2016年5月31日火曜日

なんちゃってニューロリハ

続けて札幌学会報告記です。今回は専門分野ごとの学会が合同で開催する総会という体で行われましたが、「基礎学会」を中心に聞いて回りながら、「神経学会」そしてぷらっと「徒手療法学会」主催のセッションにも立ち寄ったりしました。意外に「基礎」のセッションは参加者が少なく聞きやすかったんですが、「神経」と「徒手」の会場はわんさかいましたね。臨床にいる人たちからすれば、やはり臨床的な話はより直接的で身近に感じるのかもしれません。僕自身はここで「雑記」の看板を掲げてブログを書いてるくらいですから、一応あらゆる領域で即座に質問できるくらいのgeneralityを有していると密かに自負しているのですが、どちらかと言うと、基礎の話の方が入っていきやすいですかね。神経の話は、前半に脳科学の基礎的な話があって後半に臨床実践の話になるものが多いように思います。でもよく聞いていると、前半と後半がどう繫がるのかよく分からない話も少なからずありますね。それだったら前半の脳の話は要らないでしょ?って感じです。同じ話を聞いている周りの人たちがどう思っているのか分かりませんが、ほんとうにその治療が脳科学に基づいているのかどうかは厳密に考えて欲しいですね。巷には脳を持ち出さなくてもよい「脳科学本」などが溢れていて、それはそれでご愛嬌なのかもしれませんが、曲がりなりにも学術会議で「ニューロ」や「可塑性」といった言葉を使うのであれば、雰囲気だけではなく科学的に治療と結びつけて欲しいですよね。「なんちゃってリハビリ」という言葉があるみたいですけど、「なんちゃってニューロリハ」もそこかしこにあるみたい。

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