神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2015年11月30日月曜日
元理学療法士
昨夜はこんなブログを書いたんですが、同じシンポジウムの中で、協会長が「開業」という言葉を使って治療院をやっている理学療法士は保健所に摘発されて免許を剥奪されるかもしれないぞという趣旨の話をしておられました。でまぁそのときちょっと思ったんですが、開業する人たちにとって「理学療法士」という肩書きはそれほど重要なものなんですかね。市場価値がどれだけあるかということなんですけど。一般(大多数)の患者さんにとってみれば、理学療法士や柔道整復士や整体師といった治療家の見分けはつかないんじゃないでしょうか。ま、理学療法士はリハビリの先生というイメージがあるだろうから、脳卒中のリハビリを必要とする患者さんなどには他の専門家よりもその肩書きによって信用されるところはあるだろうけど、腰痛とか肩凝りとか捻挫とかだと、それほど優先的に選ばれるということにもならないんじゃないかと思う。もし協会長の言うことが本当で免許が剥奪されるとしたら、また病院に戻って理学療法をやるかもしれない人たちにとっては不利になるけど、自営(保険適用外)でやっていくと決めた人ならそれほど問題にもならないんじゃないか。肩書きを外せばもうアレコレうるさいことを言われなくても済むだろうし、世間的には「元理学療法士」で通せば良いじゃないですか。別に技量が落ちて理学療法士でなくなったわけではないし、「理学療法士が開業する時には資格を捨てる決まりになってるんですよ」って患者には説明すれば良いと思う(笑)。僕がなぜこの手の話に時どき首を突っ込むかと言うと、法的にも興味のあるところだし、基本的には開業する人たちは国民のためになることをしようとしていると思うからです。国もできればそっちの方向に誘導したいわけだしさ。
2015年11月29日日曜日
年収倍増計画
この週末は四国での理学療法学会に参加しました。うちのラボのメンバーである山崎倫先生の地元、松山市での開催で、合宿ラボミーティングを兼ねての遠征です。今年、東京であった全国理学療法学会での研究報告の続編で、また一つこのラインでの実績を積み重ねました。そして今朝は理学療法士協会長、連盟会長、連盟輩出国会議員の先生方を交えての政治的シンポジウムがありました。「政治的」というのは、いかにして理学療法の単価を上げていき、また職権を拡張していくかということです。理学療法の単価は自分たちで勝手に上げることはできません。また一日に提供できる数量も勝手に増やすことはできません。それらはすべてお役人が決めることです。我々理学療法士に出来ることは彼らにお願いすることです。来年には参議院選挙があり、また新たに一人、議員を輩出し、お願いを強力にする。そんなことがテーマであったかと思われます。実際には単価を上げるどころか、どうやって引き下げを食い止めるかといった防戦を強いられているようなのですが、全体的に今いち捉えどころがないというか、目指すところが絞り込まれていないというか、「ビッグチャンス」と言うけれどそれがどんなチャンスなのか議員の先生もはっきりとは答えられないご様子でした。要するに理学療法士みんながピンからキリまで知覚できる分かりやすい目標がないんだよね。船の行き先が不明だから、そこから降りてボートで漕ぎ出す人たちが出てきても何ら不思議なことではない。いっそのこと、理学療法士の「年収倍増計画」とか、バーンと打ち出して欲しいですね。
2015年11月27日金曜日
意味ないやん
昨夜は久しぶりに親父と会って話をした。まだ両親は健在です。二人とも80歳を超えましたけどね。僕は長らく外国にいたし、過去20年くらいあまり話す機会もなかったのですが、来る時が来る前にできるだけ昔話(桃太郎の話とかじゃないですよ)をしようと思っています。僕は思うんだけど、親が年取ってからの親孝行も大事でしょうが、子供が成熟して独立するまでの間に互いが共有できる記憶をどれだけ作れるかもとても大事なんだよね。心理学的にどうかは分からないけど、昨日彼らと話をしていてそう思った。。。親父との話の中には今のご時世みたいことも出てきたのですが、戦後しばらくは終身雇用が機能していて良い大学を出て大きな会社に入ればいろいろと安定していたわけですが、今じゃもう完全にそういう筋書きは描けなくなってるよな。会社がどれだけ大きくてもいつ傾くか分からんしね。みたいな話です。戦後、世の中自体は今よりも混乱してたけど、個人の生活は昔の方が安定してたなぁ、って。勤め人で人生が安定してなかったら勤める意味ないやん、って、自営をしてきた親父は語るのでした。
2015年11月26日木曜日
ヒト脳の解析とリハビリテーション
今日は出先の通信速度が異常に遅いのでiPhoneからの投稿です。たくさんタイプするのは身体に悪いので要点だけ書きます。
今朝、CBRのFBページでアナウンスしましたが、来年2月14日(日)に神戸学院大学でCBR シンボジウムを開催します。
★******************★
第1回CBR シンポジウム
〜ヒト脳の解析とリハビリテーション
★******************★
開催:2015年2月14日(日)
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
+++++++++++
スピーカーズ
+++++++++++
福岡国際医療福祉学院
玉利 誠
平成医療短期大学
河村 章史
かねこ整形外科
中野 英樹
摂南総合病院
菅沼 惇一
神戸学院大学
坂本年将
