2014年12月16日火曜日

サブテキストはコレ↓

昨夜もご案内した

【脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー CBRベーシック】

今夜はサブテキストのご紹介を。

コレ、使います↓




















Mark F. Bear ら編集の『Neuroscience: Exploring the Brain』第3版です。

講義では訳書を使用します。

実はこの本も、僕がニューヨークのコロンビア大学で初めてニューロサイエンスの講義を受けた時に使われた本なんですね。そう、サブテキスト(副教科書)として。

以前にこのブログでも書いたとおり、その時のテキストは Kandel らの『Principles of Neural Science』だったので、奇しくも個人的には原点に帰ってきたような気がします(今回のベーシックコースのテキストは「Principles・・・」です...)。

今夜のこのブログを書くために改めて当時使った第1版を手に取ってみたのですが、表紙裏の白紙ページに「JAN '97 $49.95」と印字されているのを発見しました(下の写真では拡大して見ないと分からないかもしれませんが...)。




















1997年の春学期が始まる1月に大学内の書店で買ったんですね。本に「$49.95」という食品や家電のような pricing がなされているところが値付け先進国アメリカですね...。確か当時は円が安くて1ドル140円くらいでしたかね。

『Neuroscience・・・』と『Principles・・・』の大きな違いは読みやすさにあると思います。『P』も第5版の日本語版では初学者に対してもかなりフレンドリーな感じになっていますが、当時は基本白黒印刷で、カラフルなイラストで visualize (見える化)された『Neuro』はとても斬新な感じがしましたね。

解説も『N』の方は難解なところには立ち入らずって感じで、『P』と比べると、話を単純化して学生に概略を理解させることに重きが置かれていた(いる)ように思います。

この『N』が1996年に発行されるまでは、アメリカの医学部やニューロ系のPhDプログラムではほぼ『P』が教科書として使われていたのですが、最近は『N』を採用しているところもあるかもしれませんね。

MITの学部のニューロサイエンスの教科書は、Mark Bear がブラウン大からMITに移ってからこの『N』を使っています。そして僕も学部(神戸学院大のPT・OT)の授業では、MITから移って以来これを教科書としています。単純化されていると言っても、日本語の教科書と比べるとはるかに網羅的で解説も丁寧ですからね。

というようなわけで、今夜は思ったよりも長い記事になってしまったのですが、教科書について語るのって案外楽しいもんですね^^

今回のスクールに参加される皆さんは、僕のように外国に留学しなくとも、コロンビア大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)で開講されているニューロサイエンスの入門講座を受講することができるわけです。しかも日本語で。

こんな20年前は全くありえなかったスクールが、日本のリハビリ系のセラピストたちに提供されるということを思うと、陳腐な言い方ではあるけれど、隔世の感がありますね。

もうすぐ参加受付を開始します。今、詳細を詰めていますが、受付開始が今週中であることは間違いありません。

どれだけの人が興味を示してくれるのか現時点では全く分からないのですが、早めにお申込み頂ける方々にはそれ相応の特典を用意したいと思っています。


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★ 脳とリハビリ研究所ニューロアカデミー ★
* CBRベーシック *

講師:坂本年将(神戸学院大学・CBRディレクター)

会場:神戸学院大学有瀬キャンパス

第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
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更なる詳細はこれまでにアップした下記ブログを参照下さい。






CBRディレクター
坂本年将

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