2012年5月9日水曜日

「意味」って、どういう意味?

昨夜は今朝の講義に向けて小テストの採点をしていたのだが、学生たちの答案の中でどうしてもひっかかる言葉使いがあるんですね。

「理学療法研究論」というクラスで、研究の仕方とかを教えているんですが、その中で統計の話が出てきます。まだ学期が始まったばかりなので、先日は「物差し」の話をしました。統計学的には物差しの種類は三つあり、それらは「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」と言います。

簡単に言えば、名義尺度は人の名前(名義)みたいなもので(そのまんまやね)、物事をラベリングしたり分類するために使います。たとえば入試の主催者が受験生の受験番号を申込順ではなくランダムに発行する場合などは、その番号の大小に特に意味はないですね。番号は主催者が入試を管理するための単なる整理番号です。「性別」なんかも名義尺度です。もちろん「男」「女」という属性の意味するところを追求していけば、いろいろと語れることはあるわけだけど、ある集団の中にいる男と女を機械的にXYなのかXXなのかで分けるだけでは、男女間に「大小」やら「前後」やら「優劣」やらといった関係があるのかどうかは分からない。

順序尺度は順序・順位を表す尺度ですが(これもそのまんまやね)、一等と二等の差がどれだけあるのかを語るものではない。「一等」「二等」という言葉が出てきたのでこれを使うと、兵隊さんの職階は順序尺度です。一等兵と二等兵。この間にどれだけの権威の差や能力差や俸給差があるのかは分からないけど、一等兵は二等兵よりも位が上というのは分かる。。。理学療法士が日常行う筋力検査「MMT」も順序尺度の代表例ですね。MMTで「2」の筋力と「3」のそれとを比較すると「3」の方が筋力はあるわけですが、「2」と「3」と「3」と「4」の筋力差が同じかと言うとそうではない。数字の上では差分は同じ「1」だけど、その大きさが同じかどうかは分からない。単位「ニュートン」で測るとかなり違うだろう。

間隔尺度は我々が日常、物の長さを測るために使う、あの目盛りのついた「定規」に代表される尺度で、目盛りの間隔が等しい(等間隔の)尺度です。距離を「メートル」で表すと、1mと2mの間の1mも、100mと101mの間にある1mも同じ1mとなります。「秒」や「分」で表す場合の時間も間隔尺度ですね。

で、ここまでがそれぞれの尺度の定義・解説で、学生さんたちもここまでは良く理解しているのですが(実は理解していなかったりもするのだがここでは不問にする)、その尺度(とりわけ順序尺度と間隔尺度)が示す数値の解釈となるとかなり怪しくなってきます。

学生の解答でよくあるのが、『順序尺度が示す数値の大小または数値そのものには「意味がない」が、間隔尺度のそれには「意味がある」』という解説。。。

うーん、順序尺度における数字の大小には意味あるでしょ。一等と二等はその数字によって序列を意味しているわけだし、MMTの2と3では筋力の大きさは随分と違うでしょ。兵隊さんや患者さんにとって、この違いは大きな意味あるんじゃないの?

学生は言うかもしれない。

「いや、そういう意味ではなくって・・・」

じゃ、どういう意味なん? 「意味」って、どういう意味???

たとえば身長は間隔尺度で測れるが、身長170.1 cmと170.2 cmの差0.1cmに何か意味あるの? 多くの場合、MMTの2と3の差の方が意味あるよ。

おそらく他の誰かが書いた本やらヤフーやグーグルで上位表示されるネットの記事やらを鵜呑みにして書いているのだろうけど、自分が使う言葉についてはその意味をよく考えた(定義・解説した)上で使うようにしましょうよ。。。

