2012年11月15日木曜日

知財高裁

フェイスブックの方でも何枚か写真を掲載したけど、昨日、一昨日は東京で過ごしました。国際的な特許を巡る訴訟で、赤坂の某特許事務所の方々とのお仕事でした。争われているのは僕のメンターである Dick の発明で、被告は日本の特許庁です。アメリカの法律事務所が元請けとなって
いるちょっと込み入った関係の中での仕事なのだが、仕事の中身は、日本の代理人チームの外部メンバーとして、発明の技術的な側面におけるサポートをするというものです。で、昨日はこの仕事の山場として、東京高等裁判所内になる知的財産高等裁判所で裁判官、専門委員、原告、被告を交えた技術説明会があった。僕も幾つか発言する機会があったのだが、学会などとは違って、純粋にアカデミックなことだけを考えてコメントすれば事足りるわけではなく、結構、気を使いましたね。ま、建前としては、法的なことには気を使わずに学者として言いたいことを言えば良いのだろうけど、僕の立場は裁判所からの依頼で出て来る専門委員ではなく、原告を弁護するところにあるので、事実の範囲内で、原告に有利、あるいは裁判官に誤解を与えることのないよう正確に証言する必要があるわけです。終わってみれば、ああ言えればもっと良かったのに、と思うところは幾つかありましたが、少なくとも大きなミスなく役目を果たせたように思います。潜在的に大きなお金が絡むお話なので、こういう仕事はいろんな意味で面白くもあり大変ですね。

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