2013年12月25日水曜日

ヘンゼルとグレーテル

今年もまたクリスマスがやって来て、幸運な子供たちは朝目覚めた時にサンタさんからのプレゼントを受け取ったことだろう。僕も今日の午後、父から息子への贈り物として、遅ればせながら駅前の書店で絵本を買った。去年は「ハーメルンの笛ふき」で、今年は迷いに迷った末、「ヘンゼルとグレーテル」。お菓子の家ですよ。「絵本」とか「メルヘン」というジャンルにごまかされてしまいそうだけど、実はどちらも小学校の低学年に向けた心温まる本ではないんですよね。HとGなんて、まぁどう見ても殺し合いの物語ですよ。多くの読者はたぶんHやGに感情移入して読むことになるんだろうけど、信頼できるはずの人たち(この物語では両親)が実は自分たちを抹殺しようとしていたり、森の中で見つけた甘いお菓子の家の住人が実は自分たちを喰いものにしようとしている悪魔(魔女)であったりと、自分がそれまで生きてきた人生と重ね合わせて読み進める大人の読者も少なからずいるんじゃないかと思うんだよね。もちろん、7歳の息子にそんな言葉でこの物語を理解することを求めているわけではないけれど、いつの日か、息子とこの絵本について熱く語り合える日が来れば良いなと思っています☆

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