2015年5月20日水曜日

人は集うとバカになる

昨夜は政治の話をして、そして民主主義の話をしたんだけど、政治っていかに無知でナイーブな大衆を動かすかなんですよね。あ、僕、別に人をバカにして無知とか言ってるわけではなくって、人は集まると、その塊としては単純な行動しか取れないってことを言ってるわけです。一人一人はシャープでスマートな人たちであったとしても、集まると人間が意思表示出来ることって限られてくるのです。よく、「みんなで知恵を出し合えば」なんてこと言いますが、多くの場合は人が増えると動きを邪魔する知恵なんかも混ざってきて、全体としては凡庸化の道を辿ります。影響力のある政治家が物事を単純化する傾向にあるのはきっとこのためなんでしょう。たとえば、アメリカ前大統領のジョージ・W・ブッシュ氏やそのお友達の小泉純一郎氏などは記憶に新しいところだね。今回の橋下市長もその系譜。ただ二択に絞り込んだまでは良かったんだけど、大阪がテロの脅威にまでは晒されていなかったこと、そして壊れるものが郵便局ではなく自分たちの愛着ある街であったことが十分に大衆を動かせなかった理由じゃないかと僕は思う。愛する街を脅かす恐ろしい外敵がぼんやりしてたということだ。

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