2015年11月3日火曜日

もっと簡単に言えよ

学会抄録の方はなんとか目処がつきました。昨日ここで触れた「難解な部分」をならしてならして、でもおそらく読む人には分からないだろうなと思いながらのフィニッシュです。専門外の人が読んだらたぶん全くワケわかめでしょうね。2題のうち1題は良いんですけどもう1題はプレゼンして解説しないと厳しいです。でも、どちらも人の日常に全く関係ない内容ではないんですよ。科学的法則というのは人間が身近に感じるかどうかはさておき人の日常を規定しています。人がそのことに気づいているかどうかは別として。心だってその動き方には法則性があるのです。今回取り組んだテーマは「現実って何だ?」とか「腑に落ちるって何だ?」といった問いかけに認知科学的な解答(部分解)を与えるものでもあります。さて、科学において専門用語を使い殊更に難しくコトを記述するのはなぜなのか。「もっと簡単に言えよ」というのは尤もな言い分であるように思うけど、単純な結論に至るまでのプロセスが必ずしも単純であるとは限らないのです。

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