2016年9月29日木曜日

殺すかどうかはさておき

アナウンサーの長谷川豊さんという方のブログ記事が話題になっているようですね。今日の朝日新聞で読んだんですが、この記事を理由にテレビ大阪の番組を降ろされたとか。不健康な生活習慣により人工透析を受けるまでになった患者など自業自得なんだから高額な保険医療を施す必要なんてない。殺せ、と主張されたそうです。もちろんこういう発言は批判しやすいので、世間からは「酷い」「最低」「人間失格」といった罵声が浴びせられている。僕自身も注目を集めるためであるにせよ「殺せ」という言葉までわざわざ使う必要はなかったと思う。でも、この人の主張にも一理あって、保険医療のあり方については国民一人一人が理解して、それがどうあるべきかを考えていかなくてはならないと思う。これは透析治療に限ったことではなく、日々の飲み過ぎ食べ過ぎ運動不足による病気の治療、自己の不注意によるケガの治療などについても同様なことが言えるのだろう。「殺す」かどうかはさておき、みんなで出し合った保険料がどんな人たちのために使われているのか、税金の使い道と同様に、国民が関心を持つことくらいは許されるべきではないか。たとえばの話、その保険料がヘビースモーカーや大酒飲みの治療のために使われているのなら、タバコを吸わず酒も飲まない人の多くは釈然としないものを感じるだろう。。。話は少し飛ぶんですが、日本の医療は特別で、「自業自得」で抱えてしまった問題を公金で救済する仕組みが確立されているんですよね。働かなかったり無計画にカネを浪費して自業自得で貧乏になった人や事業に失敗し借金抱えて自殺しようとしている人たちには冷たかったりするのにね。それだけ医療は社会保障の最後の砦で特別扱いされているんでしょうが、超高齢化社会を迎え、無制限な人道主義を唱えることも現実的に難しくなってきているんじゃないか。。。まずは、健康であるよう努めることが自分だけではなく世の中のためにもなることを一人一人が自覚できるようにすることが大事だと思います。

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