2013年5月3日金曜日

憲法なんて知らないよ

ゴールデンウィークなんですが、昨日で谷間が終わり、今日から二つ目の山場っすね。僕たち家族もみんなお休みで、朝はそれぞれ好きなことして、午後から揃ってお出かけしました。ランチと買い物。相変わらず小市民な生活です。贅沢なんて大キライ。質素に暮らしてまーす。

で、今日は憲法記念日なんですよ。知ってました? とは言う僕もいつもは5月3日が何の日なのか気にも留めていなくて、憲法記念日と建国記念日とをよく混同したりするんですが、ほら、今訴訟(民事)していて、この前のブログにも書いたんだけど、控訴審の判決次第では上告するかもしれないんですよね。で、上告するとなると判決が憲法違反かどうか見極めないといけないんですよ。

それでちょっと憲法にもにわかに関心が芽生えて、最近ちょくちょく隙間の1分とか2分とか利用してiPhoneで憲法読んでるんです。で、今日はその延長で妻の書棚にあった『憲法なんて知らないよ』という池澤夏樹さんの本を読んでみた。この本にも書いてあるのだけど、現在の日本国憲法というのは、戦後、日本に在住していたアメリカ人(20〜30歳代の若い人たち)が委員となり英語で作ったものらしい。これを池澤氏が邦訳したものが本の中心となっている。

そして、今の憲法を読んで今更ながらに気付いたことなのだけど、日本が第二次世界大戦で敗戦するまで、日本は天皇の国だったんですね。つまり一人の王様が統治する王国です。つい60何年か前までの話ですよ。それが敗戦で急に「象徴」という、よう分からんポジションに配置転換され、主権が平の国民それぞれに移行したというのだから、そりゃ、国民にとってみれば、よっぽどのインテリでもない限り、なんのこっちゃかよう分からんかったでしょうね。

ジャパン革命っすよ。

戦後の日本社会の歩みというのは、この急激な外乱、つまりは民主化への集団的メンタル・アダプテーション。新たなインターナル・モデルの構築の歴史と言えるのかもしれません。。。

あと一つ気付いたことを挙げれば、どうやら戦前の公務員(「国」と言った方が良いのかもしれないけど)というのは押し並べて言えば、ひでぇ人たち、だったようなのです。なぜなら、公務員の(国家権力による)行為から国民を守るための条項が第三章にやたらと出てきます。最近の公務員の方々は、税務署の方々にしろ、法務局の方々にしろ、裁判所の方々にしろ、基本的に親切ですけどね。これもアダプテーションの効果でしょうか。特に税務署の人は親切ですね。裁判所は今イチなとこあるけれど。。。

僕にとっての次なる課題は、この日本の基本理念である日本国憲法と、民間人の間で交わされた請負契約の破棄を巡るトラブルへの高等裁判所の判断がどのようにリンクするのかを見い出すことになるのだろう。

今のところ、接点はないように思うな。いや、あるのかな。。。

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