業にとってはあまり歓迎すべきことではないのかもしれません。

今回の大統領選ではマスコミの世論調査とその報道が全く信用できないものであることが証明されました。国民の本当の想いを全く汲み取れてなかったのか、故意に事実を歪めて報道していたのか、とにかくもう誰もマスコミの言うことなど信じなくなるんじゃないか。事前の予想ではヒラリーが勝つ確率が80%だったらしい。。。アメリカで起こったことはいずれ日本でも起こるわけで、テレビや新聞が報じることを盲信する日本人の割合も次第に少なくなっていくのかもしれない(いかなかったりして...。報道の偏りと言えば、先の参院選を思い出すが、実のところは日本人が無知で野暮で田舎者だと思っていたトランプ支持のアメリカ人の方がよほど洗練された人たちなのかもしれませんね。

2016年11月5日土曜日

社会参加してる?

このブログを読んでいる多くの人たちは全く興味はないだろうが、11月に入り、アメリカ大統領選挙の日が近づいてきた。ヒラリーのメール問題でトランプ優勢との報道も出てきているようですね。僕自身は以前にも書いた通り(微妙なところで)、トランプが勝たないものかと密かに期待している。政治のことはよく分からないが、自分のカネで戦っているT氏の方が何かとしがらみのない政治ができそうである。また、Brexit の時のようにT氏が勝てば金融市場に大きなネガティブインパクトを与えることになり、そちらの方向に賭けている組にとっては居心地の良い時間帯を迎えることになる^^。いずれにしろ、こういう世界的なイベントと自分の実生活をリンクさせて生きることはとても大事だと思う。なぜならそれはそれで楽しいし、「社会参加してる」という実感も持つことになる。リハビリでも「活動と参加」は大事だって言うからね...

さて、選挙といえば、7月の参議院選が終わり約4か月になる。その後、当選した人たちの活動を追っている人たちはどれくらいいるのだろうか。リハビリ系議員も先の選挙で新たに一人誕生したのですが、今一体何をされているのか把握しているリハ同業者はどれくらいいるのだろう? 選挙中もみんなで乾杯してエイ・エイ・ヤーみたいな感じばかりで、これといった政策は全くなかったのですが、当選後、俄かに活動が具体化するわけはないですよね。やはり同じノリですよね...。僕は違う人に投票したので何かを期待する立場にはないのですが、何かを期待して投票した人たちはちゃんとその期待が実現に向かっているかどうか確認した方が良いですよ。もちろん何を期待してるのか自分でも分からないまま投票した人がほとんどだと思いますけども^^。ま、選挙とはそういうものなのかもしれませんが、そのことで本当の志を持って選挙に挑んだ人たちが影で落選してるのかもしれません。いずれにしろ、投票しっぱなしでは何も変わらないと思いますネ。

2016年11月3日木曜日

ボール球に手を出す人たち

12月17日・18日東京で開催の「CBR脳とバイオメカニクス研修会」。

参加申込を開始して2週間となりますが、現在、続々と申込が入っており、定員30席のところ既に20席が埋まっています。

この企画は、7月に京都で開催したマーク・ジョーンズ先生の国際セミナーと同規模のものとなりますが、その時よりも速いペースで申込が入っています。

マーク先生の時は満席となった後、急遽増席しましたが、今回は会場手配の都合でそういう対応はできません。

だから少しでも興味があれば、早く座席を確保しておいて欲しいのです。

自分で企画しておいて言うのもなんですが、このセミナーは本当に価値があります。

脳科学やバイオメカニクスに詳しいその道の専門家は星の数ほどいますが、「歩行」というテーマに的を絞り、セラピスト目線でそれらをまとめて話せる人はなかなかいません。

講師の玉利先生はもともと国立大の教育学部出身ですので、地頭が良いというか教養があるというか、教えるのがとても上手いです。

そして何よりも批判的に物事を捉えることができる。

コレ、いちゃもんつけるとかそんな話ではないです。

話の筋が通っているかどうか(つまり、make sense であるかどうか)を見極める選球眼があるってこと。

若手の人たちがまず身につけなくちゃいけないのはこの選球眼なんだってば。

ボール球に手を出す人たちが多いからこのことはなおさら重要。

イチローは子供の頃、家の近所のバッティングセンターで毎日親父さんと特訓をしていたそうですが、ボール球は全て見送っていたとのことです。

このセミナーで、打つべきボールだけを打てるようになって下さい。

参加申込サイト
http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics

もしくはこちらのブログから
http://www.toshiznet.com/2016/10/blog-post_91.html