2012年10月2日火曜日

「それっぽく」するために...

昨日のブログは表題が「サマリー」だったので、「ああ、まとめか....読む必要ないわ...」と思って読んでいない人も沢山いるんじゃないかと思うけど、結果的には単なる「まとめ」には終わらなかったので、1〜2分時間があれば読んでみて下さい(ブログサマリー 2012.09)。人を判断す
る場合もそうですが、ブログも「見かけ」で判断してはいけましぇんよ。

で、昨日は「時間と代謝」の話に絡めて「脳」という言葉の使い良さについてたまたま筆が進んだわけだが、ほんとこの10年くらいの間にいろんな人が「脳」という言葉を使い始めた気がするな。これ、何でだろ? 僕からすれば別にそこで持ち出さなくてもいいんじゃないの、と思うケースが多いんだけど。

たとえば「脳は初め面白いと思ったことでも、それが繰り返されると退屈してくる」とか、「脳は少々つらいことがあっても、自分にとってやりがいのあることであれば頑張れる」とか、「脳は自分に都合の良いことだけを記憶しようとする」とか、ま、そんな使い方ですね。

ぼーっと聞いていると、何となく「それっぽい」し、「あ、そうか、僕がこんな思いになるのは脳のせいなんだ。なるほど...科学的な説明だね」みたいに思えてくるのかもしれないけど、これって、ただ「人」という主語を使って表現できることを「脳」という主語に置き換えてるだけなんだよね。

人は何かに思いを託すということを大昔から行ってきたわけだが、最近はその「何か」が「脳」なんだろう。たぶん。一昔前はそれが「DNA」や「遺伝子」だったりしたわけだけど。。。でもどんな言葉であれ、あんまり使い倒すとその言葉の異化作用は無くなってくるわけで、「脳」の賞味期限もそろそろ終わりじゃないのかな。。。

脳の次に来るのは何なんだろうね。ちょっと考えてみる価値はありそうだ。

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