2015年7月25日土曜日

リハビリ地方の方言の...

さて、昨夜はspeculationという英語の意味について書きましたが、こういう言葉がリハビリ業界に導入される時って、英語のニュアンスそのままに入って来てそれがそのまま広まるなら良いんですが、実際には少しズレた形で拡散されることってあると思う。あまりピッタリはまる例えではないんですが、シナジー(synergy)なんて言葉があるよね。コレ、理学療法士の頭には片麻痺の症状と結びつけてインプットされてることが多いかもしれないけど、英語的には片麻痺に限ったことではなくて相乗作用とか波及作用といった意味がある。もとの意味を知っていて片麻痺の病態にその言葉のイメージを重ねていくなら良いんですが、片麻痺に留まっているとリハビリ村の方言で終っちゃうんですよね。ま、方言は文化だし、それはそれで全く良いんですが、やはり標準語を理解出来て初めて方言の味が際立つのではないかと思う。昨日のspeculationも単に一つの例ではあるんですが、「根拠なき考察」というトコだけ伝わっちゃうと、そこだけ覚えて使ってしまう人たちが多々出てくるのではないかと思う。たとえば論文でwe speculate that...なんてくだりがあると「ちゃんと考えてないんだな...」みたいな風に読んじゃったりして......(笑)。村の中でその解釈が共有されてる分には特に問題はないだろうけど、街に出るといろいろ言葉の問題出るだろね。誰か卒論なり学位論文なりでリハビリ地方の方言の生まれ方や広まり方を調べたらとても面白い論文になるんじゃないかと思います。どなたか一緒にやりません?

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