2014年12月24日水曜日

行為間比較

先月末に開催したCBR運動器セミナーのフォローアップ・プログラム。今密かに進行してるんですが、そこでのやり取りの中で講師の小川先生から「行為間比較」について教わった。FBの書き込みで認知運動療法やってる人たちがよくこの言葉使ってて、「何のことなんだろう」と思ってたんだけど、想像していたものとは少し違っていた。「行為間」というくらいだから二つ以上の行為について「比較」するのだろうとは思っていたのだが、それは個体間での比較ではなく、同一個体における経時的な比較だった。つまりその人の過去、現在、未来という時間軸の中でその人がこれからの人生の中で必要とする行為のカタチを見出し、その習得をセラピストが手助けするという一連の手続きのこと。病気やケガで身体が損なわれた場合、その欠損は必ずしも元通りに修復されるわけではなく、新たな平衡状態を求めてリハビリを行うことになる。だがこの時その新たなる落としどころというのはその人のライフヒストリーによって左右される。たとえばそれまで畳と座布団の生活をしていたのか床板とソファの生活をしていたのかによってその人の未来にあるべき行為は規定される。そしてそのあるべき姿が今その人が取り組むべき課題を規定するということなのだろう。たぶん。僕の解釈に従えば。。。これって、画一的な医療(リハビリ)ではなくその人に最適化された医療(リハビリ)を提供していきましょうという、ま、ぶっちゃけて言えば今に始まった考え方ではないようには思うけど、その呼び名を時代とともに更新して行くこと自体がきっとセラピストにとって意味あることなんだろうと思う。

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