2014年8月17日日曜日

10周年!

今日は僕の記念日の一つだったんですよ。8月17日。今からちょうど10年前、MITでの thesis defense を終えました。TDっていうのは修士号なり博士号なりを取得する上での最終関門で、PhDの場合だと45分間の公開プレゼンの後に指導教授らによる約1時間の口頭試問を受けるんです。ここまで来るには学位論文をほぼ完成させておかないといけないので、実質的にはここまで来るとほぼ大丈夫なわけですが、やはり終わってOKをもらうまでは安心できないんですよね。僕の場合は幸運にもそのまま学位授与となったのですが、指導教授の4人は今から考えるとなんかスゴい面々やったですね。分かりやすいところで言うと、うち1人は1987年のノーベル医学生理学賞受賞者の利根川進先生でした。今でも記憶に残っているのはそんな偉い先生方がディフェンス後のパーティーで率先してみんなのためにケーキを切って配っていたことですね。。。いや、これホントの話なんですよ。日本じゃちょっと考えられない光景でしょ? でもアメリカ、というかMITはそんな感じなんですよ。天気の良い日でまわりのみんなも祝ってくれて、研究の成果自体は自分でも「こんなんじゃなぁ」と思う程度のものだったわけだけど、とても爽やかな気分の一日になりました。あれから10年が経って今の状況があるわけですが、博士取得後10年して大学教員の最高職階である教授に未だなれていないリハビリ系教員というのもなかなか珍しいんじゃないですかね。ポスドク・トレーニングはおろか、場合によっては博士じゃなくても教授になれるイージーな業界なのに、それでもなれてないってことは、よっぽど仕事してないか、あるいはほかに何か特別な事情があるんだろうね...(笑)何はともあれ、今後も誰かのためになることはしていきたいと思っています。

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