神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2014年12月31日水曜日
掴めるものは...
さて、いよいよもう二度とはやって来ない2014年も終わります。今年を振り返ってみると例年どおり365日分の時間が流れ、僕を取り巻く物事は(不可逆的に)少しずつ変化しました。人生というのは一方向に進む列車に乗っているようなもので、過ぎてしまったものはもうどれだけ手を伸ばしたところで掴み取ることはできません。僕たちができることは目の前にやって来る一瞬一瞬に全力で対処すること。それでも掴めるものはおそらく’掴めたはず'のほんの一握りのものなんでしょうけどね...。今年も一年、このブログをお読み頂きありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いします。良いお年をお迎え下さい。
2014年12月28日日曜日
旅先から
いつ仕事納めをしたのか、いや、まだしていないのか良く分からないような働き方なんですけど、取りあえず旅に出ました。道、空いてますね。神戸の街中は妙に混んでましたけど。。。視界の悪い山道を走り抜けて、今夜は妻の実家にお邪魔しています。明日はこの夏お伺いした岬のリゾートホスピタルで一日心と身体を解き放ちます。アロマして、マッサージして、そして全身に電磁波流したりするわけですけど、最終的には何か霊的な体験でも出来ると良いですね。充電するのか放電するのか、いずれにしても異質な刺激で心身を揺さぶってみたいと思います。
2014年12月27日土曜日
物証をもって成り立つ世界
思ったよりも早く結論が出てきました。だから検証実験も前倒しで打ち切られたわけだ。できるかできないか確かめようとしたところで、もとの実験でES使ってたらやる意味ないわね。弱酸性でどうのこうのとかトリチュレーションしてどうのこうのとか、そういうプロトコールってどこから出て来たんだろ? 調査結果が間違いないものとしたら、たまたま気づいたイレギュラーな現象を何かの発見だと勘違いして、その後、アレコレ試した挙げ句、自分たちにとって都合の良い仮説をどんどん膨らませていったということなんだろうか。もしそうだとしたらちょっと滑稽な気もするけど、ありえない話ではないと思う。いったん仮説を信じ始めたら、人間誰でもそれに準じて物事眺め始めるからね。物証をもって成り立つ世界は厳しいです。その点、リハはソフトで気楽だね。
2014年12月26日金曜日
意思の上にも三年
昨日から急に年末ムードを感じるようになった。もうすぐ今年も終わるんだ。この時期になると人は「年忘れ」と言いつつ、いつもよりも回想の中で時間を過ごすようになる。。。2011年のクリスマスに始めたこのブログ「脳科学者の身辺雑記」も昨日でちょうど3周年。3年前はどんな人生を過ごしていたのかとちょっと思い出してみたのだけれど、、、ま、基本的には何も変わっていないんだよね。。。3年前に最初に書いたこのブログ。調子は今と変わりなし。。。当時は誰にも言わずにこっそりブログを始めていたので、実質読者はゼロでした。どうやってみんなに知られるようになったんだろ? やっぱ、Facebook かな。そこで周りの人たちに読んでもらって、その人たちの友達に拡散していったって感じだね。おかげでセラピストの仲間は増えました。特にこの1年で急に増えたって感じです。ブログでは「脳科学者・・・」と言いつつ脳とはま〜ったく関係ないこともたくさん書いているのですが、今後もこのスタイルは貫いていきたいと思う。実はみんなに伝えたいことはまだまだ溢れんばかりにあるんですよ。そしてまだまだ僕のことを知らない人たちにリーチしていきたいと思っています。意思を伝え始めて三年間。コミュニケーション(意思疎通)っていろんなレベルで成立するものだとは思うけど、ほんとうに通じ合うことってとても難しいことだと思うんですよね。
2014年12月24日水曜日
行為間比較
先月末に開催したCBR運動器セミナーのフォローアップ・プログラム。今密かに進行してるんですが、そこでのやり取りの中で講師の小川先生から「行為間比較」について教わった。FBの書き込みで認知運動療法やってる人たちがよくこの言葉使ってて、「何のことなんだろう」と思ってたんだけど、想像していたものとは少し違っていた。「行為間」というくらいだから二つ以上の行為について「比較」するのだろうとは思っていたのだが、それは個体間での比較ではなく、同一個体における経時的な比較だった。つまりその人の過去、現在、未来という時間軸の中でその人がこれからの人生の中で必要とする行為のカタチを見出し、その習得をセラピストが手助けするという一連の手続きのこと。病気やケガで身体が損なわれた場合、その欠損は必ずしも元通りに修復されるわけではなく、新たな平衡状態を求めてリハビリを行うことになる。だがこの時その新たなる落としどころというのはその人のライフヒストリーによって左右される。たとえばそれまで畳と座布団の生活をしていたのか床板とソファの生活をしていたのかによってその人の未来にあるべき行為は規定される。そしてそのあるべき姿が今その人が取り組むべき課題を規定するということなのだろう。たぶん。僕の解釈に従えば。。。これって、画一的な医療(リハビリ)ではなくその人に最適化された医療(リハビリ)を提供していきましょうという、ま、ぶっちゃけて言えば今に始まった考え方ではないようには思うけど、その呼び名を時代とともに更新して行くこと自体がきっとセラピストにとって意味あることなんだろうと思う。
2014年12月23日火曜日
死ぬこたないって
昨日は3年生の臨床理学療法学演習というクラスでうちのラボの4年生3人に協力してもらい臨床実習に向けての座談会をした。いやぁ、やっぱうちのラボの4年生は優秀だわ。的を突いた手短かのコメントが次から次へと出て来て感心した。3年生もきっととても参考になったと思う。最後に、臨床実習で自殺する人もいるんだよね......みたいな話になったんだけど、ま、これから実習に行く人たちにアドバイスできることがあるとすれば、そんなPTの臨床実習ごときで死ぬこたぁないよと僕は言いたい。たとえそれで理学療法士になれなかったとしても死ぬこたないって。
2014年12月22日月曜日
特別枠、埋まりました。
この週末に募集を開始したCBRベーシック。
特典枠が埋まってしまいました。
早々にお申込みを頂いた皆さま、誠にありがとうございました。
本日より別枠での募集となります。
次回開催は未定ですので、もし今年度中に『カンデル神経科学』を読み切ってしまいたいという人がいましたら、お早めにお申込み下さい。
今回も先着10名さまの限定枠となっています。
CBRベーシック参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-basic
***********************
★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇
