神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2016年6月15日水曜日
CBRベーシック in サマー
先日、福岡で一日限りのCBRベーシック(ミニ・ベーシック)を開催しましたが、来月から9月にわたり神戸で全3回からなる通常のCBRベーシック(フル・ベーシック)を開講する予定です。現在、準備を進めています。基本的に理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職の皆さんを受講者として想定していますが、プログラムの内容はエリック・カンデル先生ら編集の『カンデル神経科学』をテキストに、初学者が脳科学の基礎を網羅的に学習できるよう構成されています。臨床で患者の治療にあたるセラピストはもちろんのこと、ニューロリハビリテーション領域で大学院進学を目指されている方などにとって最適なプログラムです。またこれまで療法士以外にも歯科医師やアロマセラピストなど、さまざまな職種の方々にもご参加頂いており、人の身体に関わる専門家で、脳科学を体系的に習得したい方であればどなたでも歓迎です。個々の基礎的な知識だけではなく、『カンデル神経科学』の原典が『Principles of Neural Science』であるように、脳科学における基本的な考え方(principles)を習得することに主眼を置いています。現在、7月17日(日)、8月21日(日)、9月11日(日)の3日間(各10:30〜18:00)、神戸学院大学有瀬キャンパスでの開講を予定しています。参加申込方法などの詳細はまた追ってこちらのブログまたはCBRのFacebookページでご案内します。お楽しみに。
2016年6月14日火曜日
ここを押したら良くなりますよ
この週末は福岡県大川市にある国際医療福祉大学でCBRベーシックを開催しました。今回は高木病院(同大学のすぐ隣...というかキャンパス内...)の東裕一先生からのご依頼により実現した企画だったのですが、たくさんの方に興味を持って頂き盛会となりました。6時間以上にわたりお話した後も30分ほどの間、参加者の皆さんとの質疑応答が続き、閉会後もまた30分にわたり個別にディスカッションさせて頂きました。1日のみのセミナーなのでなかなか具体的なケースの問題解決にまで手が回りませんでしたが、いくつかの気づきなりこれからに向けてのきっかけ等を得て頂けたのであれば幸いです。実際、昨日の講義を受けてその内容を理解したとしてもすぐに現場の問題が解決するわけではなく、状況に応じて学んだ知識を適用していかなくてはならないと思います。たぶん、一通りの知識を得て、それを使いこなせるようになるには何年もかかることでしょう。「ここを押したら良くなりますよ」という類いのことを売り物にしているわけではないのでね。。。理想的には今回の「ミニ・ベーシック」を受けて、さらに神戸での「フル・ベーシック」を受けて、淡路島のCBR学会やらその他諸々のCBRセミナーにも参加した後、大学院(うちのラボ)でみっちりやるというのが良いんですけども。。。今回、貴重な機会を頂いた東先生はじめ、会の運営でお世話になりました国際医療福祉大学の岡真一郎先生、高木病院の古賀秀作先生にお礼申し上げます。
2016年6月10日金曜日
それがどうした?
いよいよ福岡でのCBRベーシック(一日凝縮バーション)が迫ってきました。6月12日(日)国際医療福祉大学大川キャンパスで開催です。神戸で開催している3日間のプログラムを1日に短縮するのでそのまとめの作業が思いのほか大変だったのですが(これ省いて良いのかな...とか...)、受講者の皆さんときっと濃密な時間を過ごせると思います。神経科学の知識自体はカンデル先生の本を読めば得られると思うのですが、これまでこのスクールを開講した経験から言えば、「初めて聞くことが多かったです」という受講者(セラピスト)のコメントも数多く、たぶん同じ本でもその読み方は人によって違うのでしょう。着眼点の違いというか、面白いと思うことの違いというか、それがどうした?というところの違いというか、今回はそういうカルチャーギャップを意識しながらトークしてみたいと思います。開催直前ではありますが、まだ参加申込はできるようですので、興味のある方は機会を逃さないようお申込下さいネ。12日に会場でお会いできることを楽しみにしています。【申込のご案内】ニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】福岡研修会 https://www.fukuoka-pt.jp/contents/schedule/workshop.php?pageid=1531
2016年6月8日水曜日
ベクトルは読者に向けて
