2016年5月10日火曜日

日本全体で見た時に

さて、ここ2回ほど異なる切り口で大学院の話を書いてますが、日本全体で見た時に、大学院(生)のレベル(たとえば国際的信用)って下がってきてるみたいですね。手元の資料によれば、20年ほど前にアメリカに負けるなと日本の国策として大学院を強化・拡張し始めたらしいのですが、どうやら学生が院を出た後のことまで考えてなかったようです。そのため大学院に行ったばかりに定職に就けずに人生設計が狂ってしまったという人たちがたくさん出て来た。そうなると後に続く人たちはデキる人ほど早々に就職してしまい、大学院に優秀な人材が集まらなくなったとか。。。ありそうな話ですね。またこういう流れとは別に政府の規制緩和により、それまでには存在しなかった専門領域(たとえばリハビリテーション学など)が大学の学部・学科、そして大学院の研究科を構成するようになったのですが、これも日本の大学院(学位)の劣化に加担しているように思われます。。。自分が中にいてそこだけしか知らないとなかなかそんな実感は得られないと思いますが、我々新参者としては、外からはそういう風に見えているという可能性も頭に入れて教育・研究の質向上に励んでいかないといけないですね。

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