2017年9月18日月曜日

裏を返せば...

先日、二日間にわたり県のサービス管理責任者研修会に行ってきました。

相談支援専門員と合わせて830名ほどが来ていたというから、なかなかに人気の研修会ですね。

障がいを持った人たちに福祉サービスの利用を勧めたり、サービスの内容を具体的に計画したりする人たちです。

個人的にこれまで医療、科学、教育と職域を拡大してきましたが、CBRグループホーム【ミューズ神戸】への関わりをきっかけに、このたび福祉の世界にも首を突っ込むことになりました。

医療と福祉の融合。

総合リハビリテーションです。...


研修会の内容は講義があったり事例紹介があったり座談会があったりとカラフルな構成で、短い時間の中で実務の概要を効率的に学ぶことが出来ました。

中でも、

「障がい者の気持ちを大切にしよう(本人中心支援)」

とか、

「支援者たちは立場を超えて力を合わせよう(連携)」

とか、

「目標が生きる力を与える(エンパワメント)」

とか、

研修会を通して繰り返し繰り返し語られていたことは「なるほどそうだ」と印象に残りました。

でも、これは裏を返せば、

「本人は周辺に置き去りにされ」

「支援者たちは互いにバラバラで」

「漫然として生きる力が失せる」

ような現場があるということなんですよね。。。

たぶん、そのような現場はたくさんあって、普通は放っておくとそのような現場になってしまうので、何度も何度も言葉にして意識付けする必要があるということなんでしょう。

福祉業界の人たちの話は妙に形而上的であったり、支援者に求めるものが高潔であったり情緒的であったりしてそのレベルの高さに圧倒されてしまうことがあるのですが、そこにはそういった裏表の事情もあるのではないかと思います。


講師の先生が、

「利用者さんたちが使う『普通の言葉』で考えることが重要だ」

と仰っていましたが、

私もそれは重要だと思いますし、また普通の言葉で十分にできる仕事ではないかとも思います。

でも一方で、

「エンパワメント」

とか、

「ノーマライゼーション」

とか、

「ストレングス」

とか、

サービスを利用する人たちが使いそうにない言葉を好んで使っているようにも思うんですね。

一昔前までは「クライエント」なんていう言葉も流行ってたみたいです。

例えばですけど、

「利用者のストレングス」

は、

「利用者の強み」

で良いんじゃないの?

「ストレングス」に何か特別な意味でもあるんでしょうか...?

2017年9月9日土曜日

痛みのクリニカルリーズニング

だいぶ涼しくなってきましたけど、まだまだ暑いですね。

この夏からは障がい者グループホーム【ミューズ神戸】の運営が始まるなど、医療職者を対象とした研修会の開催だけでなく、臨床のフィールドも開拓することができました。

グループホームは本当に楽しいです。ここには人の心と振る舞いを変えていく可能性が山盛りにあることを実感しています。

来週、【CBR2017】が例年通り淡路夢舞台であるのですが(今年は実は内々で...)、ここで少しミューズ神戸の様子もお話しする予定です。

お陰さまでCBRも多角的に活動を展開しています^^


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さて、今月は、来月東京で開催の「痛みのクリニカルリーズニング」を強力に案内していきたいと思っています。

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【CBRクリニカルリーズニング講習会】
〜痛みのクリニカルリーズニング〜
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■日程
2017年10月21日(土)14:00〜18:00
2017年10月22日(日)10:00〜16:00

■会場
J-Workout 株式会社
東京スタジオ
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今回講師をお願いします Physio Study Kyoto 代表の永井豊美先生とは3年近く一緒に仕事をさせて頂いています。

ちょうどCBRがセミナーを始めた頃からですね。

運動器のニューロサイエンスセミナーに参加されて、その後、神戸でクリニカルリーズニング(CR)の研修会を共同で開催したのが始まりです。

徒手療法を専門にされていましたが、「運動器疾患の治療にも脳の理解は必須である」と仰られ、CBRベーシック(“カンデル神経科学マスタープログラム”)も受講頂きました。

昨年7月には永井先生の伝(つて)で京都にCRの世界的第一人者Mark Jones先生をお迎えし、CRの国際セミナーも主催することが出来ました。

本当に「あれよあれよ」といった感じです。

今回の講習会はこのJones先生の国際セミナーのエッセンスを痛みのリーズニングに適用します。

そして日本人向けに日本語で噛み砕いてお伝えする純和風のしつらえを施しています^^

日本人なら出来れば日本的な言語世界の中で十全に講義内容を理解したいですよね。

2日間の講習会です。

1日目は【基礎編】【病態編】【臨床編】の3部構成で講義します。

「CRの基本」
「痛みのメカニズム」
「痛みのCR」

と順序良く学んでいきます。

メカニズムには、

「運動器の視点」と「神経科学の視点」

の二つがあることにご注目。

私も「神経科学」のパートで登壇します。

2日目は演習です。

2つのケースを用意しました。

初日に学んだCRの概念・手続きを痛みを有する患者の評価・治療に応用します。

参加型のグループディスカッションを行います。

運動器系のセラピスト(治療家)も神経系のセラピスト(治療家)もどちらも参加して下さい。

それでなくても(実は)狭いセラピストの守備範囲の中に垣根を作る必要はありません。

患者の痛みと格闘する治療者みんなのための講習会です。

そして、そして、今回はまた特別に脊髄損傷者専門トレーニングジム「J-Workout」さんの協力を頂き、江東区にある同社東京スタジオを会場とし開催します。

代表の谷野先生もCBRベーシックがご縁のお付き合い。

脊髄損傷者の多くが抱える痛みの問題にも有効な示唆が得られるセミナーにしたいですね。

数多くのご参加お待ちしています。

参加申込サイト
※講習会プログラムは上記サイトからダウンロード下さい

主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド
協力:J-Workout 株式会社

2017年9月8日金曜日

東京セミナーとメールマガジン

こんばんは。ご無沙汰してました。3か月ぶりのブログです。

いろいろとやることもありまして、ここしばらくブログを書くことの優先順位が下がってたんですが、またそろそろ復活させていきたいです。

メールマガジンの方も同じく再開します。

10月21日、22日と Physio Study Kyoto の永井豊美先生と東京で痛みの講習会をやるんですが、これに向けて書いていきます。

講習会では僕も登壇します。それまでに日々行う一人勉強会の内容等を実況中継してみようというわけです。うまくいくかどうかは分からないですが、何事も経験ですからね^^

一般の人向けではなく、痛み好きなマニアな人たちが対象になると思うんですけど、興味のある方はメルマガ登録しておいて下さい。

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これまでにCBRのセミナーにご参加頂いた方はすでに登録されていますので、その場合は新たな手続きは不要です。

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