シラバスはこちらからダウンロードできます↓
http://stellar-mind.com/cbr-basic/2015program1.pdf
講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
テーマ一覧(12月22日現在)
★ 第1回 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 第2回 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 第3回 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
***********************
CBRベーシック参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-basic
主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド
特典枠が埋まってしまいました。
早々にお申込みを頂いた皆さま、誠にありがとうございました。
本日より別枠での募集となります。
次回開催は未定ですので、もし今年度中に『カンデル神経科学』を読み切ってしまいたいという人がいましたら、お早めにお申込み下さい。
今回も先着10名さまの限定枠となっています。
CBRベーシック参加申込サイト
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★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇
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講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
テーマ一覧(12月22日現在)
★ 第1回 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 第2回 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 第3回 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
***********************
CBRベーシック参加申込サイト
http://www.stellar-mind.com/cbr-basic
主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド
2014年12月21日日曜日
残り1席です。
金曜日の午後に募集を開始した「CBRベーシック」。
目の前にあるタイミングを逃すことのないように。
確たる知識はいずれ人を救います。
さっそく9名の方からお申込みを頂きました。
特典枠での募集は残り1席です。
まだまだこのスクールの価値は伝えきれていないので、これに関する案内はこれから開講日直前まで継続的にこのブログでも行っていきますが、参加費の割引特典を受けられるのはあと1席となります。
今回は第1期で、今後第2期もいずれ計画する予定にしていますが、参加費については残り1席が最安となります。文字通り二度とはないチャンスです。
このスクールの価値(評判)を十分に見極めた上で受講するのも立派なやり方だとは思いますが、もし少しでも関心があるのであれば、その直感を信じて早めに動くことも大切なことだと思います。
これはこのスクールに直接関係のある話ではないのですが、一般論として、物事というのは周りのみんなが動き出す頃に始動していては遅いんですよね。
特典枠での募集は残り1席です。
まだまだこのスクールの価値は伝えきれていないので、これに関する案内はこれから開講日直前まで継続的にこのブログでも行っていきますが、参加費の割引特典を受けられるのはあと1席となります。
今回は第1期で、今後第2期もいずれ計画する予定にしていますが、参加費については残り1席が最安となります。文字通り二度とはないチャンスです。
このスクールの価値(評判)を十分に見極めた上で受講するのも立派なやり方だとは思いますが、もし少しでも関心があるのであれば、その直感を信じて早めに動くことも大切なことだと思います。
これはこのスクールに直接関係のある話ではないのですが、一般論として、物事というのは周りのみんなが動き出す頃に始動していては遅いんですよね。
よっぽど何かしらの力がある人であれば、その塊から一歩抜きん出ることもできるのだろうと思いますが、多くの場合、遅れた人たちは「その他大勢」の一員を構成することになります。
みんなに見えるものが見えたとしても、そこにはほとんど価値はありません。
今回の割引特典は、限られた情報の中で自分の直感を信じ行動をいち早く起こすことが出来る人たちの先見と勇気に対する僕からのリスペクトを形にしたものです。
目の前にあるタイミングを逃すことのないように。
確たる知識はいずれ人を救います。
お申込み、お待ちしています。
CBRベーシック参加申込サイト
◇--CBRベーシック--◇
ニューロサイエンスの基本原理を学ぶセラピストのための総合入門講座です。
講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
テーマ一覧(12月21日現在)
★ 第1回 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 第2回 ★
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
テーマ一覧(12月21日現在)
★ 第1回 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 第2回 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 第3回 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
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CBRベーシック参加申込サイト
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 第3回 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
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CBRベーシック参加申込サイト
2014年12月19日金曜日
アレはいったい何だったんだ?
