2013年8月8日木曜日

だから再試はないんだってば

昨夜は、終わったばかりの期末テストの成績発表についてちょっくら思うところを書いたんだけど、今夜は昨日積み残した「再試」の件についてメモしてみたいと思う。

僕は2007年に今の大学に来て以来、これまで一度も再試したことないんですよ。

なぜかっていうと、学期の折り返し地点で中間テストして、さらに学期中に10回近く小テストやってるからなんですね。これだけやれば、もう追加でテストする必要なんてないでしょ。受講生には十分に自分の実力を発揮する機会が与えられているわけですから。

そりゃ、期末試験一回の、それも履修した内容のほんのごく一部からの出題で成績決めようなんてことしてたら、再試もあってしかるべしだとは思うけど、シーズンを通しての打率で評価してるんだったら、もう余計にバッターボックスに立つチャンスを与えてあげる必要はないでしょ。

それに、再試自体もあんま良い制度だとは思わないんですよね。そういうのがあると、学生は(みんなとは言わないけど)必ずそれに甘え始めるんですよ。

「え、再試ないんですか?」
「レポート出したら通してくれるんですよね?」

みたいな感覚を持ち始めるわけです。

もともとは再試って、とても有り難みのあるはずのものなんだけど、人間を含めて動物というのは、与えられることにはすぐに慣れてしまうものなので、これまたすぐに、与えられることが当然の権利だと信じ始めちゃうわけなんですよね。

教員も教員で、なぜか学生に気を使って、合格させることを前提にした再試やったり、レポート課題出したりするから、ますます学生たちも、

「最後にはなんとかしてくれるよ」

って期待するわけです。

通した後で面接指導して、危機感持たせるって教員もいますが、通してもらった後に、危機感持つ学生はそんなに多くはいないでしょ。

ま、こういうのが日本の大学の良いところなのかもしれませんけど、僕はあんまこういうの好きじゃないんですよね。

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