2015年11月30日月曜日

元理学療法士

昨夜はこんなブログを書いたんですが、同じシンポジウムの中で、協会長が「開業」という言葉を使って治療院をやっている理学療法士は保健所に摘発されて免許を剥奪されるかもしれないぞという趣旨の話をしておられました。でまぁそのときちょっと思ったんですが、開業する人たちにとって「理学療法士」という肩書きはそれほど重要なものなんですかね。市場価値がどれだけあるかということなんですけど。一般(大多数)の患者さんにとってみれば、理学療法士や柔道整復士や整体師といった治療家の見分けはつかないんじゃないでしょうか。ま、理学療法士はリハビリの先生というイメージがあるだろうから、脳卒中のリハビリを必要とする患者さんなどには他の専門家よりもその肩書きによって信用されるところはあるだろうけど、腰痛とか肩凝りとか捻挫とかだと、それほど優先的に選ばれるということにもならないんじゃないかと思う。もし協会長の言うことが本当で免許が剥奪されるとしたら、また病院に戻って理学療法をやるかもしれない人たちにとっては不利になるけど、自営(保険適用外)でやっていくと決めた人ならそれほど問題にもならないんじゃないか。肩書きを外せばもうアレコレうるさいことを言われなくても済むだろうし、世間的には「元理学療法士」で通せば良いじゃないですか。別に技量が落ちて理学療法士でなくなったわけではないし、「理学療法士が開業する時には資格を捨てる決まりになってるんですよ」って患者には説明すれば良いと思う(笑)。僕がなぜこの手の話に時どき首を突っ込むかと言うと、法的にも興味のあるところだし、基本的には開業する人たちは国民のためになることをしようとしていると思うからです。国もできればそっちの方向に誘導したいわけだしさ。

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