STAP騒動にピリオドが打たれたみたいですね。僕、結構この件には興味があって、ネットで関連記事をフォローしてたんですよ。今年1月に論文が発表されてからになるので、騒ぎはほぼ1年に及んだわけです。このブログでも何回か書いたことなんだけど、こういう「モノづくり」の成果は再現できるかどうか遅かれ早かれ分かるわけで、モノを偽造して論文発表する意味ってないと思うんですよね。一時的に世間を騙して、その間に得た大金を持ち逃げする(姿をくらます)なんていう意図があったならまだ分かります。でも科学者の場合、その発見によって得た名誉や信用を糧にその後のキャリアを築いていくことが大事なわけで、でっちあげを意図的にすることは自殺行為に等しいと思う。いやぁ、コレ、他人事ではあるけれど、ネイチャーに発表したあの万能細胞とか、STAPで作ったというキメラマウスとか、アレはいったい何だったのか、どうやって作ったのか、ホント真実を知りたいですね。
2014年12月18日木曜日
明日、募集開始です。限定10名!
脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック。
明日12月19日(金)に、参加者の募集を開始します。
昼の12時過ぎに、CBRのFacebookページ(https://facebook.com/cbr.jp)において参加申込サイトをご案内します。
定員30名。
最初に申込まれた10名さまには参加費の割引があります。
第1期限定の、二度とはない特典です。
ただ、これまでCBRが主催する学会やセミナー(【CBR2014】や【運動器セミナー】など)に参加されたことがある方々につきましては、申込者の数に関わらず12月21日(日)付けまでの申込分に限り、この特典を適用させて頂きます。
「シラバス」を作成しました。
こちらからダウンロードできます↓
http://stellar-mind.com/cbr-basic/2015program1.pdf
***********************
★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇
講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
テーマ一覧(12月18日現在)
★ 第1回 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 第2回 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 第3回 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
明日12月19日(金)に、参加者の募集を開始します。
昼の12時過ぎに、CBRのFacebookページ(https://facebook.com/cbr.jp)において参加申込サイトをご案内します。
定員30名。
最初に申込まれた10名さまには参加費の割引があります。
第1期限定の、二度とはない特典です。
ただ、これまでCBRが主催する学会やセミナー(【CBR2014】や【運動器セミナー】など)に参加されたことがある方々につきましては、申込者の数に関わらず12月21日(日)付けまでの申込分に限り、この特典を適用させて頂きます。
「シラバス」を作成しました。
こちらからダウンロードできます↓
http://stellar-mind.com/cbr-basic/2015program1.pdf
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★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
◇--CBRベーシック--◇
講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
テーマ一覧(12月18日現在)
★ 第1回 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 第2回 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 第3回 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド
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2014年12月16日火曜日
サブテキストはコレ↓
昨夜もご案内した
【脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック】
Mark F. Bear ら編集の『Neuroscience: Exploring the Brain』第3版です。
どれだけの人が興味を示してくれるのか現時点では全く分からないのですが、早めにお申込み頂ける方々にはそれ相応の特典を用意したいと思っています。
***********************
★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
* CBRベーシック *
講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
【脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック】
今夜はサブテキストのご紹介を。
コレ、使います↓
Mark F. Bear ら編集の『Neuroscience: Exploring the Brain』第3版です。
講義では訳書を使用します。
実はこの本も、僕がニューヨークのコロンビア大学で初めてニューロサイエンスの講義を受けた時に使われた本なんですね。そう、サブテキスト(副教科書)として。
以前にこのブログでも書いたとおり、その時のテキストは Kandel らの『Principles of Neural Science』だったので、奇しくも個人的には原点に帰ってきたような気がします(今回のベーシックコースのテキストは「Principles・・・」です...)。
今夜のこのブログを書くために改めて当時使った第1版を手に取ってみたのですが、表紙裏の白紙ページに「JAN '97 $49.95」と印字されているのを発見しました(下の写真では拡大して見ないと分からないかもしれませんが...)。
1997年の春学期が始まる1月に大学内の書店で買ったんですね。本に「$49.95」という食品や家電のような pricing がなされているところが値付け先進国アメリカですね...。確か当時は円が安くて1ドル140円くらいでしたかね。
『Neuroscience・・・』と『Principles・・・』の大きな違いは読みやすさにあると思います。『P』も第5版の日本語版では初学者に対してもかなりフレンドリーな感じになっていますが、当時は基本白黒印刷で、カラフルなイラストで visualize (見える化)された『Neuro』はとても斬新な感じがしましたね。
解説も『N』の方は難解なところには立ち入らずって感じで、『P』と比べると、話を単純化して学生に概略を理解させることに重きが置かれていた(いる)ように思います。
この『N』が1996年に発行されるまでは、アメリカの医学部やニューロ系のPhDプログラムではほぼ『P』が教科書として使われていたのですが、最近は『N』を採用しているところもあるかもしれませんね。
MITの学部のニューロサイエンスの教科書は、Mark Bear がブラウン大からMITに移ってからこの『N』を使っています。そして僕も学部(神戸学院大のPT・OT)の授業では、MITから移って以来これを教科書としています。単純化されていると言っても、日本語の教科書と比べるとはるかに網羅的で解説も丁寧ですからね。
というようなわけで、今夜は思ったよりも長い記事になってしまったのですが、教科書について語るのって案外楽しいもんですね^^
今回のスクールに参加される皆さんは、僕のように外国に留学しなくとも、コロンビア大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)で開講されているニューロサイエンスの入門講座を受講することができるわけです。しかも日本語で。
こんな20年前は全くありえなかったスクールが、日本のリハビリ系のセラピストたちに提供されるということを思うと、陳腐な言い方ではあるけれど、隔世の感がありますね。
もうすぐ参加受付を開始します。今、詳細を詰めていますが、受付開始が今週中であることは間違いありません。
どれだけの人が興味を示してくれるのか現時点では全く分からないのですが、早めにお申込み頂ける方々にはそれ相応の特典を用意したいと思っています。
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★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
* CBRベーシック *
講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
***********************
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
***********************
更なる詳細はこれまでにアップした下記ブログを参照下さい。
CBRディレクター
坂本年将
坂本年将
2014年12月15日月曜日
痛みのニューロサイエンス
さて、今夜2本目のブログです。
来年1月から神戸で開講予定の
【脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック】
先日から少しづつご案内していますが、プログラムに新たに
「痛みのニューロサイエンス」
を組み入れようと思っています。
プログラムが膨らむ、というわけではなく、二日目の「感覚系のニューロサイエンスⅡ」を「痛み」に差し替えるというわけですね。
基本的にこのスクールでは basic principles(基本原理)をカバーすることになっているので、痛みは今後このスクールとは別に開講されるかもしれない(?)「臨床編」などでカバーすべきテーマなのかもしれないのですが、ま、そんな堅いこと言わずにちょっと臨床的なフレーバーもあった方が楽しいだろうと思いまして。。。
今週中には参加受付開始します。早ければ明日の夜かもしれません...
