2016年7月20日水曜日

一理あると思う

前回のブログで医療・福祉系の資格が一人で複数取れるように厚労省が制度設計に着手したことを書きました。つまり、看護師さん、介護士さん、保育士さんらが理学療法士(PT)免許を取りやすくなるようにするということです。あ、もちろん、PTがほかの資格を取ることも簡単になるということですけどね。でも、個人的にはPT免許が狙われているように思うんですよ。セカンドライセンスとして。。。特に介護系の施設だと、介護士や看護師が「掛け持ち」で理学療法も出来ると効率が良いのにという場面が少なからずあるんじゃないかと想像します。理学療法が端から見ていてスゴく難しそうなことをやっているのであればそんな発想も起きないのでしょうが、そういう風には見えないのかもしれないですね。実際、解剖学はさておき、生理学に基づいてやっているかどうかは危ういとこだし、マッサージやお散歩の付き添いぐらいなら誰でもできるよと思われているかもしれない。資格の規制緩和なんかしたら「PTのレベルが下がる」と前回のブログでは書いたんだけど、実のところを言うと、何をもってレベルが高いというのか、視点の異なる他分野の人も交えて一度吟味した方が良いんじゃないかな。病院のリハビリ室でこだわりのある理学療法をやっても患者が退院したら適当にやった理学療法を受けた人たちと大差なかったなんてこともあるかもしれない。誰かそういう調査研究やってくれないかな。ま、そんなことは既に沢山やられていて結果は出てるんだろうと思うけど。。。PTって結局現場でやり方を覚えていくタイプの仕事なんだよね。養成教育に3年も4年もかけてやってるというのは、教育が非効率だからこそ成り立っているわけでさ。以前に6年制を目指そうとしている業界のエラい教授先生がおられましたが、6年も何やるねん? そういうこと考えると、資格を取りやすくするというのも、それはそれで一理あるんじゃないかと思うんですよね。

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