2015年10月18日日曜日

そんなものなのかな...

さあ、今日は昨日の続きで転職の話をしようか。といっても書くためのプランは何も決まっていない。これから書きながら考えようと思う。僕が最初に勤めた病院は5年で辞めた。初めからずっと勤める気持ちはなく、若いうちに留学しようと思っていた。国立の病院で、安月給ながら一応「文部技官」とかいう国家公務員の身分があったのだが、そういうものであり続けることに大した興味はなかった。多くの人たちは「もったいない...」とか「勇気あるね...」とか言ってたけど、「そんなものなのかな...」という気持ちしかなかったね。インターネットのない時代に、何のツテもなく誰も知り合いのいない行ったことすらない言葉の通じない街で大学院生をやろうというのだから、少し引いてみると確かに「勇気が要るな」ということは言えるかもしれない。こういうのって当事者よりも端から見てる方が大変そうに見えるんだよね。でも僕としては自分がステップアップするためには絶対に避けて通ることのできない自分に課した関門だったわけですよ。だって、日本のごくごく限られたローカルコミュニティーの中で何だかワケ分からないこと言いながら威張ったところでカッコ悪いじゃないですか。僕は日本のリハビリだけじゃなくってもっと広い世界を見たかったんです。ま、別にその目的を果たすために必ずしも外国に行く必要はないですよ。広い世界と言ってもそれは心の世界の話だから。。。でも、野球にメジャーリーグがあるように、科学にもアイビーリーグがあるわけです。そこに身を置いて、世界のレベルを肌で感じることはそこに行ったこともないヤツが自分の思い込みの中で分かった気になるのとは随分違う。当時は僕みたいなリハビリ出身の兄ちゃんが行ける本物の大学院なんて日本にはなかったし、もしあったとしてもその世界で僕が天辺まで上れる梯子(career ladder)はなかっただろう。ほら、たまにセラピストで偉い医者や学者にくっ付いて仕事してる人いるじゃないですか。確かにそれも一つのやり方だとは思うけど、それは僕が目指しているものではなかったのです。。。なんか、転職の話と言うより自分の留学の話になっちゃったけど、つまり、今いる職場を辞めて転職するなら、横滑りに水平移動するんじゃなくって(そういうのを繰り返して出来上がるものを「キャリア」とは言わない)、実質的にステップアップするために必然となる垂直移動をやるべきじゃないかということです。特に若い人の場合はね。。。人生は物語だと思う。読者がページをめくるたびにストーリーが深まっていくようなそんな話になると良いですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