どれだけの人が興味を示してくれるのか現時点では全く分からないのですが、早めにお申込み頂ける方々にはそれ相応の特典を用意したいと思っています。
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★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
* CBRベーシック *
会場:神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
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少し遠方からでも日帰りで参加しやすいように各回の開始時刻を10時30分に設定しています(開場は10:00〜)。
当日スケジュール
10:00〜10:30:開場・受付
10:30〜12:30:テーマ1(途中10分休憩)
12:30〜13:30:Lunch Time
13:30〜15:30:テーマ2(途中10分休憩)
15:30〜16:00:Tea Time
16:00〜18:00:テーマ3(途中10分休憩)
これを3日繰り返します。
テーマ一覧(12月15日現在)
★ 1日目 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 2日目 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
13:30〜15:30:テーマ2(途中10分休憩)
15:30〜16:00:Tea Time
16:00〜18:00:テーマ3(途中10分休憩)
これを3日繰り返します。
テーマ一覧(12月15日現在)
★ 1日目 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 2日目 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンス
テーマ6:痛みのニューロサイエンス
★ 3日目 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
さらに詳細な内容については今後お伝えしていきます。
CBRベーシックはこれまで本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会が十分になかったリハビリ専門職者ほか、各種セラピスト・治療家の方々を対象とした脳に関する入門講座です。
脳科学(ニューロサイエンス)をベースとした治療・教育・リハビリ介入を実践するにもそのベースとなる学問に対して系統的な知識を持ち合わせていなければ、結局のところその一つ一つは体系の断片をつまみ食いしただけの単発的な(見よう見まねの)セラピーとなることでしょう。
サイエンスに基づく治療を展開したいのであれば、サイエンスを習得しなければなりません。
このスクールでは、神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、情動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います。
使用するテキストはノーベル賞受賞者でもあり我が母校コロンビア大学のプロフェッサーでもある Eric R. Kandel ら編集の『Principles of Neural Science』。
ニューロサイエンスの基本原理(basic principles)を学ぶこのベーシックコースの教科書としては最適と言えますね。
まもなく参加受付開始します。
CBRディレクター
坂本年将
坂本年将
エアコンを入れてくれるらしい
昨日はちゃんと投票してきました。小学生の息子を連れて行ったんだけど、息子は自民党の候補者が良いと言う。「どうして?」って聞いたら「小学校にエアコンを入れてくれる」らしいとか。
それを学校の先生が生徒たちに言ってたんだって。
確かに先生や生徒たちにしてみればこれは強力なオファーだよね。公立の学校って暑くて寒い。
こういう風に人が困っていることを見い出して、そこに候補者がさっと救いの手を差し伸べるようなお約束ができるかどうかが選挙で票を集められるかどうかの分かれ道になるのだろう。分かりやすいからね。。。
でもですね...僕は息子がそう言ったとき思ったんだけど、それって候補者が自分に投票してくれた時のご褒美のことしか語っていないんだよね。
そのエアコンの費用ってどこから出るの?
リハビリ士さんたちも前回の参院選で「リハビリ党」の候補者を熱心に応援してたわけだけど、そこでもまさに同じこと感じたこと思い出してしまった。。。
ま、もちろん僕も神戸の小学校にはエアコンが入って欲しいと思うし、日本のリハビリがどんどん発展することを心から願っていますが、誰がそのコストを負担するのか、あるいはどこを削ってそこにカネを回すのか、その手の話を聞いたときには必ずそこを疑問に思う習慣を身につけたいもんですね。
それを学校の先生が生徒たちに言ってたんだって。
確かに先生や生徒たちにしてみればこれは強力なオファーだよね。公立の学校って暑くて寒い。
こういう風に人が困っていることを見い出して、そこに候補者がさっと救いの手を差し伸べるようなお約束ができるかどうかが選挙で票を集められるかどうかの分かれ道になるのだろう。分かりやすいからね。。。
でもですね...僕は息子がそう言ったとき思ったんだけど、それって候補者が自分に投票してくれた時のご褒美のことしか語っていないんだよね。
そのエアコンの費用ってどこから出るの?
