2014年10月29日水曜日

異分野の境界面

さてさてCBR運動器セミナーのちらしが上がって参りました!



来月11月30日開催です。

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参加申込サイト
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これまでもこのブログでお伝えしてきたことですが、今回は特に日頃、整形外科疾患を診られているセラピストの方々にご参加頂きたいと思っています。

認知神経系を主体とする運動制御機構の枠組みの中で運動器(関節・筋・その他軟部組織)が果たす役割を捉えてみたいと思います。

たとえば単関節の病変に起因する運動障害であったとしても、その関節病変に伴うバイオメカニクスの変化に適応するためには新たなる運動ストラテジーが必要となり、それを表象・具現化するための脳を中心とする神経回路の再編成が行われているものと考えられます。

今回のセミナーでは、脳科学を学ぶのが初めてだという方々にも、その基礎を理解して頂きながら、それを臨床実践へと繋げていく基本的な考え方、手順についてお伝えしたいと考えています。

講師の小川昌先生は認知神経リハビリテーションを10年以上にわたり実践されており、独自の解釈を付与しながら運動器疾患の臨床に従事されています。

セミナーではこれまで先生が経験された症例をご提示いただきながら、脳科学に基づくリハビリテーションの実際(評価と治療介入)についてご教示いただきます。

私(坂本)の方からは、小川先生の臨床を補足する形で、脳における身体・運動表象、
ならびにその可塑性に関する基本理論についてお話させて頂きます。

私自身は「リハビリテーションのための脳科学」を学んだわけではなく、脳科学者(基礎研究者)のためのPhDプログラム(博士課程)の中で「脳を理解するための脳科学」を学びました。

従って、どちらかというと、今ある知識の臨床応用という観点からではなく、脳機能の新規の原理・原則を探求する(学ぶ)という観点から脳に興味を持っています。

研究や臨床の飛躍的な発展は、しばしばこのように異なるバックグラウンドを持った人間が力を合わせた時、その異分野の境界面(インターフェイス)において起こります。

今回のセミナーでは、基礎と臨床のインターファイス、そして運動器系と神経系のインターフェイスにおいて、参加者の皆さんと、これまで想像できなかった異次元の理解に向けて歩みを進めていきたいと考えています。

今回はさらに新たな試みとして、セミナー終了後のフォローアップ企画も用意しています。参加者の皆さんがセミナーで知り得たことを臨床で活用するためのサポートプログラムです。

このプログラム(CBR運動器ニューロリハ研究会)に参加するには今回のセミナーを受講することが前提条件として必要になります。

モリモリ沢山な今回の研修会。

多くの皆さまのご参加、心の底よりお待ちしております。


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来月11月30日、神戸で開催です。

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セミナープログラム





企画:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

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