2014年6月12日木曜日

学会長からのメッセージ

学会長からのメッセージを書いてみました。プログラム冊子に組み込みます。もうすぐ正式に参加受付が始まりますよ。9月20日・21日は今から予定を空けておいて下さいね ^^!


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学会長からのメッセージ

脳とリハビリ研究所ディレクター
神戸学院大学 坂本年将

皆さん、こんにちは。脳とリハビリ研究所(CBR)、坂本年将です。"CBR"というのは "Center for Brain and Rehab" の頭文字をとったものです。今から2年ほど前、2012年9月22日に Facebook 上に誕生した研究所です。最初は、この少し前から配信を始めていた僕のメールマガジン【脳とリハビリ】のプラットフォームとして設立した研究所だったんですが、メルマガをご縁にその読者との間でいくつかの共同研究が始まり、学会(名古屋)でのランチ会などを経て、昨年8月にこの研究所主催の合宿型学術集会【CBRサマー2013】を淡路夢舞台国際会議場にて開催しました。今年の本学会【CBR2014】は当研究所における2回目の学術集会となります。

昨年は20名足らずで開催した、「学会」と呼ぶにはあまりにも小さな集まりだったわけですが、僕の研究室の学生を中心としたラボ・ミーティングに臨床のセラピストの先生方が加わる形で大変盛り上がった二日間となりました。今年はこれを拡張して、全国から8名の講演者にお集まり頂き、再び淡路島で熱い二日間を過ごそうと思っています。

プログラムは一般演題を含め、7つのセッションから構成されています。これに夜の部ウェスティンホテル淡路での夕食会、ナイトセミナー、懇親会を加えると、実に15〜16時間にわたるロングランな合宿会議となります。各セッション毎に約30分のショートレクチャーを積み重ねていくことで、脳とリハビリに関わる主要テーマをカバーしていきます。講演のスタイルは学術理論、実験研究、臨床経験論に基づくものを組み合わせ、通常の勉強会、研修会、学会などでは得難い多角的(ハイブリッド)な視点と議論の場を提供します。神経系のリハビリテーションに関心のある大学の研究者、臨床家、学生なら誰でもが楽しめるはずの内容となっています。

たとえば、私が座長を務めます一日目第2セッションの「ニューロリハのフィロソフィー」。セラピストとしてのバックグラウンドが異なる3名の臨床家が自らの臨床実践を基にニューロリハの定義・考え方について講演するセッションです。脊髄小脳変性症などの神経難病を専門とする美原記念病院の菊地豊先生、脳卒中片麻痺を専門とするボバース記念病院の阪本誠先生、運動器疾患の認知神経リハを専門とするYMCA米子医療福祉専門学校の小川昌先生からお話を頂き、そこでの議論を夜の部ナイトセミナー「それってほんとにニューロリハ?」に繫げていきます。何かが炸裂する予感がしませんか...

さて、このような CBR2014 ですが、この学会に参加するには一定の資格要件があります。そう、誰もが参加できる学会ではないのです。

その資格要件の幾つかを以下に列記してみましょう。

 一、脳とリハビリに関わる様々なテーマに広く関心が持てる人
 一、脳とリハビリの個々のテーマを様々な視点から考えたいと思える人
 一、定まっていない不確かなことに可能性を見い出すことができる人
 一、対話の中から生まれてくる新たな何かにワクワクすることができる人
 一、アイデアを繋げていくことに喜びを感じることができる人
 一、リゾートホテルでの学びと遊びを楽しむことができる人

などなどです。PhD は要りません。○○協会の認定も要りません。この学会が目指すものを感じ取り、そこから存分に啓発される心があるかどうかが重要なのです。

昨年の学会 CBRサマー2013 を終えて思うこと。それはアカデミックな刺激だけではなく、良き仲間づくりの場であったこと。小規模の学会ならではの交流の最適化がなされたと言えます。たとえば Facebook のお友達。参加者全員が「友達」として繋がり、その後もFBを介した交流が続いています。今年はどんな出会いがあるんでしょうか? 昨年の学会テーマは「レジェンドを始めよう」。そして今年のテーマは「つながるカルチャー」。日本のリハビリ界に一石を投じる新たなる伝説を始めましょう。

皆さまのご参加、心よりお待ちしております。

2014年6月吉日

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