リハビリ士さんたちも前回の参院選で「リハビリ党」の候補者を熱心に応援してたわけだけど、そこでもまさに同じこと感じたこと思い出してしまった。。。
ま、もちろん僕も神戸の小学校にはエアコンが入って欲しいと思うし、日本のリハビリがどんどん発展することを心から願っていますが、誰がそのコストを負担するのか、あるいはどこを削ってそこにカネを回すのか、その手の話を聞いたときには必ずそこを疑問に思う習慣を身につけたいもんですね。
2014年12月13日土曜日
最高裁裁判官国民審査
明日は衆院選投票日で、その次いでのような形で最高裁裁判官の国民審査もある。2年前にもこんな記事を書いたのだが、一般の国民が確たる根拠を持ってこの審査に挑むことはまずないだろう。しかし今回に限って言えば、僕は個人的な理由で第一小法廷の裁判官らに「×」を入れようと思っている(と思って投票場に行ったら、第一小法廷の5名は前回の衆院選ですでに罷免を免れていた。残念...後日談)。理由の詳細は話せば長くなるのでまたこちらのブログやFBページなどで明らかにしていきたいと思う。肝心の選挙については、自民に投票することはやめることにした。別にほかの政党が良いというわけではないのだが、安倍政権になってから秘密保護法とか憲法解釈変更とか隠し球的なものが横行してるし、アベノミクスで景気が良くなったというものの我々平民の給与は上がらず、ただただ税率と物価が上昇しただけとも言える。歯止めも必要だろと思ってね。
2014年12月11日木曜日
誰に託すか...
迫ってきました。第47回衆議院議員総選挙。国会の構成員が変わることで僕の生活に直接影響があるかもしれないことと言えば、為替相場の変動とか政策金利の変動とかそれに連動する形での物価やローン金利の変動といったことになるのだろう(なんか経済ばっかだな...)。
医療や教育も関心領域ではあるけれど、政治家のメンツが変わっただけでドル円レートほどに大きく変わることはない気がするし...。2年前の選挙では自民勝利の後の円安はかなり読めた気がするけれど、今回その伸びしろがどれだけあるか。。。
うちの選挙区は兵庫4区で、共産、自民、維新の三択です。投票の参考にネットで候補者のこと調べてみたんだけど、誰も本腰入れてブログやFacebookはやってなくって、ただひたすら「今日はどこそこで街頭演説しました」みたいなことアップしてるだけなんですよね。
ブログやSNSって自分が伝えたいこと思い存分伝えられる媒体なわけで、ここで実質何にも発信してないとすれば、かなり高い確率でその候補者には日本の政治を良くしようとする強い想いがないか、あるいは国民の代弁者となるために必要な表現力を持ち合わせていないことを証明していると思う。
たとえて言えば、野菜や果物の通販業者さんたちの方がよっぽど「買うべき理由」を説明してるよ。商品の説明もロクにせずに大きなこと言ってる人って胡散臭いと思うでしょ?
みんな何を基準に投票するのかスゴい疑問。せめてうちの政党が勝てば、あるいは自分が勝てば、為替や金利や物価がどう動くのか、医療や教育はどう変わるのか、ただただ「良くなる」という言葉だけではなくって、素人がその「良くなる」メカニズムを理解できるように語ってもらいたいもんですね。
ま、たぶんそれ分かんないで立候補してるから語らないんだろうけどさ。
医療や教育も関心領域ではあるけれど、政治家のメンツが変わっただけでドル円レートほどに大きく変わることはない気がするし...。2年前の選挙では自民勝利の後の円安はかなり読めた気がするけれど、今回その伸びしろがどれだけあるか。。。
うちの選挙区は兵庫4区で、共産、自民、維新の三択です。投票の参考にネットで候補者のこと調べてみたんだけど、誰も本腰入れてブログやFacebookはやってなくって、ただひたすら「今日はどこそこで街頭演説しました」みたいなことアップしてるだけなんですよね。
ブログやSNSって自分が伝えたいこと思い存分伝えられる媒体なわけで、ここで実質何にも発信してないとすれば、かなり高い確率でその候補者には日本の政治を良くしようとする強い想いがないか、あるいは国民の代弁者となるために必要な表現力を持ち合わせていないことを証明していると思う。
たとえて言えば、野菜や果物の通販業者さんたちの方がよっぽど「買うべき理由」を説明してるよ。商品の説明もロクにせずに大きなこと言ってる人って胡散臭いと思うでしょ?
みんな何を基準に投票するのかスゴい疑問。せめてうちの政党が勝てば、あるいは自分が勝てば、為替や金利や物価がどう動くのか、医療や教育はどう変わるのか、ただただ「良くなる」という言葉だけではなくって、素人がその「良くなる」メカニズムを理解できるように語ってもらいたいもんですね。
ま、たぶんそれ分かんないで立候補してるから語らないんだろうけどさ。
2014年12月10日水曜日
◯◯先生が担当させて頂きます。
ちょっとだけセミナーのアナウンスをさせて下さい。長い時間は取らせません。お忙しいのは分かってます。ええ、ええ、次がありますもんね。大事な時間、誰も無駄にはしたくないです。ほんの1〜2分で終りますから.......
