今日で3年生の理学療法研究論が終わりました。これは僕が教えている科目の中でも特に好きな科目で、授業の中で学生といろいろやりとりしながら一回限りの話題に沿って教えていきます。スクリプトはありません。だから話の大まかな方向性は決まっていても授業が終わるまでどうやって目指す地点に到達できるか僕もまったく分からないんですね。即興だからそのとき頭が働いてくれないと困る授業ではあります。。。それで、この授業をしていてよく思うことがあるんですが、それは、「こういう問いかけ方をこの子たちはきっとこれまでされたことがないんだろうなぁ...」ということ。学生にはいろいろと質問していくわけですが、その手の問いを発するとやっぱお手上げなんですよね。結局のところ、経験や教育を通して得られるものは世の中の眺め方であり、その眺め方によって問いかけ方も随分異なるものになるんだろう。そして当然のことながら、問いかけの仕方によってそこから得られる答えも随分異なるものになるわけだ。人の学力の違いとか問題の解決力の違いとか時には年収の違いとかって、実はこういうところに根があるんだと僕は思う。
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