2014年2月4日火曜日

ナマの声

昨日ブログに書いた授業に対する附属高校生からのフィードバックです。

今どきの高校生の生の声って、僕たち中年世代はその年頃の息子や娘でもいない限りなかなか聞けないわけですが、案外、普通なんですよね^^。10分足らずの間にささっと書いてくれた文章としては、なかなかイケてる思います。

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 授業感想文
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★ 体の不自由な人がどれだけ大変か体験することができてよかった。ぼくだったらこんな生活を毎日たえるなんてできるかどうかわからない。でもこんな生活に体の不自由な人はたえているし精神的にも強いと思った。坂道を上がるのが大変だった。もっと声をかけ合うことが大切だと実感した。体の不自由な人はこんなリスクを背負いながら生きている。体のしっかり動くぼくはもっと一生懸命生きなければいけないと思った。

★ 私は昔何回か骨折したことがあって、その時、ずっとお世話になってたのが松葉杖で、久しぶりに使ったのですが、やはり足がすぐいたくなってしまい坂などでは使い続けるのが大変でした。車いすもなんかいか使ったのですが、やっぱり松葉杖よりはラクちんで、でも他人に助けてもらわないといけないしその人を信用していないと不安でしかたない。やはりどちらにも難点があって健康なのは本当に幸せだなと思いました。

★ 松葉杖も車椅子も普通に生活しているとなかなか気付かないくらいの坂や段差などがとても気になった。建物の中はそういった段差などもなく車椅子が通ってもせまくならないほどのろう下の幅があった。バリアフリーがほどこされている所がいかに障害を持った人にとって大切か理解することができた。

★ 松葉杖はけっこう扱うのが難しかったです。車いすはただ乗ってるだけならすごく楽だけど、自分でこぐのは手がとても疲れました。乗り心地はすごくよかったです。サポート側では思っていたよりも重かったので驚きました。平らな道は全然大丈夫だけど、上り坂や下り坂は難しかったです。特に上り坂では一人で上ろうとするとだいぶ力がいるのでとても疲れました。なかなかできる経験じゃないので体験できてよかったです。

★ 初めて松葉杖を使ってみて、大きさをそろえることはできたが、普通に歩くより難しかったです。脚をけがしたりマヒしたりすると、こんなしんどい思いをするのだと感じました。けがしている方の逆の手に杖を持つというのは初耳でした。

★ 車いすと松葉杖を実際に使ってみた所、松葉杖の方はそこまで不便さを感じなかった。おそらく、道具への依存度がそこまで大きくなかったからだと思う。一方、車いすでは移動を全てハンドルとブレーキで制御しないといけないので室内ならともかく屋外での操作は難しいし、傾斜のある道では付きそいの人がいないと自分でブレーキをかけられないので道具や他の人への依存度が大きく不便に感じた。どちらも移動を補助する道具だが、依存度が異なるので、ケガの具合によってこれらの道具を使い分けるのは理に適っていると思った。例えば重症で自力移動ができない人なら依存度の大きい車いすはとても助かるだろうし、そこまでのケガでない人は車いすだと逆に不便に感じることもあると思う。今回の実習で人に合った補助具を使う重要性を知ることができたのでよかった。

★ 両松葉はついた事があったけど、今日は片松葉をついてみて、正直使いにくかったです。車椅子も乗ったことがあったので、そこそこ乗りこなせていたと思います。

★ 松葉杖が見た以上につかいにくかったです。ついてる人を見たら簡単そうに見えていたけどすごくむずかしかったです。車いすは座ってる時はのぼり坂だったのもあったけどしんどかったです。私が乗っている時も重くて大変だったと思うと申し訳ない気持ちになります。今日の講義が今までで一番たのしかったです。

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参加した約60名の生徒さん全員に書いてもらったんですが、紙面の都合上、その一部だけ紹介させて頂きました。この中から将来セラピストを目指す人も現れてくるんだろうと思います。楽しみですね。

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