ここ数日、夜が遅くなってこのブログを書いてなかったのですが、再開にあたり「ブログ」をテーマにしたメタ記事を書いてみよう。僕はこのブログを書き始めて数年になりますが、「よくそれだけ書くことがありますね」と言われます。確かに自分でもそう思わないでもないですが、メインテーマが「雑記」なので一日過ごせば何かしらは書くことがあります。また書くことがなさそうでも毎日大体決まった時間に机に座り文章を書き始めるといろんなことに気付き始めて一話完成することも少なくないです。しっかり構成した「お役立ちブログ」も確かに有益だと思いますが、僕がブログを書く目的は一つの日課として、自分が気付いていないことに気付くというか、「自分が考えていることや言いたいことはそういうことだったんだ」と理解することにもあるので、自然に筆が進む方向に付いていく方が良いのです。たまに「ベクトルは読者に向けて」なんていう人もいますが、僕は別にそれが自分(書き手)に向かっていても読んだ人が書き手に自分(読み手)を重ねることができるものであれば、そこに書き手と読み手のコミュニケーション(共感)は生まれると思っています。ややこしい言い方ですけど、要は自分が伝えたいことを伝えたいままに伝えるということが表現をする上で最も基本的で重要なスキルだと思いますね。そのままですけど...f^^。
2016年6月4日土曜日
みんなで学ぶ臨床推論最前線
CBR国際セミナー。残り1席となりました。今回は Physio Study Kyoto 永井豊美先生との共催で南オーストラリア大学理学療法士の Mark A. Jones 先生をお迎えします。テーマは「クリニカルリーズニング(臨床推論)」です。Jones 先生はこの領域をリードする世界的第一人者です。この機会にリハビリテーション医療における推論の仕方をきちんと(フォーマルに)学んでみて下さい。先日、このブログで「なんちゃってニューロリハ」「とても気になるところ」と題し問題提起をしましたが、そのようなリハビリ論が横行する理由の一つはセラピストの推論構築力にあると思います。たとえば、evidence-based practice と言っても、何がエビデンスになり得るのか、どのようにそのエビデンスを使い立論すれば良いのか、といったことが理解されていなければEBPが機能することはありません。物事は考えようで如何ようにもなると言いますが、医療もそれを担う人の考え方次第で大きく異なるものになると思われます。担当制で特定のセラピストに治療を委ねる患者さんたちにとってはある意味恐ろしいことですね。Jones 先生のレクチャーが、その重責を担うセラピストにとっての貴重な学びの機会となれば幸いです。今回は平日開催ですが、すでに多くの方々に申込みを頂いています。みんなで学ぶ臨床推論最前線。お見逃しなく。
*関連ブログ*
このセミナーに向けての永井先生との対談動画をご覧頂けます。
*関連ブログ*
このセミナーに向けての永井先生との対談動画をご覧頂けます。
CBRベーシック福岡研修会
ニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】福岡研修会のご案内。
6月12日(日)福岡県大川市で開催の“CBRベーシック1日バージョン”。
いよいよ開催が迫ってきました。
CBRの本拠地神戸を離れての貴重な出張セミナーとなります。
遠征バージョンとして、通常3日間にわたるコースを1日に凝縮してお話します。
現在、約30名のお申込みを頂いています。が、まだ申し込みを受付けています。
CBRの本拠地神戸を離れての貴重な出張セミナーとなります。
遠征バージョンとして、通常3日間にわたるコースを1日に凝縮してお話します。
現在、約30名のお申込みを頂いています。が、まだ申し込みを受付けています。
福岡県理学療法士会のホームページにも案内が掲載されています。
ニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】福岡研修会
https://www.fukuoka-pt.jp/contents/schedule/workshop.php
『カンデル神経科学』をもとにニューロサイエンスの全体像を手っ取り早く把握したいという方。
九州在住の方もそうでない方も興味のある方は是非ともお申込下さい。
【申込のご案内】
ニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】福岡研修会
https://www.fukuoka-pt.jp/contents/schedule/workshop.php
*残席が少なくなってきております*
*お早めにお申込み下さい*

2016年6月3日金曜日
とても気になるところ
さて、先日は「なんちゃってニューロリハ」について書きましたが、次いでにちょびっとだけ補足しておきたいと思います。こういうことがどうして起こるのかということですね。僕が興味あるのは、まず、登壇して話をする先生方がどう思っているかということ。つまり彼らが前半の脳の話と後半の臨床の話が繋がっていると本気で思って話しているのか、あるいは確信犯的に繋がっているかのように話しているのかってことです。まぁ本人でなければどのみちそんなことは分からないのですが、力強い話ぶりからすると前者の可能性も高いんじゃないかと思う。その場合は基本的な論理力(リーズニング)の問題になるわけですけど、セラピストの業界において、そういうことって意外とトレーニングを受ける機会がないのかもしれない。後者の場合は論理ではなく倫理の問題になるわけだけど、それもその手のまやかしが通用する under-trained な業界であるということがそもそもの問題なんだと思う。聞く側はどう思ってるんだろう? 会場にはたくさん人がいるわけだけど、みんな本気で信じているのか、それともお約束として前半と後半が繋がっていることにして聞いているのか。その人たちにそんなこと聞いても「患者が良くなれば良いんだ」みたいなこと言うのかもしれないですが、とても気になるところですね。
登録:
投稿 (Atom)