2014年7月26日土曜日

土曜学校とリハビリ脳科学

昔、僕がこどもの頃、家の近くにカトリック教会があり、週末になるとよく遊びに行っていたものだ。別に、僕はクリスチャンではなく、ただ単にサカモッチャンであったわけだが、土曜日になると「土曜学校」と言って、教会は僕みたいな信者でもなんでもない町の子供たちに自分たちの建物を遊び場として提供していたのだ。今から思えば、あれも教会の布教活動の一環だったわけだが、当時はそんなことなど露知らず、ソフトボールやクリスマスのケーキを目当てにあしげく通っていたものだ。それでなぜそんなことを今更思い出したのかというと、今日は土曜日にも関わらず大学で期末試験があったのだ。僕が主担当を務める「運動科学」というオムニバス(複数の教員が担当する)科目の試験だ。よそのリハビリ校では「運動学」という名で開講されている科目だと思うのだが、神戸学院大学はちょっとよそとは違うのだ。そこで僕は「認知神経運動学」なるものを8コマ教えている。勘違いしてもらっては困るのだが、「認知運動療法」とは全く関係がない。いや、関係があるかどうかは分からないというのが正確な表現だ。少なくとも運動療法から入って行った認知神経論ではない。昨日試験があった脳神経科学Ⅰもそうなのだが、うちの学生って脳科学・神経科学に関して言えば、世間一般のリハビリ校と比べてかなり充実した教育を受けているんじゃないかと思う。もちろんだからと言って学生にとってみれば他校と比べる術がないのでそのことが伝わっているかどうかはちょっと怪しいところではあるのだけれど。ま、少なくとも「痙性」とか「筋緊張」とか「パターン」とか、リハビリさんだけにしか通じない’リハビリ脳科学'に早いうちから染まる必要はないと思う。

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