相談支援専門員と合わせて830名ほどが来ていたというから、なかなかに人気の研修会ですね。
障がいを持った人たちに福祉サービスの利用を勧めたり、サービスの内容を具体的に計画したりする人たちです。
個人的にこれまで医療、科学、教育と職域を拡大してきましたが、CBRグループホーム【ミューズ神戸】への関わりをきっかけに、このたび福祉の世界にも首を突っ込むことになりました。
医療と福祉の融合。
総合リハビリテーションです。...笑
研修会の内容は講義があったり事例紹介があったり座談会があったりとカラフルな構成で、短い時間の中で実務の概要を効率的に学ぶことが出来ました。
中でも、
「障がい者の気持ちを大切にしよう(本人中心支援)」
とか、
「支援者たちは立場を超えて力を合わせよう(連携)」
とか、
「目標が生きる力を与える(エンパワメント)」
とか、
研修会を通して繰り返し繰り返し語られていたことは「なるほどそうだ」と印象に残りました。
でも、これは裏を返せば、
「本人は周辺に置き去りにされ」
「支援者たちは互いにバラバラで」
「漫然として生きる力が失せる」
ような現場があるということなんですよね。。。
たぶん、そのような現場はたくさんあって、普通は放っておくとそのような現場になってしまうので、何度も何度も言葉にして意識付けする必要があるということなんでしょう。
福祉業界の人たちの話は妙に形而上的であったり、支援者に求めるものが高潔であったり情緒的であったりしてそのレベルの高さに圧倒されてしまうことがあるのですが、そこにはそういった裏表の事情もあるのではないかと思います。
講師の先生が、
「利用者さんたちが使う『普通の言葉』で考えることが重要だ」
と仰っていましたが、
私もそれは重要だと思いますし、また普通の言葉で十分にできる仕事ではないかとも思います。
でも一方で、
「エンパワメント」
とか、
「ノーマライゼーション」
とか、
「ストレングス」
とか、
サービスを利用する人たちが使いそうにない言葉を好んで使っているようにも思うんですね。
一昔前までは「クライエント」なんていう言葉も流行ってたみたいです。
例えばですけど、
「利用者のストレングス」
は、
「利用者の強み」
で良いんじゃないの?
「ストレングス」に何か特別な意味でもあるんでしょうか...?