2017年10月30日月曜日

歩行の神経科学とバイオメカニクス(東京会場)

12月16日・17日の二日間。東京でCBR臨床教育セミナーを開催します。

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 CBR脳とバイオメカニクス研修会
 〜歩行の神経科学とバイオメカニクス〜
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昨年同時期に開催された東京会場で大反響を得た伝説の研修会。

神経科学とバイオメカニクスをまとめて学べる次世代型の研修会です。





今年も私、坂本の企画・司会進行のもと、講師に福岡国際医療福祉学院の玉利誠先生をお迎えします。

玉利先生は日本神経理学療法学会の理事でもあり、既にご存じの方も多いと思いますが、私が先生と(ネットで)出会ったのは3年ほど前になります。

私のこのブログ「脳科学者の身辺雑記」に毎回いいね!をしてくれる人がいて、「この人誰だ?」と思いメールしたのが始まりです。

初めてお会いしたのは2年前。東京で開かれた全国理学療法学会でした。

「初対面なのに全くそんな感じがしませんね」と話が弾み、半年後にはセミナー開催。

これまで、

【CBRシンポジウム2016】(神戸)

【CBR熊本地震復興支援チャリティーセミナー】(福岡)

【CBR2016】(淡路島)

で先生のご専門である脳画像解析のお話を中心に講演して頂きました。

今回の研修会では玉利先生のもう一つのご専門である動作解析の話を加え、神経科学とバイオメカニクス(運動学)の観点から歩行について解説して頂きます。

神経科学と運動学は理学療法士にとって最も重要な基礎学問ではありますが、この二つの領域を融合する試みはリハビリテーションの世界においてこれまでほとんどなされてきませんでした。

これは両者に精通するセラピストが数少ないということでもあり、この不足を埋める教育プログラムの開発が急務であると考えてきました。

身体運動の制御は感覚機能を介した筋骨格系と神経系との相互作用によりなされています。

セラピストはこの仕組みを包括的に理解することが必要です。

私が知る限り、玉利先生はこの仕組みを初学者に効果的に教授することができる数少ないセラピストの一人です。

本研修会では、学生や若手が知識ゼロからでも理解できるよう、初日に加速度、モーメント、パワーといった物理学の基本的概念の解説から講義を始め、歩行に関わる関節運動の法則性を力学的に理解していきます。

そして2日目にはその関節運動を制御する神経系の働きについて、近年の脳画像研究からの知見や症例検討を交えて学習していきます。

先にも述べましたが、これまでのリハビリ業界では学校教育においてもそして学会においても神経系と運動器系は別物として扱われてきたように思います。

しかし、当然のことながら、人の身体運動において両者は密接に関係しています。

世界の学術は着々と学際化の方向に進んでおり、リハビリの世界においてもやがてこの波は訪れることでしょう。

「神経系が専門です」「運動器が専門です」といった専門性が意味を成さない時代が来るということです。

これからリハビリテーションを学んでいく学生や若手はキャリアの出来るだけ早い段階でそのことに気づき、視野を広げ統合する術を身に付けていかなければなりません。

この研修会がその一つのきっかけになれば幸いです。

次世代のリハビリテーションを担う皆さんへ。

今年も数多くのご参加お待ちしています。


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 CBR脳とバイオメカニクス研修会
 〜歩行の神経科学とバイオメカニクス〜
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■会期

1日目 2017年12月16日(土)14:00〜18:00
2日目 2017年12月17日(日)10:00〜16:00

■会場

東京都台東区(浅草雷門周辺)セミナールーム
*会場所在地はお申込み後お知らせします*

■講師

福岡国際医療福祉学院 専任教員/国際医療福祉大学大学院 准教授
玉利 誠

■企画・コーディネーター

神戸学院大学 准教授/脳とリハビリ研究所 ディレクター
坂本 年将

■研修会プログラム

http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics/program2017.pdf

■参加申込サイト

http://stellar-mind.com/cbr-biomechanics

■講師プロフィール

1998年宮崎大学教育学部、2001年宮崎リハビリテーション学院卒業。臨床を経て、2006年より福岡国際医療福祉学院にて教鞭を取る。2015年国際医療福祉大学大学院理学療法学分野講師。2017年同准教授。脳卒中・パーキンソン病患者らの脳画像・動作解析に取り組んでいる。自身の研究に基づき、これまで数多くの研修会にて講師を務める。セラピストの卒後教育分野において現在最も活躍する理学療法士の一人である。2017年より日本神経理学療法学会理事。

■主催者プロフィール

1989年神戸大学医療技術短期大学部卒業。1994年まで神戸大学医学部附属病院理学療法部にて股関節症患者の運動力学的研究に従事する。1994年渡米。1995年ニューヨーク州理学療法士免許取得。その後、コロンビア大学大学院(修士)、MIT脳認知科学科大学院(博士)等を経て現職。『カンデル神経科学』をベースにしたニューロサイエンス基礎講座【CBRベーシック】を中心に、全国各地で基礎と臨床を繋げる各種セミナーを開催中。


主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド

1 件のコメント:

  1. 吉尾 雅春2018年1月25日 15:04

    お久しぶりです。覚えていらっしゃいますか?吉尾です。
    なかなか精力的な活動をなさっているようで、興味深く拝見しています。
    私はあの後、札幌医科大学医学部解剖学教室で新鮮遺体を中心にそれまでのPT教育では学べなかった事柄に触れることができ、世界が大きく変わりました。
    いつかお話を伺う機会があれば、と思っています。

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