2015年5月10日日曜日

教育のコアマインド

昨日、美原記念病院の菊地先生とネットでやりとりしていて、「大学の在り方」みたいな話になった。大学がホームページなどの広報媒体で国家試験合格率やら就職率やらをデカデカと掲載するのはちょい違和感があると。確かに職業訓練校である専門学校が自校の教育の成果としてこれらを誇ることは頷けるが、大学はそんなことではなくって学問を探求し、それを発展させることが第一の使命なのではないかと。ま、正論ですよね。大学が専門学校と同じ価値観で教育してたら大学のUSP(特異性)って何なの?みたいな話になるわな。でも、現実にはリハビリ職の養成校って大学にしろ専門学校にしろどこも似たり寄ったりの教育してると思うんだよね。公立・私立も関係ありません。そもそも教えてる教員自体が大学の場合であっても基本的には「専門学校修了者」であることが多いわけで、どうしても教育のコアマインドは職業訓練になっちゃうんだよね。それに、大学と言えども、学生諸君は理学療法士や作業療法士になるために入学してくるわけだから。

2015年5月8日金曜日

トルクって知らないんですよね。

先ほどFBに大学院関連の投稿をして、テーマ的にちょっと似た方向の話になるのだけど、うちの理学療法の学生は「トルク」が何なのか知らないんですよ。2年生のクラスで40人くらいいるんですが、一人も知らない。だからもちろん「関節トルク」と「筋張力」の違いも説明することが出来ないんですね。今、2年生でこれから本格的に専門科目を履修していくことになるのだけど、この時点でコレ知らないとたぶんもう在学中にきちんと教わることはないということです。裏返せば理学療法の専門科目を学ぶのに基本的な物理の知識は必要ないということなんだよね。もちろん、全員知らないんだから学生自身の勉強不足ということだけではなくって、教育の構造的な問題が歴然としてあるってことですよ。皆しゃん、これが理科系リハビリ教育の実態です...。なんちゃって...

その域まで行ける人

忘れないうちに昨日の講演会のハイライトを一つだけ。特にうちの学生のような若い人たちに向けてのアドバイスになると思う。それは「人を助けるには自分が充たされていなければならない」ということ。講師の先生のお言葉を借りれば、自分自身が「工事現場」になっていては、他人(ひと)の現場にフォーカスすることは出来ません。たとえば、うちの4年生は今、病院などで長期にわたる学外実習をしているけど、学生が実習に出た時にはどうしても「自分に◯◯が出来るか?(不安)」といったことが関心事になってしまってなかなか「どうすれば患者さんを良くできるか?」という視点で考えられなかったりする。思考の矢印が自分向きってことですね。ま、これは一つの分かりやすい例えだけど、少し一般化して言えば、「自己実現」が自分のテーマの中心にある間は、人を助けているつもりでも大した助けにはなっていないのかもしれない。人を助けるためには自我(エゴ)を確立しなくちゃいけないんだけど、本当に確立されてしまうとそのエゴから自由になれるってこと、なんだろう。その域まで行ける人、かなり少ないだろうとは思うけど。

2015年5月6日水曜日

健全なる肉体は健全なる精神に宿る

今日はお日柄もよく、家族みんなで早起きした。なんばの大阪府立大学で開催されたミヒャエル・グレッグラー先生の講演会。うちの大学の「代替医学」の講義でお世話になっている、よこたクリニック院長、横田直美先生からのご紹介です。たぶんこのブログを読んでいる人たちの多くは何のことやら全く分からないと思うのですが、「日本アンソロポゾフィー医学のための医師会」が主催するアンソロポゾフィー医学に関する講演会でした。現代の医学は物質科学に依拠する西洋医学が主流なわけですが、このA医学は人間の魂や自我、世界観といった心の世界が肉体の健康を形作ると考えます。ま、僕も今日話しを聞いた範囲での受け売りなのでよく理解しているわけではないのですが、強く健全な心を持つ者は強く健全な肉体を持つと日々感じているので、全く無理なくその考え方を受け入れることができました。午前の部は「健康をつくる」というテーマだったんだけど、「一日20分有酸素運動をしましょう」とか「ビールは一日、中瓶一本まで」といった下世話な、いや失礼、テクニカルな健康教育の話は全くなくって、人間形成に基づく健康形成の話やったんですね。僕は思うんだけど、やはりドイツ、と言うか、ヨーロッパは(日本にはない)精確に物事を考える歴史がしっかりとあるんですよね。日本の医師で今日のグレックラー先生のような形而上学的な医学の話を逆にヨーロッパで出来る人がいるかと言えば、いないんじゃないかな。宗教や哲学、あるいはヨーロッパ的なものではなくてもこれに相当するものって、医療や教育を実践する上でとても重要なものなのかもしれないね。日本、ヤバいかも...

2015年5月4日月曜日

喜びを誰かと分かち合うのが人生さ

ゴールデンウィークはその他のウィークと同じく車で移動することが多い。先日、サザンオールスターズの新しいCD『葡萄』について書いたけど、最近、運転中はもっぱらこれを聞いている。僕は特にサザンのファンというほどではないのだけど、今はなぜか波長が彼らのサウンドにチューニングされているみたい。その中の一曲「栄光の男」にこんな一節がある。“喜びを誰かと分かち合うのが人生さ”。そうなんだよね......結局のところ、そこなんだよね。

神経解剖を学ぶコツ

神戸学院大学での講義「脳神経科学Ⅰ」第3講・第4講(神経解剖学)を補足してみました。

入学後1年かけて解剖学を学ぶのにどうして学生は基本的な内容すら知らないのか?

英語を6年間学んでもそれを使えるようにはならない日本人に相通じるものがありそうです。

その謎に迫ってみました。

神経解剖を学ぶコツ。

来週以降は、神経系の分子生物学、神経生理学へと進んでいきます。


2015年5月2日土曜日

下見してきました。

先日、CBR2015の会場を下見してきました。

脳とリハビリ研究所(CBR)第3回学術集会です。

早いもので、今年で3年目を迎えます。

現在、プログラムを構成中です。

もうすぐリリースです。

今年のテーマは、

「TEDのように 〜Ideas worth spreading」

脳とリハビリの世界における広めるべきアイデアをCBR発で広めていきます。

一つ一つのセッションが繫がり、全体で一つの大きなストーリーとなる。

CBRが目指す学会は、そんな学会です。

昨年もリハ業界の慣習を打ち破る自由で刺激的な学会でしたが、今年はそれ以上にエキサイティングな学会になると確信しています。

ビデオレターを一本収録しました。

会場ロビーからお届けします。


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脳とリハビリ研究所 第3回学術集会 CBR2015
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学会テーマ

「TEDのように 〜Ideas worth spreading」

会期:2015年9月12日(土)・13日(日)
会場:兵庫県立淡路夢舞台国際会議場/ウェスティンホテル淡路
主催:脳とリハビリ研究所(CBR)

動画サイト
https://youtu.be/uffmLkPXaCY