2015年11月6日金曜日

私のせいじゃないんだから

さて、昨夜は「障害」という言葉について少し書いてみました。要約すると、主催者側(PT協会)から学会抄録を書く際に「障害」や「障害者」という言葉には配慮して下さいとの注意書きがあり、「どう配慮すれば良いのだろう?」というお話でした。看護師のTさんからコメントを頂いたんですが、それによると「害」という文字を「(まわりに)害を与えている」という風に捉える人もいるそうです。なるほど、だから「障がい」と平仮名で表記することがあるんですね。僕はてっきり「障害者」と言った場合には「その人にとっての障害がある人」という風に考えていたのですが、「まわりの人たちにとって障害となる人」なんて風には全く考えたことがなかったんですね。確かにそういう解釈も成り立つとなると、「害を与えている」なんて思われる方は嫌ですよね。なるほど...。英語だと障害を持っていることは handicapped って受け身で表現されるんだけど、それだとそういう日本的な解釈はまず成り立たないように思う。責任の所在をはっきりさせるというか、「私のせいじゃないんだから」「ええ、あなたのせいじゃないわ」という暗黙の了解がみんなが使う日常の言語の中にすでに埋め込まれているということです。じゃ「誰のせいなのか?」という疑問はさておき、平仮名にして本当に変わるのかな? 僕にはよく分からないですけど。

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