2012年5月6日日曜日

スツール

スツールを買った。「シューメーカーチェア」という。デンマーク製。デンマークの家具にはなかなか良いものがある。イタリアの家具はスタイリッシュではあるものの実用性がなかったりするのだが、デンマーク製に代表される北欧家具はデザインと共に使い勝手や心地良さが追求されている。国民性の違いだろう、たぶん。いや、きっと。。。イタリアの職人が地中海の眩しい太陽の下で「暖かさ」や「ぬくもり」をモチーフとした椅子を制作するわけがない。彼らにとっては触れた時の心地良さなんかじゃなくって、陽光に照らされた時のガラスの輝きが重要なのだ。いや、別にイタリアの家具が悪いと言っているわけではない(僕のオフィスの、あのオレンジ色の椅子はイタリア製だ)。ただ国の立地と国民性とそこから生まれるインテリアのあり様には深い関係があるはずだということを言いたいだけである。北欧は行ったことないけど、北極に近いからさ。きっとイタリアにはないものがいっぱいあるんだと思う。。。今日買ったスツールはもともと農民が乳搾りをするための椅子として誕生し、その後、靴職人の作業用スツールとして改良されたものらしい。ブナを削って作った無塗装の作品。自然な感じ。ハウスメーカー的な言葉を使えば「北欧モダン」。何はともあれ、座り心地は良好です。

2012年5月5日土曜日

菖蒲湯

今夜は菖蒲湯に入った。別に有馬温泉や城崎温泉にまで足を伸ばしたわけではない。家の湯船にダイエーで買ってきた菖蒲を4、5本、浮かべただけである。裸の身で植物に囲まれると何だか気持ちがほっとする。旅館の露天風呂に入ると気持ちが妙にくつろぐのは、ひょっとすると温泉水の成分云々ではなく、樹々の香りや川のせせらぎといった周囲の自然とのふれあいにあるのかも

2012年5月4日金曜日

5月4日のプロムナード

昨日に引き続き今日も朝からランニング。走るには今が一番良い季節かもしれない。暑くもなく寒くもなく。先月の今頃はまだ桜も咲いていなかったのに、いつの間にか街は緑で溢れている。木々のライフサイクルって凄いね。季節に忠実。それも毎年毎年。。。僕がいつも走る遊歩道には数キロに渡ってツツジが植えられている。ここ数日はとてもキレイ。こりゃ見ないと損だ。明日も晴れたら走るつもり。お金がなくても出来る贅沢。。。午後は御影のレストランで食事した。初めて行った店だったけど、なかなか良かった。また行きたい。店を出ると向こうの通りからお囃子が聞こえてきた。そうか、今日は5月4日、だんじり祭りだ。地車曳いて練り歩き。。。

2012年5月3日木曜日

toshiz.net オープン

先ほど坂本年将公式サイト toshiz.net を公開しました。素人の手作りサイトでまだまだ直したいところはあるのですが、取りあえずお披露目します。携帯でうまく見れるかどうか分かりませんが、試しに一度覗いてみて下さい。サイト内のリンク「メルマガ」は後日アップし、改めてご案内させて頂きます。お気づきの点、ご要望などありましたら、info@toshiz.net にお寄せ下さい。新緑の5月、気持ちの良い季節ですね。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

坂本年将

みんなで繋ごうニューロンの輪

数日前にうちの大学の卒業生(一期生の神田君。「龍馬」の方)から連絡があり、講演を引き受けることになった。何やら同窓会の総会なるものがあって、その席でちょっとしたお話をということです。ま、前座の余興ですな^^。できるだけ、肩肘張らないバカバカしい話(そうは言ってもレベルは高いよ)をしようと思うのだが、どんな話が良いだろうか。。。1分ほどああでもない

2012年5月1日火曜日

ブログサマリー 2012.04

2012年4月(記事数:25)

今年度は入学式から大荒れで、何だか波乱の多い一年になりそうな予感。荒れると何かと不幸なことや厄介なことも起こるわけだが、これまで形を成していたものが一旦壊れて再構築される絶好の機会ともなる。物事というのは両面印刷されていて、アップサイドの裏にはダウンサイドが