2015年4月16日木曜日

脱力化のための人間教育

新学期が始まって僕の授業も2週目に入っている。基本的にはみんな一生懸命僕の話を聞いてくれていて、授業中にガヤガヤすることはない。かなりし〜んとした中で僕の声だけが教室に響いていると言って良いかもしれない。アメリカの授業だと学生からガンガン質問が来たりするわけだけど、ここは日本なので学生側から仕掛けてくるアクティブな双方向性というものは一切ない。基本的に先生から生徒への一方通行がノーマルな授業の姿である。こういう授業だと学生もつまらないんじゃないかと時どき思うんだけど、対話をする中で学ぶという弁証法的文化が日本の学校にはホントにないので(居酒屋にはあるけど...)、大学生になったからと言って俗に言う「積極性」が授業中に発揮されることはない。そんなの発揮したら「ウザい」よね。。。つまり、みんな「こんなもんだ」と思って授業を受けているし、そもそも学校の授業から何かを学び取れるなんて期待してはいないのだ。長年の学校教育による習慣づけ。小学校から始まる脱力化のための人間教育です。。。ちょっとぐらい頑張ったところで大して変わりがあるわけじゃないもんね。。。あ、誤解のないよう付け加えておくと、今日の僕の授業(研究論)ではかなり大事な話が出来たし、学生にもそこそこ伝わったとは思うので全くもってグッドクラスだったわけなんだけど、それとは別にそういうバックグラウンドの中でやってるってことなんだよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