ってことで「CBR脳卒中セミナー」のご案内を。
2015年3月1日(日)にやります。
会場は神戸学院大学有瀬キャンパス。
テーマは「脳卒中片麻痺の感覚運動表象とリハビリテーション」
ちょっとした演習・実技も含めて計画していますので、脳卒中の臨床に携わっておられる先生方には必修の内容となっております。
朝から夕方までのセミナーですので、今からこの日は空けておいて下さいね。
講師は私と◯◯先生が担当させて頂きます。
ご期待下さい!
ってことで「CBR脳卒中セミナー」のご案内を。
2015年3月1日(日)にやります。
会場は神戸学院大学有瀬キャンパス。
テーマは「脳卒中片麻痺の感覚運動表象とリハビリテーション」
ちょっとした演習・実技も含めて計画していますので、脳卒中の臨床に携わっておられる先生方には必修の内容となっております。
朝から夕方までのセミナーですので、今からこの日は空けておいて下さいね。
講師は私と◯◯先生が担当させて頂きます。
ご期待下さい!
2014年12月9日火曜日
現象評価の仕方を学ぶ
うちの2年生に教えている脳科学(脳神経科学Ⅱ)はちょっとアドバンスな内容をカバーしていて、おそらく日本のリハビリの学校でここまでやってるところはないと思う。学生の中にはエラい迷惑...と思っているのもいるとは思うけど、最近、このクラスで脳の話をしながら理学療法評価に触れることが多々あって、話をしながらこういうのって大事なことだよなぁなんて思っている。ここ数週は生化学アッセイと絡めて評価の話をした。テストしたいことをどのようにテストするか頭の中でデザインできることってとても大事。PTの学生さんたちは教科書に列挙された数々の検査を一つ一つこなしていき問題点を抽出するといった風に評価の仕方を学ぶわけだが、どうやって仮説を検証するかという部分については全くと言っていいほどトレーニングを受けていない。ほんとに理系なんかなぁ...。そういう面からしても、すでに確立された(たとえば)生化学的な現象評価の仕方を学ぶことって理学療法士の教育においてとても重要だと思う。
2014年12月8日月曜日
CBRベーシック基本戦略
来年1月から神戸で開講予定の短期スクール「CBRベーシック」。もうすぐ参加受付開始します。
***********************
神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
***********************
少し遠方からでもご参加しやすいように各回の開始時刻を10時30分にしようと考えています(開場は10:00ぴたんこ)。
一日のスケジュールは...
10:00〜10:30:開場・受付
10:30〜12:30:テーマ1(途中10分休憩)
12:30〜13:30:Lunch Time
13:30〜15:30:テーマ2(途中10分休憩)
15:30〜16:00:Tea Time
16:00〜18:00:テーマ3(途中10分休憩)
...な感じです。これを全部で3日繰り返すわけですね。
テーマは現時点で9つ考えています。
★ 1日目 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 2日目 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンスⅠ
テーマ6:感覚系のニューロサイエンスⅡ
★ 3日目 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
さらに詳細な内容については今後このブログ等でお伝えしていきます。
CBRベーシックはこれまで本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会が十分になかったリハビリ専門職者ほか、各種セラピスト・治療家の方々を対象とした脳に関する入門講座です。
脳科学(ニューロサイエンス)をベースとした治療・教育・リハビリ介入を実践するにもそのベースとなる学問に対して系統的な知識を持ち合わせていなければ、結局のところその一つ一つは体系の断片をつまみ食いしただけの単発的なセラピーとなることでしょう。
当たり前のことなんですけど、サイエンスに基づく治療を展開したいのであれば、サイエンスを習得しなければなりません。でも、いざ「サイエンスを学びましょう」というと拒絶反応を示すセラピストって本当に多いんですよね。
「それ、リハビリと関係あるんですか??」
ってね。
ま、極論すれば、あるかどうかはご自身でご判断いただくとして、今回は神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、情動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います。
使用するテキストはノーベル賞受賞者でもあり我が母校コロンビア大学のプロフェッサーでもある Eric R. Kandel ら編集の『Principles of Neural Science』。
もちろん訳書を使いますけども。
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神戸学院大学有瀬キャンパス
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
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少し遠方からでもご参加しやすいように各回の開始時刻を10時30分にしようと考えています(開場は10:00ぴたんこ)。
一日のスケジュールは...
