この連休はなんやかんやと仕事してるんですが、今月末にあるセミナーの準備をしていて、ふと思ったことがありました。大学の授業でもそうなんだけど、人に話をする時って、その話を聞いている人たちがどんな人たちなのか考えておかなくてはいけません。
僕は、基本的には「相手は無知でインテリジェントな人たち」だと想定しています。
コレ、どういうことかと言うと、「ちゃんと話せば分かる人たち」だということですね。
人が普段聞き慣れない専門用語を噛み砕かずに話できればそりゃ楽なんだけど、人に何かを教えるのって、どれだけ噛み砕けるかが勝負と言える。話が複雑になればなるほど噛み砕きの難易度は上がるわけだが、それが出来るということはつまり話し手がその話の成り立ちを真に理解しているということでもある。
よく「分かりやすい」という言葉を人は褒め言葉として使うんだけど、ここでの「分かりやすさ」はただ物事を単純化しただけのものではなく、直感だけでは理解できない複雑さの成り立ちを過不足無しに噛み砕いて、場合によっては、直感的に理解できる喩えに変換し伝える「分かりやすさ」である。
コレ、文章書くときも同じだね。
笑顔でいるとか、相手に感謝の気持ちを持つとか、コミュニケーション術って、ま、いろいろあるんだろうけど、難解なコンセプトを相手の頭にinseminateするスキルも学術系のseminarでは大事なコミュニケーション術だと思う。
seminar(セミナー)って、inseminateする(植えつける)場だもんね。
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