2015年10月13日火曜日

お山の大将

前回のブログでは山の話をしたんだけど、これってよくある、でもなかなか使い勝手の良いアナロジー(喩え)だと思う。研究とは山登りです、ってね。せっかくなのでちょっと補足しておこう。研究の場合(アメリカだけかもしれないが)、よく金鉱掘り(gold digging)という一攫千金を連想させる言葉が使われるけど、僕はどちらかと言うと先日使った山登りの方が好きですね。なんか一回ダメでも成功してもまだまだその続きがあって、単にラッキーなだけではゴールに辿り着けないような感じがする。これは僕自身が一攫千金を狙うよりコツコツやる方が好きだと言っているわけではない。どうせやるなら手間がかからず当りはデカい方が良いに決まっている。ノーベル賞を取るような人たちもみんな(アメリカだけかもしれないが)、一攫千金を狙っているのだ。ただ、金鉱掘りと言っても金鉱を見つけるのってやっぱ経験とコツが必要で、運だけで左右されるものでもないんですよね。ここ掘れワンワンじゃないけど、それなりの嗅覚も必要だし、掘るトコ決めても掘り方知らないと掘れないし、掘ったところで金と石を見分けられなくちゃガラクタ持ち帰ることにもなりかねない。そういうことを考えると山登りの方が誤解が少ないと思うわけ。でも、その場合もどの山を登るかは大事だよね。ここ間違ったり勘違いすると頂上に辿り着いた時に「お山の大将」になっちゃうから...。

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