2012年7月10日火曜日

事実はさておき理論がね

今日の午後は裁判所で弁論準備手続があった。先日提出した僕の書面に対する被告からの反論はなく、本日をもって一審弁論は終結した。先だっても一度終結しながら僕の方からの申立により再開したわけだが、今回はどうなるだろうか。本当は今日、和解の提案が裁判官からなされる予定だったのだが、なかなか複雑なケースということで、もう少し裁判所に時間を下さいと言う。事実認定は終わっているのだが、判決を書く上での理論的な整合性を確たるものとしたいらしい。裁判というのは、原告・被告のどちらに軍配を上げるか決めるだけでなく、勝った方が負けた方から金額にしていくら受け取るかを決める場でもある。つまり今裁判官殿が頭を悩ませておられるのは、後者の問題であり、この問題に片をつけるための理由を吟味しているということです。これは僕の憶測なのだが、裁判官としては原告(僕)の完勝に終わらせるのではなく、請求をほどほどに認めたところで手を打ちたいと思っていて、そのための理由探しをされているのだろうと思う。理由が明らかにある場合は「探す」なんて苦労もないわけだけど、それが無い場合はイマジネーションが必要となる。僕は法律の素人なので、法曹が使う細かな訴訟上のテクニック(この中には「詭弁」も含まれるだろう)はよく知らないのだが、どんな理由を創作してくるのか、楽しみである。次回和解期日は7月24日。神戸地方裁判所明石支部。


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