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ブログラムなどの詳細はまた追って。
脳機能の評価とリハビリテーションを繋ぐ丸1日のブログラムです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
今朝、CBRのFBページでアナウンスしましたが、来年2月14日(日)に神戸学院大学でCBR シンボジウムを開催します。
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第1回CBR シンポジウム
〜ヒト脳の解析とリハビリテーション
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開催:2015年2月14日(日)
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
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スピーカーズ
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福岡国際医療福祉学院
玉利 誠
平成医療短期大学
河村 章史
かねこ整形外科
中野 英樹
摂南総合病院
菅沼 惇一
神戸学院大学
坂本年将
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ブログラムなどの詳細はまた追って。
脳機能の評価とリハビリテーションを繋ぐ丸1日のブログラムです。
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主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
2015年11月25日水曜日
アウトですね。
昨日のブログでは正解を見つけること(人)と理解すること(人)について書きました。これって正解が分かってしまえばどちらも同じことを理解することになるのでそういうことに気を配らない人だとその違いが実感としてよく分からなかったりするのですが、実際には随分と違うんですよね。本物と偽物の違いはそこにあると言っても過言ではない。たとえば F = ma が意味することを多くの人は理解できるだろうが、誰からも教えられずにそれを自然現象の中に見い出すことは難しいですよね、ということです。なかには人の話を聞いて初めて理解の仕方や物事の切り取り方を学んだのに、しばらくするとそんなことなんてとっくに忘れてあたかも自分で着想を得たような物言いしてる人見かけますが、個人的にはそういう人はアウトですね。ひどい場合だと他人(ひと)が発表した論文や理論を紹介するのにあたかも自分がその事実を見つけ理論を構築したかのように錯覚してる人もいるようです(笑)。もちろん故意ではなく本気でそのことを忘れてしまっている人もいるんでしょうが、そういう人は簡単に忘れてしまうほどにしかそういうことに注意を向けていないわけで、どちらにしたところで、リスペクトの対象にはならないんですよね。なかなか難しいとは思いますが、そういうことも学生には伝えていきたいと思ってます。
2015年11月24日火曜日
何だ、そんなことか...
火曜の午後は「脳神経科学Ⅱ」という科目を2年生に教えているんですが、学生にはいろんな質問を投げかけます。少し難し目の質問にはボーナスポイントを付けています。たとえば毎回やる小テスト(10点満点)に5点のボーナスを加えるとか。大抵は何人かがこけた後にイイ線いってる(でも少しズレてる)解答が出て、その後ようやく正解が出て来るのですが、学生にとってみれば、正解はいつも「何だ、そんなことか...」といったものなのだろう。コレ、実社会の縮図だと思います。多くの人は「イイ線」まで行けるんだけど、質問にピタッと合った答えを出すとこまでは辿り着けない。そして、いったん正解が出てしまうとその正解を理解することは出来るのです。どちらが偉いって、そりゃ、最初に正解見つけた人でしょ。だからボーナスも問いに対する突破口を切り開くのにどれだけ貢献したかによって決まってきます。正解は理解するより見つける方が遥かに難しいんだってば。思えば学校では主として正解を理解することを教えてるんだよね。特に理学療法の学校教育では(実はその「正解」も怪しかったりするのだが)そうだと思う。
2015年11月23日月曜日
ほんと多いよね
世の中は連休で僕も今日はお休みだった。昨日は一日仕事していて、「え、大学の先生って休みの日は休みだと思ってました」とかこういう連休になると良く言われるのだけれど、そんなことは全くないです。結構、休みの日も仕事してます。基本的にどこか旅行に行きたいとか外国行きたいとか何も考えずにぼーっとしてたいとかそんな欲求はほとんどないので仕事してても全く苦になりません。もちろんやりたくない仕事はしたくないです。でも、やりたい仕事は休みの日でもしたいですよね。仕事って基本的にそういうものであるべきだと僕は思う。そしてそういう風にして仕事ができるように僕は若い頃から体制を整えてきた。そんなことを考えながら家族で温泉入ってたんだけど、行楽地に行くとほんと外国人多いよね。アジア人の顔した人、ほんと多いよ。今、日本で休日にこういうところで遊んでいる人や買い物している人の3割くらいはアジアの外国人じゃないかと思うくらい。大袈裟なことではなく、着実に世の中変わってきてるよなぁ。
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