10:00〜10:30:開場・受付
10:30〜12:30:テーマ1(途中10分休憩)
12:30〜13:30:Lunch Time
13:30〜15:30:テーマ2(途中10分休憩)
15:30〜16:00:Tea Time
16:00〜18:00:テーマ3(途中10分休憩)
...な感じです。これを全部で3日繰り返すわけですね。
テーマは現時点で9つ考えています。
★ 1日目 ★
テーマ1:神経系の成り立ちと行動の発現
テーマ2:神経系の発達と分子生物学
テーマ3:ニューロンの生理学
★ 2日目 ★
テーマ4:シナプス伝達とニューラルネット
テーマ5:感覚系のニューロサイエンスⅠ
テーマ6:感覚系のニューロサイエンスⅡ
★ 3日目 ★
テーマ7:運動系のニューロサイエンス
テーマ8:情動と感情のニューロサイエンス
テーマ9:学習と記憶のニューロサイエンス
さらに詳細な内容については今後このブログ等でお伝えしていきます。
CBRベーシックはこれまで本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会が十分になかったリハビリ専門職者ほか、各種セラピスト・治療家の方々を対象とした脳に関する入門講座です。
脳科学(ニューロサイエンス)をベースとした治療・教育・リハビリ介入を実践するにもそのベースとなる学問に対して系統的な知識を持ち合わせていなければ、結局のところその一つ一つは体系の断片をつまみ食いしただけの単発的なセラピーとなることでしょう。
当たり前のことなんですけど、サイエンスに基づく治療を展開したいのであれば、サイエンスを習得しなければなりません。でも、いざ「サイエンスを学びましょう」というと拒絶反応を示すセラピストって本当に多いんですよね。
「それ、リハビリと関係あるんですか??」
ってね。
ま、極論すれば、あるかどうかはご自身でご判断いただくとして、今回は神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、情動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います。
使用するテキストはノーベル賞受賞者でもあり我が母校コロンビア大学のプロフェッサーでもある Eric R. Kandel ら編集の『Principles of Neural Science』。
もちろん訳書を使いますけども。
2014年12月7日日曜日
本人訴訟.com
年も押し迫って来てやり残した仕事はないかと心の棚を整理してたら、そうだ、コレやっとこ、と思ってこんなページをアップしました。設定自体は何ヶ月か前にしていたのだけど、なかなかここまで手が回らずで、公開するのは先延ばしにしてました。数年前に、テレビCMなどでよく見かけるある大手住宅メーカーと建築設計を巡ってトラブルになり、契約解除、調停、そして原告として損害賠償を求める訴訟へと発展し、最高裁まで3年8ヶ月の間、弁護士も雇わずたった一人で争い抜きました。結果としては、何をもって勝ち負けを決めるかの判断基準にもよるわけだけど、世間的には一応「勝訴」という形で終結した。こちらからの金銭的な持ち出しは一切なかったし(最終的には裁判をして口座残高は増えた...)、関わった弁護士さんたちが言うにはどちらが圧倒的に損をしたかと言えばあちらさんであったわけなんだけど、僕としては高裁、最高裁の判断には今でもとても重要な部分において法的に理屈の通らないところがあったと思ってるんですよね。確信として。。。このページではそんな法廷絡みのテーマでゆったりとケーススタディーをしていきたいと考えています。まだページに「いいね!」は入っていないので、もし興味があれば是非とも拡散お願いします。訴訟制度は本来弱き立場にある人々を救うためのものなのですから。本人訴訟.com
2014年12月5日金曜日
テキストはこれで決まり
以前にちょろっとだけアナウンスしたCBRの短期スクール、CBRベーシックの概要が固まりつつあります。
卒業した大学や専門学校で本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会がなく、リハビリへの臨床応用や学術研究を行うにも基礎科学的な部分の理解に不安があるというリハビリ専門職の方々を対象とした入門講座です。
CBRベーシック第1期開講日(神戸で開催。月1回、全3回のプログラムです)
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います、とご案内した分。
今回、これに使用するテキストが決まりました。
Eric R. Kandelら編集の『Principles of Neural Science』です。
今から20年近く前(1997年頃)、Kandel 博士らの拠点コロンビア大学で僕は神経科学を学び始めたんですが、その時、授業で指定された教科書がこの『Principles of Neural Science』でした。今、手元にないので確かじゃないんだけど、確か第3版でしたかね。まだ彼がノーベル賞を取る前です。
もちろんアメリカの大学の教科書だから訳書ではなく原書でした。というか、この本、今年に入るまで日本語版無かったんだって...。分厚いしね...。
昨年、原文の第5版が出てさらに厚みを増したんですが、第3版と比べるとユーザーフレンドリーなインターフェイスに変わっています。昔はもっと取っ付き難い硬派なテキストだったんですけども。。。
ま、そんなこともあり、今回、この本に沿ってやってみる気になりました。今一度読み返してみると、偶然にもこのスクールの企画、と言うか依拠するニューロサイエンスのパラダイムにぴったりハマっていて、時間が経てば経つほど最適な教科書のように思えてきたんです。
このスクールの「神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマに・・・」というくだりは、実は元を辿れば Kandel 先生(そしてMITの諸先生方)からの影響を受けているんですよね。
いやぁ、この企画を着想した時には全くこの本のことなんて考えてなかったんだけど、何かの巡り合わせで再びこの本に帰ってきました。不思議な再会。
