2014年5月7日水曜日

なんか腑に落ちない

先日、授業関連のことで他の教員たちと立ち話をしてたんだけど、臨床実習地でそこの指導者から学生が症例レポートの書き方を知らないといった指摘があるとの話になった。僕としては、うちの学生は実習出る前に結構レポートを書く練習を積んでいるし、そんなはずはないだろうと思ったんだけど、よく考えると、その指導者が求める書き方を学生が知らないことはあるかもしれないなという思いに及んだ。僕自身も以前、ある実習先を訪問した時に気づいたことがあるんだけど、学校で教えていることと実習指導者が求めることが違うことってあるんですよね。たとえば、僕はケースレポートの「はじめに」といういわゆる前書きの部分に、診た疾患に関しての一般的な情報(一般論)を整理・記載した上で個々の患者さんの話に入って行きなさいと指導しているんですね。だから僕の指導に従えばこの「はじめに」は通常少なくとも3〜4段落にはなるんです。でも、学生がそんな風にしてレポートを書いたら実習先の指導者から「症例レポートってそんな風には書かないよな」「『はじめに』ってのは『これこれこういう症例を担当したから以下に報告する』って書くもんだろ」って批判されたというのです。たぶん、その指導者はそのようにしてレポートを書く指導を受けて来たからご自身が知るレポートの書き方に従うよう学生に求めたんだろうとは思うんだけど、「はじめに」においてその症例レポートを書く上でのバックグラウンドを記載することって、それほど悪いことでもない、というか、それってあった方が良いんじゃないかと僕なんかは思うんですよね。だからそういう時って、学生に何と言えば良いのか、なかなか難しいものがあるんですよ。ま、指導者が強い信念を持っている場合には無理に対話したところで話は良い方には向かわないので、「実習先では実習指導者に従え」って言うほかはないのですが、学生も僕もそれだとなんか腑に落ちないんですよね。

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