僕は思うんですけど、大学のカリキュラムって、アカデミックなこと8割、プラクティカルなこと2割くらいで構成するのが良いんじゃないですかね。ここではどちらが大切っていう話をしてるのではなくって、バランスが大事ってことなんですけど、ま、4年生なんで、国家試験に向けての受験勉強を妨げない程度に、いろんなことを見聞する機会を設けることも必要なんじゃないかと思うわけです。
この11月にある代替医学の講義やヨガの実習も同じ文脈での機会提供になります。ひょっとすると、卒業後に「そういえば大学4年の時にあんなことやったよなぁ...」ということが後のち効いてくることがあるやもしれませんからね。僕自身はどれも専門というわけではないんですが、教員の一つの役目として、ショーケースに品物を並べるくらいの責任はあるんじゃないかと思うんです。すべての学生がすべてを気に入るかどうかは別として。
そんでまぁ、前置きが長くなったんですが、今日の午後はその「健康教育論」の授業の一環として、デイサービス施設を2カ所見学させて頂きました。神戸市西区を中心に介護事業を展開されている株式会社セラピットさんの施設です。ここ3年ほどこの科目の見学でお世話になっています。
実はこういう見学に学生を連れて行くまで僕自身はほとんど介護事業やいわゆる'地域リハ'の実際について無知だったんですが、少しずつ「デイサービス施設」とは何なのか、「訪問看護ステーション」というものが何なのか、ということを理解できるようになりました。「地域包括ケア」はまだよく理解できてないですけど...。
病院ではなく家庭で、cureではなくcareへ。国(政府)がこれから益々強化したいトレンドはそういうことなんでしょうけど、その国の思惑の背後にあるもの、そしてそのトレンドが生み出すであろう社会状況も含めて、僕なりにちょっと勉強してみたいですね。一つには「健康教育論」を担当する者のたしなみとして。
0 件のコメント:
コメントを投稿