2012年6月27日水曜日

紀の川

午前中に講義を済ませ、午後から和歌山へ。14号松原線から南阪奈道路を羽曳野へ。170号外環状を河内長野に向けて南下し、その後371号線で橋本へ。行き先は某医科大学付属病院分院。4年生の実習地訪問です。予定より早く到着したのでお先祖様の墓参りをした。そう、僕の父の生家がこの近くにあるんです。伊都郡かつらぎ町。山に囲まれた「昔ながらの田舎」です。実際に僕はここで暮らしたことはないのだが、小さい頃に大阪から渋滞する道を何時間もかけて墓参りに来たことを覚えている。僕にとって「田舎」(一般的に言う「未開の地」ではなく、僕の中では「墓参りをする所」だった)は、日常とはかけ離れた、物理的な意味においても象徴的な意味においても、ずいぶんと遠い特別な世界だった。小学校の高学年まで毎年夏に訪れていたように思う。2年ほど前に実習地訪問で再びこの近辺に足を運ぶようになり、次いでに・・・と言っては何だが、30年ぶりに裏山にあるお墓を年に一度お参りするようになった。昔からある素朴な墓苑で、代々ここに住み着いている町の人たちだけが眠る墓。誰かがこの霊園の存在を教えてくれなければ誰もその存在を知ることはないだろう。墓地への標識はなく、そこに至る道はひどく険しい。。。いくらか年を取ったせいかもしれないが、墓参りって、いいねえ。本当にそう思う。山の中腹にあるこの墓地からは、町の中心を流れる紀の川が良く見える。

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