2012年1月20日金曜日

視覚運動制御 accepted

先日仕上げた視覚運動制御の論文が修正なしで受理されました。僕のキャリアの中でも一発で受理された論文は数えるほどです。おめでとう◯木くん。学部紀要に accept されたくらいで喜んでいてはいけないのだろうけど、学部生が生まれた初めて行ったリサーチとしては上出来だと思います。学生との研究ではまず学生にアイデアを出させて、それをもとにディスカッションを重ね、研究をデザインします。このデザインの部分は僕が主導しますが、データの収集と解析はほぼ学生に委ねます。僕はこの間プレイヤーではなく、アドバイザーに徹するわけですね。そしてデータが出たら、学生にそれを解釈させ、日本語で論文(卒論)を書かせます。ここもほとんど手を出しません。そこで出来上がったものが面白そうだったら、僕がそれを編集・肉付けして、英語の論文に仕上げます。もちろん筆頭著者は学生なんですね。僕が知る日本の学界では目下の人たちに仕事をさせてその人たちの名前すら論文に掲載しない人たちがいますが、僕には理解できません。指導者(PI)は若い人たちのプロモーターであり、コミュニティーは指導者のプロモーターとしての手腕を評価するべきだと思います。

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