今日から僕担当分の「臨床理学療法学演習」が始まりました。3年生の科目で、4年時の臨床実習に向けての総仕上げ的な科目です。ケーススタディを通して学んでいきます。5名の教員がそれぞれ専門とする領域を担当しているのですが、僕自身は科目の統括と中枢神経疾患の理学療法を担当しています。今年は教え方に一工夫を加えようとしています。学生に出来るだけ自分の頭を使ってもらうための工夫です。多くの物事は見たものを追うだけであればそれを理解するのにさほどの困難は伴わないものです。たとえば成功者の伝記なんかを読んで「ふむふむ」と頷(うなず)くことは、まぁ誰にでも出来ることですよね。でも自分の成功談を作ろうとすると、頷けるだけではなかなか出来上がらないんじゃないかと思うんですよ。そこには頷く以外のスキルが必要とされているのでしょう。そこで今回我々の演習ではこの頷く以外のスキルを習得して、自分たちが作ったストーリーに対して読み手を頷かせることを目指しています。三人称(他人事)的体験から一人称(当事者)的体験への変換ですね。
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