卒業した大学や専門学校で本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会がなく、リハビリへの臨床応用や学術研究を行うにも基礎科学的な部分の理解に不安があるというリハビリ専門職の方々を対象とした入門講座です。
CBRベーシック第1期開講日(神戸で開催。月1回、全3回のプログラムです)
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います、とご案内した分。
今回、これに使用するテキストが決まりました。
Eric R. Kandelら編集の『Principles of Neural Science』です。
今から20年近く前(1997年頃)、Kandel 博士らの拠点コロンビア大学で僕は神経科学を学び始めたんですが、その時、授業で指定された教科書がこの『Principles of Neural Science』でした。今、手元にないので確かじゃないんだけど、確か第3版でしたかね。まだ彼がノーベル賞を取る前です。
もちろんアメリカの大学の教科書だから訳書ではなく原書でした。というか、この本、今年に入るまで日本語版無かったんだって...。分厚いしね...。
昨年、原文の第5版が出てさらに厚みを増したんですが、第3版と比べるとユーザーフレンドリーなインターフェイスに変わっています。昔はもっと取っ付き難い硬派なテキストだったんですけども。。。
ま、そんなこともあり、今回、この本に沿ってやってみる気になりました。今一度読み返してみると、偶然にもこのスクールの企画、と言うか依拠するニューロサイエンスのパラダイムにぴったりハマっていて、時間が経てば経つほど最適な教科書のように思えてきたんです。
このスクールの「神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマに・・・」というくだりは、実は元を辿れば Kandel 先生(そしてMITの諸先生方)からの影響を受けているんですよね。
いやぁ、この企画を着想した時には全くこの本のことなんて考えてなかったんだけど、何かの巡り合わせで再びこの本に帰ってきました。不思議な再会。
2014年12月4日木曜日
尖りと洗練を兼ね備えた理学療法研究に向けて
僕担当分の演題査読が終わりました。来年の全国理学療法士学会。東京で開催されます。こういう内々に行われる審査についてベラベラ語るのはあまり紳士的ではないし、ひょっとすると違法行為であるのかもしれないのですが、ま、学会を盛り上げるためのちょっとしたスパイスとして感想を書いておきましょう。僕自身、誰の演題を審査したのかも分かんないわけだしね。。。全体的に言うと、研究デザインが複雑なんですよね。アレもコレもぎゅうぎゅう詰めにしてテストしてるって感じ。直列的に幾つかの実験がなされているのであればそれはかなり上級な研究であることの一つの証であるわけだけど、横にダラっと広がるのは極力回避するのが良いと思う。あと、コメントするにも突っ込みどころのない研究が多々ありますね。ミスが無いと言えばそうとも言えるのかもしれないんだけど、かといって特段褒めるところもない研究。今回は英語演題もあるそうです。幾つか審査したけど文法的な誤りは無くそうよね。。。尖りと洗練を兼ね備えた理学療法研究に向けて。
2014年12月3日水曜日
うるさいよな
選挙はじまったみたいだね。うるさいよね。宣伝カー。うちには昼寝してる小さい子はいないけど、あの騒音で起こされちゃう赤ん坊たちもたくさんいることだろう。ちょっと考えたら近所迷惑だってこと分かるだろうにそれ承知でやってんだろうね。あんなの市民のための政治家じゃないってば。自分のための政治家だよ。。。そんなデリカシーのない候補者たちには投票しないことにしよう。うん、しないしない。絶対にしてやるもんか。
2014年12月2日火曜日
声がデカいからといって
先日ある人と話をしていて、「声のデカい人っているよね」って話になった。どういう人が声がデカいかって言うと、そうだな......必ずしも「地声が大きい」とは限らないんだけど、良く言えば発信力のある人かな。ま、「オレがオレが」って感じの人ですよ。言い換えればエゴが強くて、自分が注目を浴びていないと不安になってしまうタチの人。こういう人たちは、ま、男が多いんだけど、たまには女もいるかもしれない。男の場合はまず例外なしに自分のことを「オレ」と呼ぶ。そうそう皆さんの周りにいるほら、あの人のことですよ...(笑)。あ、ここでは別に特定の人のこと言ってるわけじゃないですよ。ただそういう人たちって統計的に必ず一定の割合で存在するので、皆さんの周りにも必ずいるだろうなって思っただけです...。それでその時も話してたんだけど、確かにそういう人たちの中には声のデカさに見合うほどに立派な人たちもいるんだろうけど、「必ずしもそういう人たちが本物とは限らないんだよね」なんてことで妙に意気投合してました^^。僕自身はどうかというと、デカい声出そうと思ったら一応出ることは出るんだけど(地声もかなり大きい方だと思う)、なんか変にシャイなところもあったりして、大きな声出そうとすると、「恥ずかしいな...」な〜んて思っちゃうんですよね。それが人道に照らし合わせて正しいことなのかどうかは分からないんだけど。
2014年12月1日月曜日
非常勤求人です。
今日から12月。今年もあと一月。
まだまだ今年中にやれることはイッパイあります。
時間は有限。人間無限に生きることはできません!
ゴリゴリガリガリ欲張って行きましょう〜!
っということで、今夜は非常勤の求人を^^
まだまだ今年中にやれることはイッパイあります。
時間は有限。人間無限に生きることはできません!
ゴリゴリガリガリ欲張って行きましょう〜!
っということで、今夜は非常勤の求人を^^
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勤務地:尼崎市(JRならびに阪神沿線)の診療所・デイサービス
必要資格:理学療法士
勤務日:平日1日~数日(急募です!)
勤務時間:9:00~16:00
時給:2,000円 交通費支給
勤務日:平日1日~数日(急募です!)
勤務時間:9:00~16:00
時給:2,000円 交通費支給
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